前書き:元々この原稿は、自身のページである「SD〜東京番外地〜」用の原稿「平和荘通信」として書き下ろしたものだったのですが、本誌用記事として準備中だった「4コマ(2005)」がまとまり切れず(全5回シリーズを予定)、急遽差し換えでSD誌に載せることにしました。
公私混同というか、どちらにせよ素人丸出しなもので、分かる人には突っ込み所満載、分からない人には全く伝わるものがないという内容のものであることをあらかじめ断っておきます(逃げ口上終わり)。
数年来の懸案でありました自宅パソコンの買い替えを、ようやっと果たすことが出来まして。何しろここまで使えている割に骨董品にもならないマイナー機種でしたので、買いたてはサルの如くやっていたインターネットなぞも、時代の波にはるか押し流され..。近年はすっかりワープロとしてのみ機能していた訳です。ようやく上位機種を手に入れ、難題だったデータ移行も何とか終わりましたので、こうして改めて新機種のワープロソフトを叩いているのですが。さて、手始めに何を書こうかと考えたところ、やはり記念ですからまずは買い換えの一部始終を記しておこうと思いました。締切が近い原稿が他にいくつかありますが..。まあ勢いに任せて一気に書き上げてしまおうと思います。
私が使っていたパソコンは、98年購入のPowerBook520(勿論中古)であります。68Kノートとしてすでに時代遅れの機種でありましたが、予算が乏しかったのと、当初はワープロ代わりで、プラスインターネットが出来さえすれば良いという条件だったので満足のマシンでした。..実のところは翌日パチンコで勝ってしまい、それをつぎ込めばカラー液晶が買えたので、そこのところだけは不満でしたが..。そう、モノクロだったのです。そしてモデムは商業ページに恐れおののく、28.8..。しかしマックというメーカーが良かったのでしょうか、漢字トーク7.5のOSは何度もクラッシュの危機を耐え、オールドファンに対する優しさでしょうか、68K対応ソフトも未だ数多くあり、お陰様で時代に見捨て去られることはなく片隅でやりたい事の最低限をやらせてもらっておりました。
iMacの登場、OSXの普及など、魅力的な事例が数多くありながらも新機種移行に結局踏み切れなかったのは、自身のやりたい事とマシンスペックがほんのわずかな差でしかなかったからです。しかし..。
Xデーは突然訪れました。液晶が光を失ってきたとか(これは室温があまりに季節に従順過ぎたというビンボー環境のせいもありますが)、バッテリーが完全消耗したとか、すでに予兆はあったのですが。使用不可の烙印は、別なところから現れたのです。プリンターは、マック純正のスタイルライターを使っていたのですが、買い置きしていたインクを入れ替えた頃から、魔の足音がすでに近付いていました..。地方都市に暮らしているので、まずは大手家電量販店に買いに行きます。すると、マック純正インクがそもそも、ない。まあ換えたばかりですから、焦る事はありません。最悪上京した時に以前買っていた店で買えばいいのです。そこには、確かにあるのですから。しかし手間を考えると地元で買うに如くはなし。そうしてパソコン専門店から、中古ショップまで眺めていくのですが、対応インクはない。何故ないのかを、疑問に思うことはありませんでした。所詮マックはマイナーよ、エプソンみたいにスーパーでも買えるような利便性はハナからないのだ、と。はい、オチは見えたと思うので行きます。新宿はマック専門店、店員の話。「..このタイプはもう作ってませんね。はい、在庫もありません。」
あれ、この話編集後記で書いたかも。ともかく、これで今あるプリンタの寿命はインクが尽きた時と決まりました。今どき白黒プリンタなんて、誰も持ってはいないのでしょうか..?(中古屋では数百円で売られてますケド)
台本を父親のウインドウズ機で仕上げたり、仮稿はネットに上げたりと散々ケチってきましたが、秋口、ついにSD誌の最後のページがインク切れで出てきたのです..。
