ドキドキ東京(スガコハシダは世界遺産好き)編 第100回

(初出:第107号 06.3.21)

Voglio finire seppure dovessi lavorare tutta la notte. 一晩中働かねばならないとしても仕上げてしまいたい。という事で始まあり。
某日、相変らずの根無し草だった私の元へTELがあり、某派遣会社へ。そこには先人4名。私はその会社のビルの10Fにて説明を聴いとったんスがどうも何か違う!と思い勇んで聞いてみると11Fとの事。登録会の話をしてるんでオカシイと思ったのよ。ウッカリミスをやっちゃった私でしたが無問題でした。して何やら簡単な問題をやらされて帰宅。
後日、最終面接との事で某会社へ。私ともう一人の面接となりました。こういう時には平気でウソをつける私はバリバリウソつきまくりました。
そしてなぜか合の格。なぜ私が受かったのかは不明。なので現在なぜか働いとるんです私!!?月から金まで。朝8:30〜17:15まで。10時と15時に休憩があり12時から45分がお昼タイム。土、日、祝日は基本的に休み。いいんでしょうか?いたってまともです。ザ・サラリーマンな生活をしている私です。仕事内容は出入庫管理というのでしょうか。荷物を各職場ごとにわけたり、出来た物体を荷造りしたり。はたまた部品の数をかぞえてパソコン使って入力したり..。
入社して約3週間なんスがまだまだわからんことばかりだす。本当に何でこのオレが!?と考えますよ。パソコンを使うのが人生初なんですよ私。中指のスジが痛くなってるぐらいパソ慣れしてない人間なんですよ!不可思議極まりないですな。
ハッキリ言って今だにこの仕事(ジョブ)が面白いのか面白くないのかわかっとりません。早くもロボットの様に無口に働いとります。金の為に働いとる感じですな。
ほとんど残業はないのですが、入社2日目に作業が遅れた為に残業する事になりました。
私の部署のえらい人のKさんが私にこう聞いたんです。
K「海口君は宅配便を送った事ある?」
私「...ハイ!?」
全く意味がわかりませんでしたのよ。(何を聞いてんだこの人?)と考えてました。そしてKさんは説明を続けるのでした..。
K「これは送り状ね。これは送り先は印刷されてるから宛名を書くだけでOKなの。」
私「..ハァ..。」
私、この方に一番最初に確かに言ったんです。”今までやってきた仕事とは全く違うので全く何もわかりません”と。しかし..、郵便荷物ぐらいは31年の人生の中で何十回と送った事があるんですが..。ここまでバカではありませんよ私..。
Kさんの説明は続いている。
K「これね、この送り方を覚えるとさ、家でも荷物送れるようになるから覚えときな」
...あぁ〜、やっぱり勘違いしてる...。親切だけにたち悪い..。私は途中で話をさえぎったよ。
私「あの..、送った事はあります。」
K「ええっ!!あるの!?いやあ、私もね、この書き方を覚えて家で妻に喜ばれてねえ。」
..この人はどんな人生を歩んできたのだろうか?”妻が喜ぶ”という事はすくなくとも結婚するまで自分で荷物を送った事がなかったという事になる..。ウ〜ム..なぞです。結の局この日の残業はというとまったく意味ナシとなりました。(まあ残業代がでるからいいけど)
入社して感動した事があります。それはロボットが動いとる事です。部品を搭載した箱車が工場から工場へとひとりで動いとるんですよ!!皆は見慣れてるのか、そのことを聞くと「ああ、たまに雪の日なんかは止まるけどね」と冷たいお言葉。けッコーカンドゥナンダガナァ〜。
入社して日がたってきて段々と各人の人となりがわかってきました。私の机がある(机がある仕事は人生初)班は6人。その中で直に仕事を教えてもらってるのが2人です。この方たちは良い人。私の机(机の上には私専用パソが!!これも人生初)のナナメマエの女性はなぜか入社1週間目からタメグチに。人づてにきいたところ私より年下との事。他の方々には敬う語をつかっとるんスが..。そして私の机(引き出しの中はカラッポ!!これも人生初)の前の方は初日から私の事をほぼシカトです..。私、何かしたんでしょうかねえ?って初日からだから真意は不明です。まあ直に仕事を教わるわけじゃないからいいんだけどね。
しかしさあ、30すぎてる社会人がね、挨拶してもケータイ見ててシカトっつうのはどうかと思うんだよねえ。私も最初は(声が小さかったのかしら?)と思ったりしたんだが2日目、3日目と挨拶してワカッタンスヨ!(ああ、コイツは俺の事はキニクワナイノダナ)と。ウーム..、どうしようかと只今一思案中。
そしてもうひとり気になるお方がおるのですよ。その方は私の仕事とスゲーかかわる方なんですよ。
私の担当してるグループ会社があります。私の仕事は物品の出入庫。私が気になってる方というのはそのグループ会社の受注の仕事を担当している方なんです。この方は2日目からシカトです。というか私の存在が無いかのような感じです。目も合わせません。面白いですよねえ。コミュニケーションをとるにこしたこたあねえと思うんですよ私は。この方は私よりひとつ年下みたいでお子さんもいらっしゃるらしいのですよ。つい先日も「○×さんに○△×を午前中にあげるように言っといて下さい」と言われその通りに○×さんに伝えました私。夕方になり出荷準備をしようかと思ってると机に言付けがあり、『大至急○×さんの○△×の書類をもってくるように』との事..。私、大至急書類をとりに行き、その方にわたそうと事務所に行ってみるとそこには楽しそうに談笑してるその男が..。
私「Hさん、書類もってきました!」
Hさん私の方を見ず手だけよこしてヒョイと書類をとっただけで談笑続行..。
コイツは近々ヤロウと考えてます。
という感じで働いてる私です。早く生活安定し〜の金溜め〜の何かローン組み〜のしないとなあと考えとります。(←こうして仕事を辞めないように自分をおいこむ)兎に角ガンバリマセン!!(fin)



「過去原稿」ページへ戻る

>>>「100回」記念記事を読む

第101回を読む