ドキドキ東京(風車小屋だより)編 第69回

(初出:第75号 03.7.21)

Ride bene chi ride ultimo. 最後に笑う者こそよく笑う。ということで今回も始まあり。
いやいや驚いたねえ&呆れたねえ。先日までバイトしてたメーラン屋のお話っス。先月のとある夕方。テレビを観てたらば(ラーメン屋さんがおススメするラーメン屋さん!)なる企画をやっとりましたのよ。ラーメン屋店主に(貴殿が「ムムッ!」と思うラーメン屋を紹介してちょ)という内容でした。私が働いてた『T』という店の『K』という方がインタビューに答えていました。このK氏は各マスメディアに対し受け答えする役?らしく、会社では副社長であります。私は短期間ではありますが、この方の人となり(大袈裟に言うと人格)はわかっとりますよ。ぶっきらぼうだが言葉に愛があるタイプの人間で誰とでも仲良くなれる。私も悪い印象はもってないんスよ。しかししかしねえ..。
この番組の企画の一番目の店が『T』でした。そしてこの店のラーメンを出して、レポーターと二人で食いながら話をする。私はまず最初に「アレッ!?」と思ったのはK氏が片手でドンブリをもちラーメンを差し出した場面でした。(ウーム..まあカウンターごしに出すからなあ)などの言い訳は通用しませんぜ。働いてる時は両手にドンブリをもってる場合をのぞき、皆両手でもってお客様におだししとりましたぜ。
そしてそして、レポーターが質問するたびに答えてるK氏だがなぜかタメ口なのが「アレ!?」と思いましたよ。敬語で話さないことでフレンドリー感をだしてるつもりならそれは間違っていると思いまちゅよお。一応書いとくがこの人、皆にタメ口ではないんだよ。業者さんなんかにはちゃんと敬語をつかうのだが..。ひととおり話を聞きおわり、レーポタがコーナー主旨を言うとだ!なんとK氏は開口「うーん、そうきたか」ときたもんだ!!(ウーム..何だこのえらそうな態度?)と私は思いましたよ。このK氏を知ってる私がですよ!K氏を知ってる私がこう不快に思うのですから他の人が観たらどう思うか..。まあ皆が不快に感じるとはかぎらないけんどもさあ、ちょっとは考えないといかんのじゃあないかえ!?私はバイト2日目に言われたんですよ「全てはお客さまの(ウマイ!)という一言。喜んでる顔を見る為にガンバるんだ!!いろいろ考えて動けよ!」
その後K氏がオススメした店、その店が紹介した店と三店レポートしとりましたが、タメ口&片手でラーメンをだした店は『T』だけでした。
何をおめえはチマチマとミミッちいことゴタゴタ言ってんでい!?とお思いでせうが、世の中にはこういう所をちゃんと観ている人間もおるのです。これを観てて私はバイト最後の日にK氏に言われた言葉を思い出したのです。『もっと色々とちゃんと考えないとダメだぞ』今このお言葉そっくり貴方にかえしたいと思います。
隣家の子供がうるさいので話をかえる。
先日求人誌を読んでて良いのがあったのでTELしたんス。そうすると「明日の夕方5時から面接に来てください」との事。私は姉にメールをして現地までのアクセスを調べてもらいましたよ。色々と考慮し行旅するなら電車&徒歩が良いと判断しました。余裕をもって出発し、途中コンビニでサブラなど立ち読みがてら道を聞いたりして目的地到着したのが面接時間30分前だったのです。明らかに朗らかに早く着きすぎたのだが、他に時間を潰す所がない地域だったので、面接するとこに入っていきましたよ。玄関のインターホンで営業部にTELし、「面接で来たアトミックですけど担当者おるかえ?」と問うと「そのまま両手を上げて足を肩幅まで広げて後ろをむきながら四階まで来んしゃいな」との事。スリッパにはきかえ4Fに行き、事務所に入る。私と目が合った男はなぜか私を無視してパソコンへむかう。近づいてきた女性に用件をつたえると「こちらへどうぞ」とイスに座らされる。そしてその女性、男性に話しかける。「面接の方いらっしゃいました。」男「うんっ!?ええ?」女性「あの5時から面接らしいんですけど、すこし早く来ちゃったらしいです。」男性「えっ!?あ..ハ..ハア..」男性いったん私の方へ来かけて他の男性2の所へ。男1「あの面接の方お見えになってますが。」男2「今!?」男1「何か早く来ちゃったとかで5時かららしいんですけど」男2「オレ知らねえよフジモトさんじゃねえの?」男1「フジモトさん神奈川じゃないですか」男2「ああ、そうか..聞いてないよオレ!?」男1「じゃあどうしますか?」男2「ほんじゃしょうがねえじゃん、とりあえず面接しろよ」男1「はっはい」
全て聞こえとりましたよ。察するに昨日電話にでた人間が面接担当者にとりついでいないか、担当者がすっかり忘れているか。以前にもこういう経験しとります私。
そしてとりあえずの面接は終了し後日ちゃんと落ちました。いやあねえ、私こんなことは言えたギリじゃあないんじゃがね、面接場所まで行くのに金かかってんだよ。悲しくなります。ちゃんとしてくれよ△ドウィンさんよお!往復860円ムダでしたよお!!こういう事がありましたので私は一生エ○ウィンのジーンズは買いません。
(終)

今月の映画
『多桑〜父さん』 製作(侯考賢、ホウ・シャオシェン)監督(呉念眞、ウー・ニャンチェン)
大の日本びいきの父(セガ)、問題ばかりおこす父だが息子(ブンケン)は父と深い愛情でむすばれている。戦後台湾の父子の物語。
・悪くもないが良くもない映画。意図したのかセリフなしでただメシを食ってるシーンとか、父が咳をしてゼェゼェしているシーンとか長すぎる。星☆☆☆70点



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