これがつまり買い換えを示唆するXデーだった訳ですが、ただ、まだ決定打ではありません。プリンタを買い替えるという手もあります。ネットオークションで探すというのも有効だったかも知れません(おそらくつなぐことすら出来ないとは思うが..)。
買い換えをはっきりと目指す事になったのは、現在も綱渡りの状況なのですが、PowerBookのACアダプター、その差し込み口付近のコードがプラプラとしだした事に拠ります。ビニテで応急処置をしているのですが、たまに電源が通じていない時がある(始動時。駆動中落ちた事も一度だけあり)ようで、もうジタバタしていられません。バッテリーもない今、コード切断=データクラッシュ=真っ白に燃え尽きることだけは避けなければ、と、ついに買い換えを決意したのであります。(勿論、アダプターを交換出来ないものかと中古ショップはずいぶん立ち寄りました。ええ、iMacシリーズのなら、ありましたけどね)
そこまで使い倒したなら、充分だろう。当時買い物に付き合ってくれた、私がマックと出会う仲人となってくれた方が後日おっしゃいました。私もそう思います。購入金額を考えるとどう見積もっても減価償却出来て余りまくっております。つまりここまで連れ添わんでも少なくともカラー・マッキントッシュに買い替えることなどずいぶん前に出来ていたはずです。もう一つ、踏み切れなかったのは、つまり後継機を何にするかで迷っていたからです。
当然マックの上位機種、と、これはもうどんな中古であってもアップグレードなのは目に見えております。HD130M、メモリ16Mの代物ですから(使いこなしに比べてみるとこれでも充分なのだが)。先に難題と申し上げたのは、つまりこのPowerBookに納められた、わずか100M足らずのデータを、いかに新機種に移行するかでずーっと買い控えていたのであります。フラッシュメモリ差せば終わりじゃん、はいはいUSBなどありませんよ。CDに焼けば?そんなもの付いている訳ないでしょう!じゃあ、じゃあフロッピーでも書類とかなら楽勝じゃん。..すいません、5年も前からフロッピーは取り出せない状態なんです..。手動でも出ない、この5年格納のフロッピーディスクには、万が一寿命が尽きた時に壊して出そうとSD誌の原稿が書き込まれているのですが、すでに100号を越え1.5Mの容量には入り切らないのであります。シリアルケーブルっつうの?まあとにかく有線でデータ移行するしかないわけで、これに対応する機種となると..中古にも果たしてあるのか?と疑いつつ秋葉原に行く機会を窺っていたのですが、上京がほとんど日帰りのスケジュールでなかなか果たせずにいました。
しかし、もう時間がない。もうデータはともかく、買い替えないと。そうなると今度は、別の悩みも出てくるのです。..ウインドウズでも、いいんじゃないか、と。新品でも自分の要求するスペックなら10万以下で買えるし、何といっても世の主流だし..。実はこの選択肢は大分前から頭にあって、ちょっと馴らしておくか、という意味でも父親のウインドウズをいじってみたりしていたのです。ほとんどゲームでしたが..。ワードの縦書き機能も捨てがたい魅力であったし。
けれどもすでに毒されたこの身体は、下からせり上がるメニュー欄、今イチ中身の把握しづらいHD(OS)、そして右ボタン..に、どうも馴染めない。さらには度々新聞に載る、重大なシステム欠陥、ウイルス隆盛、頻繁にバージョンアップしなければならない(偏見?)システム、に比べてマッキントッシュの安定性、使い勝手の良さはどうだ、と。父親のウインドウズはMEが入っていて、ネット未接続。まあ光を導入するのは定年になってからと言っているし、あってもどうせこっちは使えない(通信速度に較べて処理能力が追い付かない)から、これで全然使えるのですが。いざインターネット・デビューとなった暁にはシステムの総入れ替えは勿論、あらゆるパッチをダウンしないとあっという間にウイルスに犯されることは必定。2000年導入のシステムがすでにボロボロのこの現状はいかがなものか?DVDだってついているこのマシンがネット接続を機に買い替え対象?
