秋の日の雨は1℃づつ気温を下げるという。二日続き(10月10、11日)の大雨に見舞われた仙台市内も、午後の4時すぎにはやわらかな西日がさすまでに回復している。今日の仕事は久しぶりにタフだった。積荷を崩すのに腰と肘をヤラれてしまったのだから。相手もかなりのものだったがなんとかねじ伏せてやった。短期決戦。そう長くは会社に留まりたくはないからな。みなさん――この文章に目を通されている読者諸君においても同感なのではないか?すくなくともわたしはそうであってほしいと願っているのであるが。
さて、仕事嫌いでしかも、ろくでもない夢想家であるわたし達には出世や一般社会においての地位や名誉、悲しいかな報酬にいたるまでの諸々は、到底期待できやしない。二週間にもおよぶ牛追いの仕事をおえた老カウボーイよろしく、虚弱したからだにほろ苦い珈琲などをながしこんでみては、すっかりハードワーカーぶっていたりすると、お好みのTボーン・ステーキなどはそこにはなく、明日の昼飯代にもことかくキリギリス人生なのである。キリギリス万歳!滅びゆく種族に幸多からんことを!(願わくばアリさんのおこぼれを頂戴できれば有難いのですが)
胸のなかで眠っていたなにかは、きまって午後5時に目をさます。メモがきにこれからの予定を書き綴る。「新星堂」「タワーレコード」(以上カントリーの新譜を物色)、「チャフリー」「あしの豆」(以上パタゴニアのフリースを下見)、「メディコ」(コンタクト保存液とシェイビングを買う。くそっ無駄金だ)、「ワールド・スポーツ」(ベガルタ仙台の新製品とMLBプレーオフの結果をチェック)、散髪は来週でいい。ランニング、ウエイトトレーニング、ナナ(愛犬)の散歩はお休み。帰りは「スターバックス」で作家ぶる。以上。
さあ、ちょっとの辛抱で開放感に満ち溢れた金曜の夜のお出ましだ。夢にまで見た土曜日まであともうすこしなのである。すえた労働はさっさと切り上げて、ワイルドサイド・ブルースを口ずさもう!