マスブチのハッとしてグー(第16回)

(初出:第17号 98.8.20)

「かべ」
最近インテリチックを意識している増淵です。インテリ。そう、ぼくは就職活動(前号参照)を機に正式にインテリデビューすることになったのです。ここで注意しなければいけないのは決して「知識人」ではなくカタカナの「インテリ」であるのです。
インテリのインテリたる由縁は100のうち10知ってるだけで、その道に精通しているハッタリを作ることができるところです。そのために論理的な空気を身に俟とっているのです。さらに相手の思考を十分に理解できる頭脳。そして自分のインテリチックを守るためには、どんな汚い手段にも出ることができ、さらに超クールに自意識過剰を隠さなければいけないのです。うーん、なんとなくやっていけてるぞ、ぼく。
そしてインテリは弱音、悩みは似合わないダンディーさも必要なのだ。クールでダンディーだったら、あとはセクシーだけ手に入れればモテモテじゃん。すばらしいぞインテリ道。
そんなぼくも最近インテリの壁に気が付いてしまったんです。それは本人の意とは別に、その人への評価が「インテリ→評論家→木村太郎ぽい」と変化していくケースがとても多いのです。「あいつ文句ばっかりじゃん」。評論家のイメージはつまり、非生産自己防衛他人攻撃人間なのです。ひゃあ。これじゃぁあ女の子にモテナイ!!

増淵大輔:仙台在住。来年は上京する予定。

「噂のときめきベストヒット」
テレタビーズなるキャラクターが最近流行っているらしい。イギリスの教育番組に出てくるガチャピンやムックみたいな4人組なのだが、向こうのセンスは機関車トーマスもそうだが、ブサカワイイ系なのだ。初めて見たときはやはり「ぶっさいく!」と思うのだが、すっごい印象的な顔立ちでとても気になって仕方がない。ぼくもとうとう141バーゲンのときにキーホルダーをまとめて購入してしまった。4体まとめて買う予定だったのだが、ポー(赤いの)が売っていなくて、3体しか買えなかった。
内1つは腰につけたりしている。ぼくは年齢もあって、ちょっとどきどきする。

サッカーのブームのせいかな?パトリックというスニーカーを、ぼくの好きな子が履いている。ちょっとずーと気になっていてやはり買った。かなり気に入っています。
でもその子の前では恥ずかしくて履けない。

スヌーピーの漫画を例にとった心理学の本が昔ベストセラーになって、とても面白いと思った。スヌーピー達のとる行動は精神科医からすると、いろいろな症例に値するらしいのだ。心理学の本としてもピーナッツ(スヌーピーの漫画)の勉強にもなり一石二鳥な本なのだが、その本にはまったおかげでぼくはピーナッツの登場人物などにちょー詳しい。女の子とかで「わたしぃスヌーピー好きー♪」とか言ってくるのがいたらコネタにできるのに気が付いた。

55のオヤジに「増淵君、女の子にモテタイなら、ミュージック!ファッション!車!」と自信気に言われた。

さっきぼくの友人A(改革推進派、民主党好き)と友人B(親は公務員、バブルのころ苦労したらしい)の公務員に関する言い合いを聞くはめになった。方やAは日本を変えるには公務員減らして、給料上げて、接待なくして、と言う。方やBは公務員は大変だったんだぞ、文句ばっか言うなと言う。公共事業で経済立て直して、公務員の接待はしょうがなくて、マスコミに踊らされるなとも言う。最後の方にぼくに意見を求められたが、Aは確かにテキストどうりだし、Bは家庭の話を持ち込みすぎな様な気がしたので、どっちにも荷担できない。困って「日本も大統領制にするといいかもね」と言ったら、ほめられた。平和を肌で感じた。

増淵大輔:宇宙へ行くためにペプシ好きになった23才



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