かなりバッシングに近い話になりましたが、このような不信がどうしても付いて回ります。有り得ない話をすると、20万円台のテレビ付きバイオを購入したとして、それが20年持つ一生ものになるとはどうしても思えないのです。況んや5〜6万の中古はどうか?システムの違いに慣れる前に、買い換えを迫られることが決まっているように、私は思えてしかたがないのです..。
方向性は固まった(文体変更)。マックを継続する。データに関してはネット経由で何とかしてみる。さて、それで改めてマック専門店を眺めて行く事にしたのだが..。ちょっと遅かった。OSX主流の現在、価格は中古でも10万台が中心で、安価で手頃な機種が出回っていない。今さらiMacでもないし..スペック的には問題ないのだが..。しかし本気で眺めてみると、あるのである。いかに腰が重かったか、今さらながら時代に取り残された感をひしひし感じる。置いといて。EMac。学校などで使われる事を目的とした、安価でそれなりの機能を持った汎用機だ。価格帯は5〜8万台。DVD付きもある。正直DVDは欲しい。プレステ2でいいのだが、ゲームしなくなったし..プレイヤーあっても、今のテレビじゃなあ..と、これも買い控えのデジタル機器。ズバリ買うべきはこれだ!と新宿で決意する。一応仲人にお伺いを立ててみると、今CPUがインテル製に替わりつつあり、PPCは買い時じゃないの?との事。良し、ならば..と、しかしここにある製品が良ろしくない。価格の低いものは液晶に難があったり、バッテリー切れしていたり。中古だから当然だし、ビジュアルにこだわらないのはモノクロで9年持ったことでも実証済み。ただここが我がままなところで、今使っているマシンがそういったケチがほとんどなかったから(マウスパッドが静電気でかなり使えなくなったり、バッテリがすでにほとんど機能しなかったなど、細かくは色々あったのだが)、どうもそういう傷系は気になるのだ。といって最上価格帯はちょっぴりお高め。中古を買う時点で予算はかなりシビアに組むつもり。何年持つかの保証は無い訳だから..(さっきのウインドウズ話と矛盾してる?)。という事で新宿では購入に至るマシンは無し。となると、やはりメッカ秋葉原に出向く事になる..。
もう一度要求スペックを確認しておこう。ノートパソコンであることが絶対条件。目標、6万台のEMac。メモリ256M以上で、DVD付き(コンボドライブ)。システムは新品で確認してみたが、OSXはやはり違和感を感じる。今あるソフトも移行する事を考えると(ほとんど68Kだが..)、旧バージョンで問題なし(寧ろ)。というささやかな条件を頭に入れて、いざ秋葉原へ(CPUとかカラー液晶とかは当たり前にアップグレードするので問題にしていない)。
最初に目がいったのは、3万台のG3だった。DVDは付いていないが、スペックと価格を考えると個人的にかなり魅力である。往復の新幹線代が浮くな..と思ってしまうが、そもそも別問題。ひとまず押さえておきつつ、本命のEMacを探す。探す..と、これが無い。わずか2件ながら、目指す価格帯のEMacが無いのだ。これはG3もあり得るか?と思いつつ(本日購入は決定事項)、機種は関係なく価格だけで見回して行く。すると..。
iBookに予算範囲のものが2台あった。どちらもDVD付きOS9(Xへアップグレード可能)、CPUが500MHzで、5万と6万だ。何が違うのか。6万はOSが英語バージョン。5万の方はメモリが増設してあって384(385)M。他、細かい差異はあったはずだが問題ではなかった。メモリ256Mではちょっと物足りないかな?と思っていたので迷わず5万の方へ。即決である。店員の最終確認で価格の違いが分かった。購入機種はクラッチがイカレていて、閉まらないのである(閉じる事は閉じる)。あ〜..と思ったけれど、別に持ち歩くつもりは無いし、今まで閉まらなくて困った事って..ない、な。「構いません。」
こうして(ようやく!)新機種が我が家にやってきたのである。
