TOPICS 第4回
(初出:第5号 97.3.4)
スキマ記事化しております。
文庫判なおも好調、「文庫ブーム」最盛期か?
一昨年辺りから各社より本格的に刊行され始めた名作の文庫判。過去にもブームを呼んだものの、文庫の利点である携帯の便利さを追ったものか大人の娯楽作に終始していた。しかし今回の場合、いわゆる過去の名作の再販にとどまらず、連載中の人気作を単行本と文庫本の2つで同時刊行するところまで来ている。新たな作品の読み方として定着しつつあるということか。しかし、いわゆる大判で読む作画レベルでの魅力が、あの小さいサイズで伝わるのか疑問である。各社ともに代表作は出揃った感があり、レアな作品の文庫化まで始まっている今回のブーム。それはそれでうれしいことである。手軽に読めて、それで何かが残れば幸いだ。
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