ドキドキ東京(コスビ?)編 第317回

(初出:第324号 24.6.20)


Portafoglio. 財布。という事で始まあり。
某日。日々のストレスなのか何なのか右耳がぬけない状態になりましたのよ。(高い所にいった時などのアレね)ネットなんぞを観つつ色々とためしたもののまったくぬけないので病院へ。前に行ったとこに行こうとネット予約するべとひらいてみたものの予約うまっとりましてTELしてみることに。
「今からなら大丈夫」との事なので行ってみたんス。
何をもってして『大丈夫』だったのかわからんものの3時間待ち〜のでいざ診察へ。先生は大爺でして左ムネに約15cmぐらいの名札。堂々と『名誉医院長』と書かれとりまして端には星型ラインストーンが。(ぜったいバカにされてんじゃん・・・・)と思いつつ大人なので言いませんでした。一言二言話して聴力検査を。聴力は普通でしたのでひと安心。名誉爺と話を。
爺「あなたパイロット?」
私「へっ!?」
爺「仕事。パイロットじゃないの?」
私「い、いえ、違います・・・・」
爺「じゃあダイバー?」
私「・・・・、違いますけど・・・・」
爺「う〜ん・・・・、じゃあパイロット?」
私「えっ!?ち、違いますよ」
爺「スカイダイビングしてる?」
私「いえ、してないス」
爺「じゃあ趣味でダイビングしてる?」
私「してないス」
爺「じゃあ何でなんだろう・・・・」
私「・・・・、仕事でストレスたまってまして・・・・」
爺「う〜ん、それは違うなあ」
私「・・・・、えっ!!?」
爺「ストレスじゃなくて何かない?」
私「ストレスいがい考えられないっスけど・・・・」
爺「薬だすほどじゃないから」
と爺の手が顔面にバッときたのでとっさにはらいのける。
爺「頭をかしげて!右を〜」
と、私の頭をつかみ右耳を上にあげる角度にもって一言。
爺「この角度にしてツバを飲みなさい。それか水とかをのみなさい。そうすればいつか治るから。治らなかったらもう一度来なさい」
私「・・・・・。」
病院代3000円なり。なんだかわからんがビックマック食って帰りましたよ・・・・。

閉話次話。
某日。妻と2人で飲みへ。いつもの某店へ行く。韓国人ママが「水キムチあげるから」と言っとりましたので。「大きいのと小さいのどっちがいい?」と言われたもののなぜか大小いただく。
40×20×10ぐらいのステンレス製のキムチ箱&タッパー。
5kgぐらいある・・・・。ありがたいっちゃあありがたいんだが・・・・。
客が混んできたので出る。もう一軒いくべと考えとると中国人ママに見つかったので行くことに。
オーナーのジイさんはベロベロ。ジャージの男。チン○ラ?風の何の仕事してるのかわからない男。(キウイ柄のニットなのかスウェット&ピタピタの黒ジーンズ。)しこめ。の陣容。
しこめとキウイはカップルなのかと思っとったんスがね、しこめが大声で「セクハラやめて下さい!!」と何度も。いやはやヤバイ時に来ちまったと思いつつもママと話したりなんだり。ママもよってる。
しばらくするとキウイが立ち上がる。
キ「お会計!おいっ!行くぞ!」
し「行きませんよ!!」
マ「12000円!オマエバカヤローカネハラッテカエレ!」
キ「えっ!12000円!?」
マ「オマエタクサンノンダカラ12000円バカヤローハヤクハラッテカエレ」
キ「ア゛ア゛ッ!!バカだ!?」
マ「ソウオマエウルサイバカカエレ」
キ「・・・・。領収書くれる?」
マ「リョーシューショナイ。12000円ハヤクハラエ」
キ「ええ〜っ!領収書ちょうだいよ!」
マ「ナイ!」
ジャージの男「領収書ぐらいだしてやれよ!!!」
なんで参戦してきたコイツ・・・・。
キウイ。なぜか素直にあきらめ
キ「お父さん。じゃあ行きましょう」
と店を出る。店外からもあきらめ悪く
キ「おいっ!行くぞ!来いよ〜!」
し「いきませんよ!!」
オーナーのジイさん飲みかけのグラスを置いて出ていこうとするも
マ「オマエドコイク!コレノンデイケバカヤロー!」
オ「大丈夫だってすぐもどってくんだから!」
マ「スグモドッテコナクテイイコレノンデドッカイケバカヤロー」
・・・・・。カオス・・・・。
フト見るとね・・・・。ジャージが席ひとつずれてしこめのとなりに・・・・。しかもね・・・・。なぜだかね・・・・。すでに手にぎってんスけど・・・・。わけがわからん・・・・。
ママとジイさん言い争そってるとキウイがトイレからもどり店外に。
キ「お父さん!行きましょう!ママ!一杯だけつきあってもらうからかりるよ」
マ「ウルセートットトイケバカヤロー」
キ「何で怒って〜、・・・・・んっ!?」
当然ジャージとしこめを見ますわな・・・・。
キ「おいっ!!お前何やってんだオッサン!?」
ジャージの男、スゲーおどろいた顔して席をずれて一言
ジ「えっ!?わかんないな〜」
・・・・。何がだよ・・・・。
キ「おい!行くぞ!」
し「も〜っ!行きませんよ!!」
キウイはあきらめたのか何なのかジイさんと2人で行ってしまいました。
すると60代ぐらいの2人組オバサン来店。
マ「ヒサシブリ〜」
と、やっと平穏に・・・・。
が、しかし・・・・。しこめが急に泣きだしまして・・・・。
し「私〜、37年生きてきて〜、こんなにイヤな思いしたことなくって〜」
・・・・。37!?妻と顔みあわせましたよ。
すると60代ぐらいの男性客が来店。見るからに紳士。
マ「ヒサシブリ〜。ロクネングライ?」
紳「おぼえてくれてましたか?ありがたい」
マ「オボエテルヨ〜、オクサンゲンキ?」
紳「ええ。今は北海道なんですけどね。私はひとり東京です」
マ「エエ〜、タンシンフニン?サビシイネ〜」

紳士とちょっと話をしたんスがね。エリート中のエリートでしたよ。なんでこんな店に来るのかフシギっス・・・・。
私「出張スか?」
紳「ええ、前はココに単身赴任してたんです。その時にこちらによく来てたんです」
私「今日も仕事終わりスか?」
紳「ええ。ちょっとバタバタしまして」
私「さしつかえなければどんなお仕事スか?」
紳「銀行です。銀行の銀行です」
ジ・エリート!へんにぼやかしたりもせず頑なにおしえないタイプでもない。けどハッキリ言うのは・・・・。という感じでイヤミがない言い方。スバラシイ人でした。シロウトながら円安の話なんぞを聞いてみたりしたっス。最初はドガドガッとしましたが最後はおしとやかに。

帰ろうとするとママにシューマイのタネをもらいました。約1kgぐらい。
マ「キムチモラッタナラシューマイモアウカラモッテケ。オマエアシタオクサンノタメニツクレ。ソレトタマゴスープ。シューマイノトキハカナラズタマゴスープ!」
私「ハイ」
フトみると帰ろうとしている2人が。ジャージとしこめ・・・・。
し「ちょっとトイレ行ってくるから待っててよ〜・」
ジ「どこも行かねえよ」
・・・・。ええっ!?
そして2人は腕くんで夜闇へ・・・・。
・・・・。キモかったです。

(fin)


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