実に9年ぶりに新しいパソコンが部屋に入った訳ですが(文体変更)、当時と決定的に違うのは前の機種が現役であることと、仕事が昼間であること。そして夜間のネット接続が不可能であるということになります。つまり新しいパソコンを即活用する、足りない機能はネットでダウンロードする、これらの初期作業をするのが休日しか出来ないのであります。必然、電源を入れるのは遅くなります。改めて電源を入れたのは、購入から1週間後のことでした。冒頭いきなりフロッピーディスクのアイコンに?マークがついた状態で点滅しています。「あれ?OSは入ってるはずだけど..」と一瞬戸惑いますが、やがて見慣れたウェルカムマックのアイコンが。無事デスクトップが現れました。立ち上がり時間は現状機種と同じくらい?まあ機能的に数十倍のデータが入っているのでしょうから、上出来です。早速システムプロフィールを見て、一人悦に入ります。何しろようやく人並みのスペックが手に入ったのですから(CPUがG3/500なんて、明らかに時代遅れですが)。メモリの256越えも大いに気に入るところ。とにかくソフトやウインドウを一つ一つ閉じ(終了し)なければ別のソフトが使えない状態で、長年やってきたのですから。あれやこれやとブラウザ開きっ放しで立ち上げていた、友人のiMacが21世紀直後、とてもウラヤマシかったのです。ところで、システムで42M喰っている事に気付く。取り立てて7.5と代わり映えのない内容だけど..。見えない所で進化はしているのだろうけど、単純に今の機械はメモリが積んである分、使う分量も多いということで。16Mの見地からすれば384Mなんて全てのソフトを駆動させても動くんじゃない?と思っていたのですが、そうでもなさそう。そう考えると、少し冷静に戻りました。
となると気になってくるのが立ち上がりの疑問符付きアイコン。マニュアルは一式付いていたのですが、新機能の紹介だけでシステムに関する説明書はありません(あったら辞書なみの分厚い冊子なのだろうけど)。そうか、ヘルプ機能だ。何しろPowerBookはヘルプ機能など使おうとした途端にフリーズする代物だったので、どうしてもアナログ情報に頼ってしまいます。当時は雑誌の入門記事と仲人へのQ&Aで解決していたのでした。で、早速ヘルプに「起動時疑問符付きのフロッピーアイコンが点滅する」とお伺い立ててみる。すると..ドンピシャの解答は現れず、ひとまず再度システムを導入しろという解答が一番妥当な線。そこでやってみました。CDから起動して、OS9をリインストール。しかし..、相変わらず立ち上がりの際にはまず?マークのアイコンが点滅するのです。そもそもインストールやり直しの解答は、システムが立ち上がらない場合の解決法。この場合、ともかくシステム的には問題なく起動するので、捨て置いております。
さて、本日最大の課題は「ネットに接続する」という事。起動など店頭ですでに動作確認済みなのですから、余計な手間を掛けました。iMacシリーズ最大のウリが「買ったその日からネットにつなげます」というもの。ネット接続に1月半ほど掛かった8年前に比べると夢のよう。まあ、今はすでにプロバイダ契約しておりますから、アクセス番号に電話すればすぐにつながるのですが。早速パソコン本体へのユーザ登録を済ますと、電話線を引っ張ってつないでみます。内臓モデムは現行28.8モデム同様にアナログ音を立ててダイアルイン。ところが、ユーザ認証に失敗。アクセスポイントのアドレスを入力する画面がどうも勝手が違うので(セカンダリはどこに入力すれば良いの?)、そのせいかと思い再入力→接続→失敗の繰り返し。どんどん不要なファイルが溜まって行きます。つながるまでは行っているのだから、パスワードかユーザ名が認証されないんだ、と、何となく判明したところでギブアップ。プロバイダのコールセンターにお伺いを立てます。するとあれこれ聞かれていたところで、案の定ユーザ名が不完全で登録していたことに気付く。個人名だけでいいかと思っていたのだが、プロバイダ名も必要だったのね。と、自己解決出来たので早々に電話を切る。何しろそうしなきゃネットにつなげない。駄目なら再び聞くまで。で、あっさりとつながりました。
