はい、もうすぐコンピュータいじって一年になります。ま、一年でどれだけ進歩したのかはたかが知れてますから、置いておくとして。認識は、だいぶ変化したのでそれをちょっとまとめておきたいと思います。(持っていない→持っている、使っていない→使っているの違いだけでも相当なもんです。)
一番変化のあったのは、やはりネット環境に対する認識ですね。それと、それに付随するコミュニケーション手段に対するものになりますか。どちらもまだまだ変化していくようではありますが。
恥ずかしながら、私のネット環境は総じて一昔前のものであります。貧乏?学生が自前で揃えた訳ですから、仕方ありません。それでも始めはすごい感動したものです。なんたって外国のページに瞬時につながる訳ですからね。英語ほとんど読めませんけど...。ま、リンクを辿る度に全国の、あらゆるジャンルの情報が見られるのは魅力でした。何時間もかけて、毎日のように巡ったものです。
しかし。いわゆる「重い」ページって、見るの一苦労なんですよね。画像たくさん入っていたりとか、色々な効果を使ったページ、ブラウザがトンじゃったりして、見られない場合もありました。いつの間にか、そういうページを敬遠していたんですよね。元々活字好きですから、テキスト主体のページばかりを見ていても苦にならないし、素晴しいところはそれだけでもたくさんありますからね。ページ作成者としても、「重い」ページにならないようにということを第一に考えました。それは他の人も、自分と同じように見るのがつらいだろうと思っていたからです。「検索」も苦手でしたね。だって「yahoo!」とか、トップページを表示させるだけでもかなり時間がかかるんですよ。さらに検索結果が出てくるのは...!お目当てのページにたどり着くまでに数十分経過なんてザラです。たった数ページしか表示させてないのにですよ!?ニュース見るのも一苦労、天気を見るのも..はあ。なんて感じで結局、情報源として有効活用しようという感覚は育たなかったんです。従来の方法である本、新聞、雑誌を開く方が容易であると。視覚的な興味も、湧かなかったですねえ。なんせ画面、白黒なもんですから(笑)。黒背景に白文字なら、全然構わないんですけど。灰色文字なんか、見られない...。赤?青?う〜ん、ちょっと色が濃いかなあ...。てな具合で、デザイン的にいいな、と思ったことは皆無に近いですね。イラスト、写真系のページなんて、だからほとんど近寄らなかったのです。初めて(ではないんですが。白黒に慣れきってから)カラーでネットを眺めた時は、奇麗だな〜というよりは、うわっドギツイ!という印象でした。戸惑ったという感じです。特に感慨は、ありませんでした。
しかし。最近、学校でネットを眺めるようになったんですよ。で、カラー表示にも慣れたりして(笑)。そうしてみると、はあ、やはり奇麗なものは奇麗なんです。すっごい凝ったページなんて、ついウットリ...してみたり。(補足:決して文章だけのページと比較しての話ではないです。文字だけでも凝ったデザインは可能です。白黒で見ていたものをカラーで見た感動ということです念の為)それから処理が早い!うちの機械では数分かかるようなページが一瞬で!(本当の話)。さらにアニメーションもバリバリ動く!ちょっと早すぎ?なんて思う位に!「検索」もスイスイだあ!てゆーか次々辿っていくと把握できないです。今どこへ行こうとしているのかが。それくらいお気軽に情報が次々と取り出せる。
自分の環境が「普通」だと思っていたので、これらのギャップはかなりショックでしたね。割とネットの有用性について、把握したつもりで低くみていたことに気付いた訳です。しかも考えてみれば、現在の主流がすでにこの域なのですよね。56Kモデムで転送されたデータを64Mのメモリで処理する。いやいや、改めてネットは使えますねえ。
コミュニケーション手段における認識の変化も一つ。前回、メールは難しいって話、しましたよね。とはいえまあ、私、手紙時代からこの手のコミュニケーションは経験がありますから、割と積極的に使っていた訳です。で知り合いが増えていく内に、メールは電話に近いのかも?と思えるようになってきました。考えていた以上に、「手軽」なんですよ。大事なのは相手を思う気持ちだけで、「無駄に」構える必要や、慎重になる必要はない訳です。電話よりも会話のテンポにはタイムラグがありますけど、やり取りしていけばかなり通じあえます(つまり、前回話した「電話では出来る無意識のフォロー」がメールでも通用する訳です)。何よりも、メールは未知の相手とコンタクトが取りやすい。そして、普段会えない人と、日常の話が頻繁に出来る!実際、初めて会ってもすぐに普通の会話が出来ましたし、久々に会って話がないなんて極端な場合もありました。だっていつもしているんですから!それと、オンライン上で交流している場合の対照として、「オフ会」といわれる直接交流がありますよね。これ、まだまだ一般には浸透してませんね。ずいぶん昔からあるんですけど、偏見は根強いです。私も完全に拭えていた訳ではなかったのですが。最近は全く問題ありませんね。同趣味とか、限定された共通項を基に集まる訳ではなく、もっと開放的な興味で集まり一緒に楽しい一時を過ごす、交流を深めるのが主旨と、今はなりつつあるようですから。(あ、ここは大分語弊がありそうな。同趣向の集まりが悪いってんじゃないですよ。私、個人的な経験から言えばどちらもイケます。そーゆーの、不得手な人でも、ってこと。もちろん先天的に人嫌いの人にはすすめられませんけどね。)ネットを介したコミュニケーションもとても素晴しいですねえ。
ま、本来これらの話はもっと大局的に眺めつつしてこそ意義があるのでしょうが。極めて個人的な経験から話させてもらいました。「ネットは広大だわ。」と草薙が言ったのは91年(作品世界では2030年。士郎正宗「攻殻機動隊」)。それから10年を経ずして、私の様な鈍な人間にもこの台詞の表層は実感出来るようになった現実です。結論としては、だから「imac」が欲しい!という訳の分からんオチで締めさせて頂きます。