さて、まずは店内の様子から見てみました。午前4:00を回っている状態で70% の入り(30人位)。とはいえ外にはかなりの顔黒くん、茶髪ちゃんがうろうろして いるというのに、ここは学生、サラリーマンといったフツーの方々ばかり。あ、自分 もそうか。多人数でというのはいない模様。年齢層は20〜30代(子供もいなけり ゃオヤジもいない)、男女比率は9:1といったところ。したがって店内は安穏とし た沈黙に包まれていました。本も置かずに爆睡中の人が4〜5人いたものの、他はき ちんと?5〜6冊の本の山を作って読みふけっておられます。早速我々も席を取り、 本を探します。すぐに「某有名作品」を手にして戻った友人をよそに、とりあえずひ と回りする私。本屋と違ってフロアの中央は椅子とテーブルが整然と並んでおり、周 りをぐるっと本棚が囲んでいます。ざっとみたところでは、品揃えはわりと最近の作 品が多い模様。出版社毎にまとめられています。
あんまりうろうろしている人がいないので、ひとまず私もアイスコーヒーを手に、席 へ戻って一服。そのままぼんやりと観察を続行。お客さんのほとんどは少年漫画を読 んでおられます。少年漫画はやはり読み捨て文化を脱していないなぁと、改めて気付 きました。そんなお客さんのニーズに答えているのか、広い店内とはいえ、大半を占 めているのがいわゆる大手出版社の本。なんだか読む気が失せてしまいました。本棚 は一段50冊×8段で400冊の容量。それが30ほどあるから、ここの店の蔵書量 はおよそ12,000冊となります。この本棚が家にあったらなぁ、とどうでもいい ことを考えていたところで。ん?カウンターのようになっている後ろにさらに本棚が あるのを発見。カウンターには熟睡中の兄ちゃんが二人いて、見えにくくなっていま すが確かにあります。おやあれは「某作品」ではありませんか!おもむろに立ち上が り行ってみると、ついにお宝本の山を見つけたのであります。
いかにも「古本屋経由」といったくたびれた本の山は、私にとって他の何よりも輝い てみえました。とにかく「漫画喫茶」の最大の利点は、「購入」を考えた場合何年か かっても全てを集めることは困難であろうという古い作品を「揃い」で読むことが出 来ること!。それに気付いた私は、最初の30分をぼ〜っと過ごしたのは失敗だった 、と悔やみつつ、残り時間をむさぼるようにそこの本棚をあさったのでありました。 やがて友人の「そろそろ行くぞ」という言葉に「え?(まだ居たいんですけど... )」と、その場をしぶしぶと退却した私は、「再びあの続きを読まん」と妙な決心を 固めたのであります。
ちなみに友人の一言は「眠いのに文字を読んだから、頭が痛くなった。もう二度と行 きたくない」というものでした。...たいがいの人はそう思うだろうな...。
続いての話題。「講演会に行ってきた」。「上京してきてはや5年(by電気グルー ヴ)」、恥かしながら私、まともにイベントをみたことがありません。そんな私が今 年に入ってにはかにイベントづいてきたのです。具体的には何と「プロ野球観戦」に 行ったのです!それも二回も!一応草野球の同好会に所属している身でありながら、 今ごろ「野球見た!」と喜んでいるのもどうかとは思いますが。とにかくこれをきっ かけに徐々にあちこち出歩くようになっています。で、先日は漫画家でコラムニスト の夏目房之介の講演会に行ってきました。「マンガのもと」と題されたこの講演は、 漫画の独特な表現である「コマ絵、コマ進行」にまつわる話で約1時間半にわたって 行われました。去年、NHK教育の「人間大学」(だったっけ?)を見ていた私。始 めて生で見た夏目さんは、「テレビで見るのと同じ人でした〜!」。ちなみにお話し も「テレビと同じ...」で?、あんまりお上手ではありませんでした(まあ今回の 講演は直前までまとまらなかったそうですが)。しかし、いろんな興味深い資料を次 々と出されるあたりは「さすが」。この講演は後日まとめられて本になるようです。
で、勢いづく私はこの夏初めての「コミケ」見物をするかも知れません!(同行者募 集)。