そうなれば、HP主宰ですから何はさておき自ページを開きます。うれしい事に愛用しているネットスケープが装備されておりまして、これはカラーで表示されました(当たり前)。すでにネカフェ等々でお馴染みですから感慨はありません。ついでにHPメールもチェック。..あれ?ヤフーに、つなぐのはPowerBookでは必死、ネカフェでは一瞬の出来事なのですが、このiBookでは..微妙に遅い。通信速度が56Kですから、そういうことなのでしょう。これは後日再び感じることになります。
ひとまず本日はこれにてシャットオフ(ウインドウズ?)。まず第一関門はクリアしました。
次に立ち上げたのが4日後。何しろ勤務日はネットにつなげられないので、データが何も無いこちらを開いても、することがありません。今だPowerBook現役続行中であります。
さて、本日の課題は「必要なソフトをダウンロード」というもの。現行で使っているソフトで、無料のものは直接落とします。何しろPPC版ですから。68Kでは使えなかった、あれやこれや..と、まあゲームなんですケド。勿論ワープロソフトは必須。早速ベクターへ。割と頻繁に通っていますから、目星もついています。Aウォーズの最近のマップ。ついでに二角取りもPPC版を。気分転換用ですから、そんなもんです。そしてワープロソフトを、と、回っている間にネスケ、落ちました。タイプ3エラー。どんな意味かは存じませんが、実は前回もメールチェックの後にエキサイトに行って調べ物をしている時に落ちたのです。やたらキャッシュをクリーンアップしていたので、設定でキャッシュの分量を増やしてみたのですが..。どちらにも言えるのは画像がたくさんあるページで落ちたという事(あるいはフレーム、プラグインか?)。といってこれら定番ページで落ちるようでは困ります。ひとまず解決は例によって置いといて。不承不承ながらエクスプローラーを立ち上げる(ネカフェでも使い慣れていますが、マイナー志向はこの辺にも現れております)。HP作成でコンポーザーを使っているので、一つに絞りたかったのですが..。で、案に然してこれが使い勝手良い。お気に入りはアドレスがポップアップ表示されるし(原稿に最適)。まあこれ位ですけど。ネスケのトラブルは先送りで、ネットブラウズはエクスプローラーにしよう、と決めたのでした。
さて、本日のノルマ、ワープロソフトを物色します。PowerBookで使っていたのは「シンプルテキスト」「Jエディット」「クラリスワークス」。この内最も利用していたのは「Jエディット」で、これはバンドルされていません。ソフト移植を考えているのですが、68K版なので使えるかどうか(未確認)..。PPC版にしたいのですがシェアウェア。うーん..。確かに使い勝手はいいのですが、ワープロとして機能的に少々不満があるのでここは無料ソフトを物色します。ひとまず「Yエディット」を頂きました。本日はこれまで。
SD誌の締切が近付いていたので、PowerBookで仕上げます。おそらくこれが最後の号..に、したいかな、と。一応完全移行は年内にと、あまり急がないようにしておりますが。まずは書類等の作成をおしまいにして、それらデータをネット経由で新機種へ。望む形はダウンロードコーナーのようなページを作って一括ダウンしたかったのですが、方法知らず。あんまり無茶も出来ないので、ここは地道に添付書類でHPメールに送り、そこから取り込もうと。まずは諸原稿をファイルにまとめて、一件ずつ送ります。勿論圧縮はしました。象が踏んでいるアイコンだからという単純な理由でLHA(拡張子lhz)を使い3割程度圧縮されたデータになりました。ここまでは想定通り。SD誌のデータがやはりMB級の容量に。でもヤフーメールは10Mまでの添付が可能ですから、有り難い事です(写真とかならそれ位当たり前か)。送信が1通10分ほど掛かったり、根気の要る作業が続きます。で、やっと送れたので配線チェンジ。iBookをつないでヤフーメールへ。イメージでは、添付書類のファイル名を指定して別名で保存すれば取り込めるはずでした。しかしメールを開いてみると..データが表示される..。写真とか、そう言えば本文の後に表示されるのですから当たり前なんですけど。圧縮データの羅列が表示されたのは数分後。これをどうすればいいのだろう?