Chiodo. 釘。という事で始まあり。
某日。某バーに行く。客はアトピー顔のヤサ男&女。私は店の人と話しつつ飲んどったんスがね、このヤサ男が声がデカイもんだから色々ときこえてくるわけですよ・・・・。
いわく、「休みが2、3日あるとすぐイタリア行っちゃうんだよねえ〜」
私の心中(ホ〜)
ヤサ男「イタリアは良いよぉ〜。何かさあ、空気が違うんだよ〜」
女「へえ〜、スゴ〜イ!」
ヤサ「全然スゴくないよお〜」
女「ええっイタリア行って何やるんですか?」
ヤサ「う〜ん・・・。これといって何かやるってのはないんだけどさあ・・・。まあ、ポケ〜ッとしてワイン飲んでるぐらいかな」
女「へえ〜、オシャレでいいですね〜」
ヤ「う〜ん・・・。俺にとっては普通?日常だから。」
女「じゃあイタリア語とは普通に話せるんですか?」
ヤ「うん。まあ日常会話程度は話せるよ」
女「え〜!スゴ〜イ!!」
ヤ「行ってると自然と覚えるもんだよ」
女「え〜、でもスゴイじゃないですか〜!イタリア語しゃべれるって!」
ヤ「そうかなあ?」(ニヤリとしつつ)
私の持論なんですが、『地声がデカイ人はバカ』なんですね。
私、次の店に行くべくお会計をする。店を出るにはヤサ男の後ろを通んないといけないんスよ。
おつりうけとり〜ので店を出るべくヤサ男の後ろを通った時に私は一言。
『Arrivederci,
Alla prossima settimana!』(さよなら、また来週!)
と声をかけたんスよ。
ヤ「んっ!えっ!?」
・・・・・。私って性根がくさってますかねえ?ってか・・・・。ごめん!ガマン出来なかったんだっちゃ!!それに・・・・。私の発音が悪かったんだべね。何も返ってこないっつうのはそういうことっスよねえ?ウヒヒヒッ。
閉話次話。
私が働いとります某施設には宿泊施設もあるんス。そこの管理業務もうけおっとる私の会社なんスがね、そこ専属の管理人のオジさんが大病しまして退職したんスよ。その間は私や35さんが代りをつとめたりしてたんスがね、ムリがでてきたんスよ。というのも・・・・。朝7時半から仕事開始→15時宿泊所諸々準備→夕方、又は夜に宿泊客着→色々やりーので泊まり勤務→翌日朝7時半から仕事開始(館内清掃)→16時半終了。
体おかしくなるっス。って事で社長の同級生の仕事をしてない方を臨時で管理人にしとったんです。
がしかし。この方、本社にて色々仕事あったりなんだりなので(社長の同級生なのでいいように使われてる)毎回はムリ。なのでいよいよ本当に専属の人を雇うべく募集かけたんスよ。んでもってとうとう決まったとの報をうけましてひと安心しとったんスよ。担当者いわく元郵便局勤務で夜勤もOK。本社まで自転車で来たから足腰も大丈夫。(この合格者は家が某施設近く。本社までチャリで行くと約1時間半ぐらい)郵便局で働いてたから接客もOKとの事。いやはやちゃんとした人に決まって安泰だべと皆でよろこんどったんスよ。
んでもって某日。さっそく仕事。教えるのは35さん。前日に担当者が来まして履歴書の写真みせてもらったんスがね・・・・。う〜ん・・・・。ヘンタイにも見える顔でもありヤ△ザにも見える顔でもあり・・・・。という感じの方でした。まあ履歴書の写真っつうのはヘンに写るもんだからねえ・・・・。
私「これ、ヒゲボーボーですけど大丈夫スよねえ?」
担「面接の時もヒゲボーボーだったけどちゃんと剃ってくるから大丈夫」
との事だったんスよ。
んでもって35さん宿泊施設へ。私色々やり〜ので顔あわせることなくその日は帰ったんス。
次の日。色々とやり〜ので宿泊所に行くと35さんが。顔メッチャつかれてんスけど・・・・。フト見ると何やらジイさんがクツはいてるとこだったんス。この某施設にはトイレかりに来る方もいますので朝の散歩途中にトイレかりに来たジイさんかしら?と考えとると・・・・。
35「この人、新しくはいった人っス」
私「えっ!!」
・・・・。背中は丸まり足はひきずりヨロヨロしたヒゲ顔のジイさん・・・・。
ビビりつつあいさつ。
私「はじめまして海口と申します。よろしくお願いします!」
ジ「・・・・。」
私「!?」
35「全然聞こえてないっスよ。耳悪いんだと思うっス」
私「・・・・。(大声で)はじめまして〜〜」
ジ「んっ!?ああ、はいはい」
私&35「・・・・。」
アウトでしょ・・・・。
35さんいわく、フロ場のスノコが持てない。畳一枚ぐらいの大きさのフロのフタも持てない。階段で2Fに行くのに5分ぐらいかかる。(けっきょくあがってこれなかったらしい)時計が読めない。(時間がわからない)勝手な事をする。NHKしか観ない。初日なのに説明中に寝る。カギ穴にカギがさせないなどなどなど・・・・。
一体なぜこの人を採用したのか・・・・。
新人をあいさつさせるべく施設事務所に行ったそうなんだけど・・・・。騒然としたそうな・・・・。
まあ当然ですね。んでもって即担当者にTELいったそうな。いわく『本当にこの人大丈夫?』
ひと目見てアウトなのわかるんスけど本当に何でコイツをやとったのかしら・・・・。
35さんコイツと会って30分後に担当者にTEL。
35「ダメっスよこの方」
担「あ〜、さっき某施設長からTELきたんだけど、とりあえず今日は仕事教えて」
35「・・・・。」
自分より歳下、自分の子供ぐらいの歳の男に仕事を教わるのがキツイとかなんとかっていうレベルではなく初対面から全タメ口。返事もする時としない時があり、する時は『うん』背中も超まがってるので首をかしげるように前を見てるこの男のどこが大丈夫なんでしょうか?
これ・・・・。責任問題ですよ。担当者が謝罪ではすまないレベルですよ。社長クラスが来ないとおさまんないやも・・・・。
この日、宿泊してたのは日本企業に就職した中国の方々。会議室にて日本語の研修をうけとりまして私らにも気軽に声をかけてきてたんス。35さんタバコ吸ってると中国の方がよってきて小声で「アノオジイサンダイジョブデスカ?」
いや〜・・・・。ダメだよ。バカばっかだねえ・・・・。
(fin)