ドキドキ東京(ライクアシャーク)編 第210回

(初出:第217号 15.7.20)


Bisogna che tu venga da me. 君は私の所に来なければいけない。という事で始まあり。
某日。いつもの様にブラリと午後の見回りなぞしていて某施設本館へ。フト受付を見ると背中にドデカク『JAMAICAN』と書かれてあるロンTを着ている日本人がいた。心中(ジャマイカンって!?)と考えつつチラリと顔を見ると38でした!(ウワッ!)とビビりつつそそくさと休憩室へともどる。クーラーガンガンつけつつ横になってパズドラをやっとる35に報告。
私「今、本館の受付に38いましたよ」
35「マジスか?今日休みなんスね」
私「ひとりで練習スかね。ちなみに背中に“ジャマイカン”ってプリントされてるロンT着てましたよ」
35「ププッ!マジスか?」
私「マジ」
35「カッコイイじゃないですか!自称サムライが!」
私「会いに行ったらいいんじゃないですか?」
35「・・・・。たまには話してきますか」

という事で38のもとへ。
30分後。草かりなんぞをしてるとうれしそうな顔の35が。なのでとりあえず草かりきりあげて休憩室へ。
35「いや〜!やっぱアイツ面白いっスわ!」

とりあえずあいさつなんぞしつつあたりさわりのない話をしてたそうな。
35「んで、今日は自主練?」
38「いや、実は・・・・。」
いわく・・・・。
38は某道を習ってる(教えてもらってる)先生(師匠)とケンカしたそうで、練習をひとりでしているそうな。
その師匠の会はいわば子供から大人まで某道の素晴らしさをひろめる的な感じなんス。門が広いんスね。なので人数が多い。人数が多くなったので教え方が皆まで目がいかなくなる。んでもって辞める人達も多くなってきた。初心者の38もなぜか子供を指導しなくちゃならないらしく、そうすっと自分は師匠に教わってないので上達しない。なので・・・・。
38「だから電話して“注意”したんすよ!!」
35「!?自分が教わってる師匠に!?」
38「うん!めちゃくちゃ言ってやったんすよ!そしたら電話切られちゃって何回かけてもでなくなっちゃって」
35「・・・・。」
38「だから手紙書いたんすよ俺!」
35「・・・・。」
38「手紙書いたのにな〜んも返事なかったからもう行くのやめたんす」
35「・・・・。どっちもどっちだよ・・・・。」
38「何で!?」
35「・・・・。」

という事みたいっス・・・・。
面白いっちゃあ面白いんスけどねえ・・・・。ってか俺は恐いっス!!
ちなみにこの師匠。超スゴイ人でかなりの段をもってる方らしいっス。その人に・・・・。いやはや・・・・。ひくわあ〜・・・・。

閉話次話。
某日。久々に元カノと待ち合わせ〜ので飲み食いに。フラリと某横丁を歩きつつ「久々にヒールはいて足つかれた」との事なので超テキトーにフラリと某店に入る。ガラガラガラ〜っとトビラを開けて中に入る時に聞こえたのが、ババアの声。
「それはシンジンがたりないからよ〜!」
(うわぁっ!!)と思いつつも一歩足入っちゃってたからね俺・・・・。
「いらっしゃいどーぞ」
カウンターだけの韓国料理屋。入口近くには白髪でモンペを着たオババ。奥には50代ぐらいのサラリーマン。その横には40代後半ぐらいの妻にも不倫にも見える女性。カウンター内に韓国人ママ。
とりあえずルービーにてカンのパイをしつつチヂミ&ナムルを注文。手際よく動きつつもママのベシャリが止まらない。いわく「それは言っちゃダメだケドシンプさんがおかしいよ〜」
いわく「そんなシンジンのしかたじゃ良い事ナンテなくなるよ〜」
などなどなど・・・・。
見知らぬ男女が来たのもありサラリーマンが「もうその話やめようか」と言うもママは「だから△×に行ったら良イヨ〜」などなど聞く耳もってないのね・・・・。
2人無言でかっくらったっちゃ・・・・。
しかし腹たつっつうかなんつうか・・・・。チヂミが普通に美味いでやんの!
マ「このゴゲ美味しイデしょ〜。キムチチヂミはちょっとゴゲるだけどそれ美味いのよ」
正味20分ぐらいでそそくさと出たっス!!

閉話次話。
色々と大変なんス。私の働いとります某所。あらたにモンスターが・・・・。
某日。昼食時間に某部長が来る。後ろにはどっかで見た顔が。某所に出張した時に一緒だった方でした・・・・。
某部「人がたりないっていうから48さんつれてきたから」
私「?」
48「チィッス!」
私「・・・・。何でスか?」
部「海口さん48さん知ってるよね?」
私「はあ、某所に出張の時の」
部「そう。ここ来ることになるから」
私「えっ!?いつからスか?」
部「明日から」
私「・・・・。」
部「じゃそういうことで」
私「・・・・。」
48。入社9ヶ月目。既に2ヶ所の施設から『コイツいらねえから!』と異動。元々電気関係での入社なのにあまりにつかえないので清掃部へ。当然清掃でも使えないのですが・・・・。これからまた大変になります確実に・・・・。
(fin)


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