なんて、実はPowerBookで添付書類のデコードは経験済みなので、戸惑う事はありません。データを書類に落として、解凍してやれば良いんでしょ?さて、しかし数百Kサイズのデータを、コピー&ペーストで書類にするのは骨が折れる..。全指定でコピーすればいいのですが、そうするとページ全体のデータが指定されるので、後処理もこれまた面倒。MBサイズのSDデータなんて、エライしんどいぞ..。しばし画面を睨んでいると、「転送」のボタンに気が付きました。押してみれば何と本文を添付書類で送るとの設定が!つまりもう一度、自宅メールに送り返してiBookで取り込めば、その時こそ全指定→コピー→ペースト→あっという間に完了となるはず。これが大正解で、最初のデータはこれでYエディット書類、「単行本データ.lhz」になったのです。
まずはこれを解凍し、開ければ後は流れ作業..のはずでした。これが、解凍出来ないのであります!解凍ソフトが別途必要なのかも知れないと、気を取り直して他のデータをひとまず転送しておこうとしたのですが、SDデータなどMB級の書類はやはり表示に手間取りタイム・オーバー。処理能力はともかくとして、通信速度が遅すぎる..。分割して送り直すしかなさそうで、錯乱気味に一旦送付メールを全削除。もう一度、やり直すしかありません..。
気分転換にワープロソフトを、とベクターに行き以前から使ってみたかった「iテキスト」をダウンロード。3M強のソフトは、落とすのに10分近く掛かりました。28.8だろうと56Kだろうとモデムは通信時間が掛かる。インラインで(解凍作業)は1秒掛からず。処理能力はやはり桁違いです。PowerBookでは書類内容とか目視で確認できるスピードだったもの..。改めて通信速度のグレードアップ=ブロードバンドに魅かれましたが置いといて。解凍する際にフト思う。拡張子sitって、何だったっけ..?
再び4日後。ワープロソフトとして、iテキストが大いに気に入りました。というかまだ使ってはいないのですが(この原稿がお初)。縦書き機能がついているという事が最大の理由。ひな形には脚本用や縦書原稿用紙サイズがあり、これはかなりうれしい機能です。という訳でYエディットを早々に見限り(使ってもいないのにゴメンナサイ)、以降下書き用はこのソフトを使用することに(Jエディットを買い直さなくて済みそうだし)。
話が逸れてしまいました。今回はデータ移行を改めて行うつもり。前回の反省を活かし、画像データなど容量の大きいものは分割して、送ることにする。そうは言ってもひとまず解凍が出来なければ..と、まずは軽いデータを送ってみて、確認。今度は拡張子sitで圧縮してみる。そう言えばこれが王道のはず。メールを開いてみれば前回と同じくBINHEXで?ENCODEせよというメッセージ付きの圧縮データが表示される。どうだろう?これでダメなら完全に暗礁に乗り上げることになるのだが..(書類データはHPに上げて、あるいはメール本文にペーストして取り込むという手もあるのだが、気の遠くなる作業..)。ゲンをかついで今度はiテキスト書類にしてみる。「単行本データ.sit」と名付け、祈るような気持ちで解凍ソフトへ..。と、見慣れた解凍画面が表示され、あっという間に単行本データと名付けられたフォルダが現れる。成功..!早速中の書類を開いてみる。クラリス書類がバージョン古くてワンクッションありましたが完璧に表示されました。ちなみにこれはHP「まんが単行本データ」の元版なのですが、PowerBookでは大分重かったのです。iBookではやはり..一瞬で表示(うれしい限り)。
さあこれで、データ移行の手順は決まりました。残りを次々と送ったのですが、やはりソフトなど、MBサイズのデータは出てきます。転送可能とはいえ、表示にエライ時間が掛かります。そうだ、こういう時こそブロードバンド。ネカフェの利用価値が無くなったなあと考えていたのですが、まだまだお世話になりそうです。という事でひとまず取り込めるだけのデータは新機種に移動させ、残りは後日ネカフェから転送する事にしました。
