年始(恒例?)の雑記の一文が、かなり長くなってしまったので前倒しで載せることに。枕が少々長過ぎる感じだが、まあいつもそんな調子なので違和感は無いだろう。
ここ何年かアニメは定期的に観てはいない。ただこの夏場は結構当たりがあったようで悔しい思いをしたから、今クールこそ!と、テレビ欄に注目していたら。この秋から、火曜深夜のアニメ枠に気になる文字「GA」が。4コマ作品に『GA』(きゆづきさとこ)はあり、まさかと。いやいや、アニメになるのは『ひだまりスケッチ』(蒼樹うめ)で新年からだ。それで火曜深夜といえばくりぃむのオールナイトだからその時間はテレビを観ず、確認せず。
先日、重ね録り極めて放ってあったビデオを見返したところ、『ギャラクシーエンジェル』が何話分か入っていた。何気にブロコリっ子なの(イタいなあ..)。で考えてみればこれも「GA」だ。しかしこれは土曜早朝だったはず(地方では)。その枠は今『ケロロ軍曹』で、局も違うからこの線も無い..とこれが間違い。
くりぃむが休みだった時にテレビを付けたところ..新章でキャラ総入れ替えだったものの..『ギャラクシーエンジェる〜ん』で「GA」だった。あイタっ!油断した。
でも今作はちょっと毛色が違う感じで定期的に、とはならなかった。
前(々?々々?)シリーズは各話タイトルが食べ物に掛けてあったのが気に入り、SF短編集のような内容に注目していた。例えば「気になるバウムクーヘン」という回は、素性の知れない木の実を食べたせいで身体が樹木になり、その場所で永遠を生き続けてしまったというまさに「お話」。バウムクーヘンは樹木の年輪に掛けてあって..と、なかなか洒落ていた。「ポンコツラーメン 替え玉あり」の回なんかも、トンコツ(ラーメン)→ポンコツ(ロボット)で単なる駄洒落かと思いきや替え玉が含みで本筋に絡んでいる。
とまあ、ハマるにもそれなりに理由がある訳で。改めて春からの新番組に期待をと。
いう前に、今クールは久々に1作品を通して観た(ようやく本題)。といって放映中のものではない。「GA」の、CM中に流れていたのは2年ぶり新作!を謳う「攻機」のアニメ版。今回(S.S.S編)はOVA仕様のようだが元々はテレビシリーズの『攻殻機動隊 STAND
ALONE COMPLEX』。これがつまり2年程前に放映されていて、全て録画してあった。途中で観る気が無くなったのだが、せっかくなので録っては置いてあったのだ。
今だから分かる事なのだが、当時は映画版の印象が強くて、本作の主人公のスタンスには不満があった。寧ろ改めて原作を読むと意外と忠実だったりするのだが、その頃は押井バージョンとも言える映画版と原作がイコールと考えていて、対してアニメ版は..と感じたようである。時を経て、ようやく素直な目で観る事が出来るようになった訳だ。
原作では1巻と2巻の間に当たる2030年という空白の時間を使い、経緯(主人公は公的には射殺?)を丸で無視したいわゆるifのオリジナルストーリーながら、換骨奪胎という熟語がピッタリ当てはまる、原作(主に1巻)の台詞、エピソードを(ほとんど!)細切れにして再構築した(最終話まできっちりと!)のは見事。主人公というより公安9課をステロタイプに活躍させた近未来刑事もの、という感じで上質のファンジンを見る(読む)かのようであった。
細かい点でテレビアニメらしい制約というかお約束が鼻に付いたが個人趣向の範疇である。なので感心した点のみいくつか挙げておく。
・先ほどの「不満」とは、主人公と課長の関係性にある。異変に気付いた主人公が、しかし課長の命令でようやく動き出す。言われる前に動いているはずだ、とこれが私の持論な訳だが、映画版の孤高を保ったイメージが強いようだ。原作では課長の指揮下にある事は明示されていて、チームで動いている以上、何をするのか分かっていても実際に行動に移るのは指示が下ってから。で正解なのである。
・女性と男性の行動パターンの違いを明確に見せてくれたのは大いに気に入った。拳で語るのが男、理詰めで勝ちを拾うのが女(、と単純か?)。
・ロボットの反乱はSF古典から語られる警鐘であるが、今イチ実感が湧かなかった。タチコマ(思考型戦車)が肢をもがれ、ひっくり返された状態から昆虫のように動こうとする(もがく)様子を見てはじめて生々しさを感じた。リアルな生物のように律動する機械が登場した時、人間とロボットの境界を我々はどう認識するのだろう?そんな事を考えさせられる秀逸な一描カット写だった。
・一から十までを説明「しない」展開は原作の造りに従っている(「アップルシードDATA
BOOK」コラム参照)。その為難解な点も多かったがその分根拠や伏線探しは燃えたし、最後まで色々考えて見る事が出来た。一話完結の連作が主流の中で久々に「長編」ならではの面白さを再確認。「笑い男(事件)」の関連だけでまとめれば映画化も可能では?(と思っていたら案の定これだけでもDVD化されている。2枚組150分超の大作)
原作が常に時代を二歩も三歩も先行していく中で、アニメ版は現在(の最先端)をベースにして直近の未来を描く。個人的に読み(見)返しの効くのは原作だが、入念に再構築されたアニメ版の世界観もこれはアリだと思った。(と、よくよく考えればアニメ版の設定って望月三起也『ワイルド7』の21世紀版って感じなの。道理で気に入るはず)
しかし改めて、「長編」は(完結を待って?)一気に見るに限るね。週間で見ていた作品は意外と表層だけ撫でているのではないか?と思ってしまう(漫画にも言える話)。本作も今の見方で(本放映を)見ていたとしても途中で止めていただろう。でもまとめて見たお陰で堪能する事が出来た。
テレビ放映をチェックするよりも、レンタル屋をチェックした方が有益なのかも知れない。どうやら続編もあって(S.A.C 2nd
GIG編)、更にはOVAも出た(前述通り)。期限切れのカードを更新するべきだろう(来年こそ、は)。