ドキドキ東京(ザジーじゃなくザズィ―)編 第297回

(初出:第304号 22.10.20)


Volta. 時間。という事で始まあり。
某日。ひとりフラリと飲みへ。何軒かまわり〜ので某バーへ。この日は店主男性はおらずでしてバイトの女子だけどした。私、酔っとったんでしょうねえ。なぜそんな話になったのかその店主男性の気になってる所をつらつらと・・・・。私、心にナイフをしのばせて生きてる男ですのでたまってたもんがでちまいましてグダグダウジウジと・・・・。女子もメーワクですわな・・・・。反省したんスよ。
皆、見た目でだいたいはんだんしますわな。私なんぞは竹内力的でもないので子供の頃からナメられるのが普通なんスよ。それは大人になってもかわらない。初対面の方に頭をペチンッとたたかれるのも私にとっては普通。よくあることなんスよ。
見た目で判断し〜ので(コイツはOKだな)とその人の中で決めてしまうとどうしたってくつがえらないもんですな。ハンコ―したって(何コイツ!?)(何?下のくせに!?)などと思うんでしょうね多分。なのでその場は心おさえますよ。内心(ウワ〜・・・・。)と私の中で認定してしまうのですけどね。これって彼らと同じで『人を判断する』って事で大差ないんスよねえ。
私が接しててのこのバー店主男性の感じ。他のお客さんに対してのこのバー店主の態度など思うとこがありましたのでつらつらとのたまっちまったしだいです。
帰り道、反省しながらキックボードのってたんスがね、フト、スッキリしてる自分だったんスよ。そして(あれっ!!もうあの店行かなくて別にいいか)となぜかスッキリしたんスよ。
そうなんスよねえ。内心(ウワ〜・・・・。)とか(えっ!?)って違和感かかえながらも店に行くこたあねえんスよねえ。しかもコッチは金払うわけだし・・・・。
『客だからえらい!』ってわけじゃないんスよ。ああいうそういう態度の店主のとこにはそれが大丈夫な人が行けば良いというだけの話どす。現にその店は5、6年やっとるという事は皆に大事にされとる良いバーなんでせうね。たまたま私が心からハマらなかったというだけです。また新たにバーを開拓でもします。

閉話次話。

私が働いとります某所。色々あり〜ので新人が来ました。57才男性。この方もなんというか・・・・。
初日。某所のそーじの仕方を教える。「ハイハイ。」「ハイ、ハーイ、ハイ」という返事が気になりながらも色々と教える。
次の日。昨日教えた事をやってもらうもまったく・・・・。コンセントはココ。モップはこうと教えたのにまったくトンチンカンなやり方をしてました・・・・。たしかにメモいっさいとってなかったし聞いてるのか聞いてねえのかわからない返事してたし100%の危険人物感120%だったんですが、とわいえおどろきますわなあ・・・・・。この方、私が今まで会った人間のカテゴリーにないタイプでしたのでバビってます。『独特』『特殊』がすぎるタイプとでもいいますか何つうか・・・・。
自分の事はまったく話さない。聞いても全てあいまいな返事。ヤル気もない。動き出しがニブい。ちなみに彼女(現嫁)に話したところ一言「しかばねじゃん」との事。本当にそうなんスよ・・・・。
注意しても同じミスをする。「△×はここに置く」というのも正しかったり間違ってたり。ホウキは正しい場所なのになんでチリトリはこんなとこに・・・・。的なんス。
急に倉庫をソージしだしてバビりました。まあ、今までやってないのも悪いんスがね、一言かければまあまあ。なのに何も言わずにある時急にソージされてるのでバビりますわな。んでもって何がどこにあるのかわからなくなるので聞くと「自分はわかりません」と・・・・。
草刈りするのはココとアソコ。やらなくていい場所はソコとアッチと指示。30分後チラリと見るとやらなくていい所を草刈りしとりますよ・・・・。注意しつつ同じ説明を。次の日もやらなくていいとこを・・・・。注意しつつ同じ説明を。次の日も・・・・。8日間、注意&説明をしてやっと理解した様子だったんですが・・・・。20日後また・・・・。
本当に<アレ>なのかもしれませんよねえ・・・・。基本的にひとりが良いタイプなのは見てわかるのでひとりモクモクとやれるとこをお願いするのですが誰も見てないとやはりある程度サボるようになりますわな。その都度注意する。57才だよ・・・・。
私「△×は□○だって教えましたよね?」
57「いや〜おぼえてないです」
私「昨日説明したのはおぼえてないスか?」
57「聞いてたような気はするんですけど本当の意味で聞いてなかったんでしょう」
私「・・・・。」

私「57さん前は何の仕事してたんスか?」
57「ん〜、何っていってもまあ、ある程度のアレですがね〜」
私「『ある程度のアレ』って?」
57「ん〜、仕事といえば仕事ですし・・・・」
私「・・・・。」

私「57さん東京にアソビに行った事ありますか?」
57「ん〜、あるっていうか仕事のついでっていうか〜」
私「東京で働いてたんスか?」
57「いや〜、東京っていうか〜、どこかっていう感じではないんですよね〜」
私「・・・・。アソビには行った事はないんですね?」
57「ん〜、仕事のついでなのでアソビといえばアソビみたいな感じでもありましたかね〜」
私「・・・・。東京で何か食べました美味いもんとか?」
57「ん〜、食べたっていうか仕事のついでだったので〜」
私「・・・・。仕事のついでに東京によった。それで何も食べなかったんですか?」
57「ん〜、<よった>というか〜、<食べた>にあれははいるのかどうかですよね〜」
私「<食べた><アレ>って何スか?」
57「ん〜、<アレ>っていうのも食べたっていうか食事っていう感じじゃなく〜、本当に仕事のついでって感じだったので〜」
私「・・・・。」
明確な事は何ひとつ言わないんスよ・・・・。その後私のイジワル心が働きまして根ホ葉ホ聞いたんスが・・・・。けっきょく何かを口にしたのはわかりましたが何を口にしたのかは教えてくんなかったっス・・・・。

私「57さん今ヒマスか?△×ソージしてもらいたいんスけど」
57「今、休んでたんで後ででいいですか?」
私「・・・・。ま、まあ、後でもかまわないですけど・・・・。」
57「ん〜、でも△×ソージって本当にする意味あるんですかね〜?」
私「・・・・。上からの指示なのでやってもらわないとこまるっス」
57「ん〜、けどこれって本当はアッチの人がやる事ですよね〜?」
私「・・・・。アッチからの指示なのでやって下さいよ」
57「ん〜、それは本当にやるべきなんですかね〜?」
私「やりたくないって事スか?」
57「ん〜、やれっていわれたらすぐやりますけど〜」
私「だから今やれって言ってるんスよ俺」
57「ん〜、でも勝手にやっていいのかってトコありますよね〜」
私「勝手じゃなく、たった今、指示されてきたのでやって下さいよ」
57「ん〜、よけいな事じゃないかなあ〜って思うんですけどね〜」
私「指示がきけないって事スか?」
57「ん〜、きけないわけじゃないんですけどね〜」
私「・・・・。」

これ、読んでても意味不でしょ。何でもノラリクラリとやろうとするっつうか何つうか・・・・。働きたくないんでしょうねえ・・・・。57でコレだからなおんないっスよねえ・・・・。
ちなみにこの方、今まで一度も部下がいたことないそうな。ちなみにこの方、今まで一度もシフトを作ったことがないそうな。ちなみにこの方今まで一度もジンギスカン食ったことがないそうな。
今後、どうなることやら・・・・。

(fin)


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