ドキドキ東京(望郷編) 第9回

(初出:第15号 98.6.20)


   ワールドカップに出場するユーゴスラビアの選手たちが大変なのだ。何が大変かくわしくいうと名前がしつこいのだ。(ビッチ)がおおいのだよ!!「このビッチめ!!」の差別語(ビッチ)ではない。考えるに日本人の名前の(郎)や(之)などではないかな。大変だが紹介する。
(テストマッチの対日本戦メンバー)GKレコビッチ、DFミハイロビッチ、コムリエノビッチ、サベリッチ、ペトロビッチ、MFヨカノビッチ、ユーゴビッチ、ストイコビッチ、スタンコビッチ、FWミヤトビッチ、コバチェビッチ、・・・ウームついでだから交代選手まで書いちゃるぞチクショウ!! ステビッチ(スタンコビッチ)、ロシェビッチ(コバチェビッチ)、ドルロビッチ(ストイコビッチ)、ブルノビッチ(ユーゴビッチ)、ジュキッチ(サベリッチ)、オグニェノビッチ(コムリエノビッチ)、・・・ハーハーッ、これだけ(ビッチ)つづきだと何がたいへんかというとアナウンサーが大変なのだ。なんたって(ビッチ)つづきだからね。(ビッチ)が付かない選手同士が交代しているのはサスガとだけいっておこう。
何かこの(ビッチ問題)に解決案はないだろうかと考えぬいた結果、答えがでました。(ビッチ)は『言わない、書かない、持ち込ませない』の3ない運動である。まずアナウンサーはビッチ抜きでメンバー紹介をする。「それではユーゴ代表メンバーを紹介しましょう。GKレコ、DFミハイロ、・・・以上プラス10ビッチです。」とこうなる。(ビッチ)が付かない選手がいた場合は当然マイナスビッチである(いみわかんねえかな?)。そうすると新聞や雑誌などでもFWミヤト、コバチェ、・・・と書いてきて、一番はじ又はすみの方に(以上×10ビッチ)などと書き込めばよいのだ。

これで(ビッチ問題)は一件落着である。ちなみに「言わない、書かない、持ち込ませない」の(持ち込ませない)とは、ゴロがいいからかいただけで意味はなし。(今回はオチなし。)

アトミックのことわざコーナー

 『商いは牛のヨダレ』 牛のよだれが細長く切れ目なく出るように、商売は気長に辛抱せよ、利益を急ぐなということ。

 
 

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