『ダイの大冒険?』(続き)
旅行
イギリスでの僕の旅行は、オクスフォード、ストラトフォード、ウォリックだった。どれもコーチと呼ばれる長距離バスを利用した。安いから。それらの旅の途中イギリスの田舎道を延々と走ったのだけど、2時間くらい丘陵と羊しか見なかったのでとてもとても眠くなりました。羊を見ていると眠くなるのは本当かもしれないね。
城
ロンドン塔を見た時、まさにその大きさに圧倒されて思わず笑ってしまった。人間びっくりしても恐くなっても対処出来ない時は笑うんだね。お城なのだが、ロンドンに限らずヨーロッパ中にはお城が沢山あって、中でも美しさでは随一と呼ばれているのが、イギリスのウォリック城。このお城を見たくて、朝早起きして行ってきました。だれーもいない朝の9時くらいにゲートを潜って、大きな石壁と樹木にはさまれた石畳を歩いて行くと、その向こうにあって、とても幻想的でした。現実がふっ飛び心も洗われる瞬間だった。
テレビ
イギリス人の家庭のテレビは割と小さい。薄くて大きなテレビは高価だからだ。日本でも同じだと思うだろうが違うのだ。日本ではCMや店で目にすることはできるのにイギリスはそうではないのだ。それからテレビ好きなくせにイギリスには5個しかテレビ局がない。しかも2つは国営放送だし、随分再放送が多かった様な気がする。今回の渡英で残念だったことの1つはテレタビーズという子供向け番組が見れなかったこと。お外で遊びすぎたせいで夕方テレビを見れたためしがないのだ。相変わらず脈絡なく話は進むのだが、ベルリンで見たテレビ放送はスゴイ。局数も沢山あって、ほとんどが夜の10時くらいからモロエグのアダルト放送を行うのだ。カルチャーショックだった。ベルリンの一番の思い出。
真っ赤なロンドンバス
ロンドンに滞在している1週間はバス、チューブで学校に通っていた。安いし、2階建てバスなので眺めも良好。しかも市街地のバスは後ろが常に開いていて信号などで飛び乗り可能なのだ。そういう訳であそこの街は何気なく生活するのがとても楽しいのだ。
パブ
つまりは居酒屋でビールと食事がちょい安い。プールゲームやスマートボールがある。ビールはイギリス式で注ぐので泡がほとんど無くマズイ。ドイツ人のフィリップもマズイマズイといいながらがぶがぶと飲んでいた。ドイツ人はみな酒が強いのだ。彼も1才の誕生日に飲ませられたと言っていた。それからドイツのビールってのは時間をかけて注ぐので泡も決め細やかで美味しいのだそうだ。まぁイギリスのパブの話はビールはあんま美味くはないがチリライスとか、安く米が食えるというのが良い点だと思います。
飛行機
イギリスと日本を結ぶ直行便は行きが3時間で、帰りが21時間かかる。時差が9時間くらいだから実時間が12時間かかることになるのだ。これは結構キツイ。しかも僕の場合帰りの飛行機で高年者のツアー客にかこまれてしまったんだ。左隣の席の方は紳士なビジネスマンで、右は非常出口。それ以外は高齢ツアーのお客という最悪なシチュエーション。紳士は話をしても面白いのだが、ツアーのおばさん達は非常口前が広いものだからそこにタムロして写真撮影までしだすのだ。フラッシュばしばし、安眠マスクを口にあて、マフラーを頭にし、どす黒い月光仮面のようなおばさんはとても楽しそうに写真に写っていた。死ね!!ババァは日本から出るな!!!
飛行機2
平たく言うと、スチュワーデスさんは国内会社よりもブリティッシュエアウェイなどのような会社のほうが、親しくなれる可能性は高い!!!
街の音楽
ロンドンのピカデリー駅やナイツブリッチ駅ではよくストリートミュージシャンを見かける。特にコベントガーデン駅は沢山のミュージシャンに加えて、パフォーマーまでいっぱいいる。しかもレベルも結構高い。客も沢山いて、なごやかで、ゆとりがある。街全体がそういったゆとりを取り入れようとしているのだ。僕が一番気に入ったのは見た目ロックのクラシックミュージックを弾くグループで、ヴァイオリンやチェロでスイス行進曲などを披露していた。彼らはアクションも派手で大人気のストリートロッカーだった。
パンクス
明日は日本に帰るというロンドン最後の夜に、やっと発見したのがパンクス。イギリスのネイティブパンクスは少なくなったのだろうか?それでも彼らはきれいなピンクモヒカンで街の交差点に円陣で座り込み楽しそうに話をしていた。がんばって生き延びてほしい本場のパンクスである。
文学
ジャパンセンターという本屋のような建物に入ったのだが、そこには日本語の書籍が沢山あった。古典の占める割合が多かったのだけど、きっとロンドンにいると、ウィリアムワーズワースものや、ホームズシリーズを読みたくなるのだろうね。僕も文壇には疎いけど、シェイクスピアの生まれた家を訪れた時や、ルイスの出身校を訪れた時は本の一つも読みたいなぁと思いました。
(おしまい)
増渕大輔:最近江戸川区に引越して社会人となりました。スーツは肩がコルね。