TOPICS 第37回

(初出:第40号 00.7.20)

特にネタなし
現在4コマで活躍しているみさき知乃=さおしか然=胡桃ちの=・・・といくつものペンネームを使いこなす作者のルーツをようやく把握。年はそれほどでもないのですが14年前の単行本を発見。ニューウェーブ系(当時の表現)ロリコン漫画で読切もの。同人出身の学生漫画家(当時)だったんですねえ。絵柄もまるっきり違う。こういう話が古本買い冥利に尽きると..どうでもいい話でした。

西村しのぶ近況(萩原代筆)
「FEEL YOUNG」誌8月号「下山手ドレス別室」。今号は表紙ナシ←久々なのではないでしょうか。考えてみるとこの「別室」、本家は「NEW TYPE」誌で変わらずですが、「PUTAO」誌、「CUTIE COMIC」誌、古くは「Ami jour」誌など、渡り歩いてますね(単にプライベート・エッセイを全て「下山手ドレス」で統一しているだけとも言えますが)。現在は「FY」誌で定期連載ということで安定。
「Kiss」誌14号表紙。ということは「ライン」かと思いきや、モデルは愛らしいチビ助、マキちゃん。掲載出版社の倒産というパニックから3年、ついに復活した「一緒に遭難したいひと」(その代わり「ライン」はしばらくお休みとのこと)。固定読者の割合が高いと思われる「Kiss」誌読者でも、「そこそこ程度の美貌はあるが、抜群に甲斐性のない女子のお話」(P.2)の説明で大筋は伝わるでしょう。「扉3Pで読者をつかむ」小池一夫イズムは健在。「作品とライフスタイルは近しいと言われるがそうでもない」けど実話とのシンクロ率が高い作品の一つが本作品(ex.エ「ほらこないだなんか記事書いてたじゃん カステラ屋がうるせーって」(第3話)=「カステラ屋の主人!肉声で勝負しろっ」(下山手ドレスPart46)。この手の話は他の作品でも多々ありますけど)。今回も「手作り石鹸」は先生の今一番のトレンド(後述)。7話を10年に渡って書いているので、雰囲気はその都度変わっているのですが。今回は原典(読切)に近い感じ。そういえば近作は目元が優しい描写が多いことに気付きました。内容は少しだけ忙しくなってきたキリエが描かれていて、今シリーズは何かありそうな気がします。蛇足→ガテンなキリエ&エイコは「ボーダー」っぽくていいです。
てな訳で最後は「YOUNG YOU」8月号「みーはー探検隊」。バリ島にて手作り石鹸体験はこちらの企画。直接リンクはされていませんが、「下山手ドレス(正・別)」、そして「一緒に〜」でもネタになってます(四誌合同企画?)。9月号に早くも「アルコール」です。



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