書類関係はこれであらかた移行出来たので、いよいよこのパソコンをフル活動させる時節到来です。ネットにつなげない日はオフラインで作業します。PowerBookはさすがに自分の使い易いように構築されているので、それをひな形にiBookもカスタマイズ。といってアイコンやスクリーンセーバーなどは初期設定のままですケド。メニュー画面に普段使いのソフトや書類(のショートカット)を入れ、デスクトップにネット利用時に使うソフトやフォルダを置きます。この辺りはかつての記憶が蘇り、楽しい作業。徐々に、自分のマシンになっていく実感が湧いて参ります。
DVDを使ったのもこの頃。最近レンタルはDVDが主流で、というかDVD化されて旧作(シリーズ)が続々レンタルされるので、ビデオを探すよりそっちの方が手っ取り早いというだけなんですが。ジャッキー・チェンの初期作がそんな感じでDVD化されているので見ます。パソコン画面で見る映画というのは、もう皆さん慣れっこなんでしょうけど私にとっては新鮮。まあ、角度に気を付けなければいけないという事ぐらいで、特に違和感はありませんね。
さて、次の休日です。データはメドがついたので、改めてPowerBookを開きまわして必要と思われるソフトを探してみます。そういえば忘れていました。FTPソフトはHP作成者として必須です。それからメールソフト。バンドルされているアウトルックはまあ悪くはないのですが、普段使いとしては慣れているユードラの方がやはり良い。画像添付とか、容量が大きくなると分割表示になってしまうので、適宜使い分けるのがよろしいかと。いうわけでまずはダウンロードの道を模索してみます。ベクターで改めて探すとユードラは新バージョンが出ている。これは当然頂きます。さて、FTPですが思うようなソフトがなく、新しもの好きのダウンロードページへ移動。検索してみると結構出てきましたが、ほとんどがシェアウェア..。必要ではあるのだけれど、今使っているのがあるのだから..と、これは移行することにしました。そうすると、HPのデータはFTPを使って取り込めば良い、と。わずか100Mのデータですから、大体これで移行作業は完了です。ほぼ一月掛かりました。9年、使ってきたマックに別れを告げ、新機種での活動を始めます!
最後に、ここまで書いてみたiテキストの感想はと言えば、良好の一言。まあずらずら書いただけですから、他のワープロソフトも遜色ありませんが。ことえりに関して、少々変換に難あり。文節区切るの下手になってない?候補も非常用漢字から出てきたりするし。あとはスクロールバーが慣れず。この辺は使っていく内に解消されるんでしょうけど。キャップスロックを付けた状態でカタカナにならないのが面倒。
もう一つ。カラーになってHPの方もリニューアルしようかと考えたのですが、結局新しい作成ソフトは取っていません。シンプルイズベスト、keep it
simpleの観念に立つと、現在のテキストベースのスタイルは決して誤りではないですし、携帯需要も考えるとページサイズは増やさない方がよろしいかと(現状では携帯でも最新号記事は読めます)。
後日談1:ネカフェでMB級のデータ転送に挑みましたが3Mサイズのものは開けず。写真データなどはさらに分割して送り直す事に。しかしさすがゲーム対応機、1M超のSDデータも無事転送出来ました。Thanks!
後日談2:OS9のQ&A、そして無料ソフトの取り込みを、密かに当てにしていたのがマック専門誌のバックナンバーを利用する方法。CDロムが使えるので、これはかなり有効なはず。古本で探すのは骨が折れますが、図書館には過去3年分が揃っているから..と勇んで行ってみれば取り扱い無し..。別の図書館で1誌だけ、扱いがあったので取り寄せてみたのですが、CDは付いてない上にすでにOSXの記事が..。またもや時代遅れのようデス。
(結局書店にてOS9のムックを購入。クリスマスプレゼント。おめでとう自分(T_T))
後日談3:マック専門店が無いと嘆いていた地方都市在住者ですが、直営店がオープンしたとの情報が。..あれ?交通費考えれば新品買えた?...。まあ、OSXはまだ分不相応の代物ということで、次の買い換えまで考えないでおきます。(この機種も一応導入可能のようだし)