特集 第5回

(初出:第5号 97.3.4)

男の職場.

 日常に潜む非日常というものが、前に言ったように大好きであります。普通の生活に「事件」というアクセントが絡む物語は、従ってよく読みます。探偵が主人公のマンガ、現在の主流である「推理もの」と区別したいのが、 主人公が屈折した完成品であるということ。 単純な勧善懲悪でもなければ、明確な目的が事件の解決でもない物語。「事件」は単なるアクセントでしかなく、そこには主人公の「生き様」が描かれているのです。  

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