(注1)
作者は「東京大学物語」(小学館「ビックコミックスピリッツ」連載)等、数々のヒット作を持つ。本作品は「教育(お勉強)」を題材にし、デビュー作「BE FREE!」の流れを殊に受け継いだ内容(私見)で注目していた。しかし掲載誌を読んでいた訳ではないので、今回の件はまさに寝耳に水。実は詳しい経緯は知らないのです。すいません。
(注2)
「みなさんさようならスーパージャンプで漫画を描くことは、2度とないと思います」
(注3)
打ち切りについては編集部から作者へ事前に説明があったはずであり、上の批判は必ずしも正しくないかもしれません。しかし作者はこの処置を相当不満に思っているようであり、それはまた読者も同意見であると思います。やはり出版社側のとる措置は、短絡的であると言わざるを得ません。と、思うんですがね…。いずれにせよ、最終10巻(11巻)は、発刊されるとすれば要チェックでしょう。
もう3ヵ月も書いてますね。売れ方がそんなにすごかったのか、重版も買うのに結構苦労しました。年明けにはオールカラーのイラスト集が出るとか。調子いいですね。
さて、本題。本巻は‘86年〜‘95年に発表された作品をまとめたもの。一応「舞子」「ウインディ」「チャイナ」それぞれの人物を主人公とする作品はシリーズものとなっておりますが、いずれも完結しており、短編集といっていいと思います。全てSF作品。私は全く詳しくないので、その方面からの評価はできません。本巻に共通して「いいなあ」と思えるのは、老人達の陽気(パワフル)さと、彼らの追い求める「夢」。最近気付いたのですが、今自分が想い描く「夢」は、そのほとんどが実現可能なのです。科学の進歩に驚くと同時に、「ロマン」はどこに行ったんだ、と少々暗い気持ちになってしまいました。ここに出てくる「夢」の数々は、幸いなことに当分は実現不可能のようです。
未だ「空想」の余地はあるんだなぁとうれしく思いました。
個人的には「チャイナ」さんシリーズが一番好きで、登場人物それぞれの「物分かりの悪さ」が引き起こす騒動が、とても「わくわくする」のです。みんな元気でよろしあるね。