今月は楽をさせてもらいます。人とあまり漫画の話はしないのですが、それでも交流が少ない上にこんなこともしているくらいなので、「高橋(さん、くん)は漫画をよく読む」というのは知られています。で、たまに話をします。「これ面白い(ッス)よ」と薦められる作品を、読んでいないことが多々あります。皆さん現在読んでいる中からイチオシのものを教えてくれているはず。てなわけで今回は、最近聞いた友人お薦めで、私は未読の作品を紹介?していきます(ちょこっと追加説明してますけど、ほとんどアテになりません)。
・小畑健「ヒカルの碁」(原作ほったゆみ/監修梅沢由香里)少年ジャンプ連載
選者の評「めちゃくちゃ熱いッスよ!」
流行りの異色物を追随したという認識。目論見通りといえばそれまでなんだけど、この辺は「マガジン」の専売特許(少年向けで麻雀物(「哲也」)とか)だと思っていたので確かに注目に値するかも。
・曽田正人「昂」スピリッツ連載
選者の評「めちゃくちゃ熱いッスよ!」
同じ人のご推薦。作者のは前の作品(「め組の大吾」サンデー刊)を読んでいたので気にはなっていたんですけどね..バレエ物はやっぱり手が伸びませんでした。現在第二シリーズ進行中なので、単行本読みのチャンスかも。
・士貴智志「神・風」アフタヌーン連載
選者の評「むちゃくちゃ面白いです!ハマりますよ!」
アフタヌーンから2タイトル。あえて言うとフィクションのバトル物だと近未来か異世界の設定のほうがしっくりきますよ。美少女が現代で血みどろじゃあ..ねえ。でも物語の背景は面白そう(裏日本史か?)。
・富沢ひとし「ミルククローゼット」アフタヌーン連載
選者の評「アフタヌーン買ってきたら一番に読むよ!」
某女流漫画家の日記より。コアな漫画ファンは自他共に認める所。実は本作前にお薦めの「エイリアン9」(ヤングチャンピオン刊)は読了済み。やっぱり近未来/異世界の設定のほうがしっくりきます..ね。
・漆原友紀「蟲師」アフタヌーンシーズン増刊連載
選者の評「久々に出てきた読める漫画です」
以下3作品は完全に未読。これは20年来の友人ご推薦。理系が「読める」というくらいだから、かなり練られたストーリーが期待出来ますよ。
・刃森尊「破壊王ノリタカ!」(原作村田ひでお)少年マガジン刊
選者の評「弱い奴が強くなる話が好きだなあ」
こちらは漫画喫茶通でスポーツ物大好きの友人選。他に「名門!多古西応援団」(所十三/少年マガジン刊)も薦めてくれました。どちらも弱っちい主人公がどんどん強くなる様が良し、とのこと。
・ロドリゲス井之介「???」
選者の評「短編の訳分かんなさがいい」
こちらは漫画家の卵さんの選。ヤングサンデーに載っていた近作(「踊るスポーツマンヤス」)ではなく、短編が面白いとのこと。古本屋通いの冥利に尽きそうな話ですな。ちなみに現在は「係長ブルース」(別冊漫画ゴラク?)「ふたりの大井川就職日誌」(スピリッツ)連載中。
...実は今回紹介した連載中の作品、半数が「ぴあ」誌4・9号の「今本当に面白いマンガ大特集」で紹介されてたんですよね。読んでいない私はやっぱりマイナー指向なの?
「漫画界が停滞期に入ったと言われて久しい。瞬発力があり、尚かつ、ロングで売れる作品は明らかに減っているというのが、書店の現場での実感である。」これは誰もが言う話(注)。確かに皆さんも「続きが楽しみな作品が少ない」とおっしゃいます。私は、というと最近は色々色々と読み進めていくうちに次の号が出ている状態で、「続きが待ち遠しい作品が無い」。この違い、分かります?
興味がある内は飽きないもんです。ほら、読んでいない良作がこんなに!さて、どれから出会いましょうかね。
(注)「 」内は「IKKI」誌3号「ボツマン宣言に期待の声」より、芳林堂コミックプラザ阿部彰氏のコメント。ジャンルとしては成長が止まるのは由々しき事態ではありますが..世相反映の範疇では?というのが当方の見解(テキトーです)。