ドキドキ東京(汽水)編 第190回

(初出:第198号 13.12.20)


Mi piacciono i cani. 私は犬が好きです。という事で始まあり。
何だかわからんがあっさりと職決まりまして初日。皆と顔合わせ。あいさつしのの説明うけ〜ので工場を掃除する。工場というか作業場はまだ雑然としとりまして、『見切り発車感』全開な感じ・・・・。
んでもって次の日。
男性は私ともうひとり。話してみると妻子ありの30代の方との事。この方・・・・。次の日から来ませんでした・・・・。腰が痛いとの事でして社員の女性いわく「しばらく病院行ったりする」との事。
ウーム・・・・。まあしゃーないっスね・・・・。
社員の女性、オバチャン、私の組み合わせが午前中シフト。午後は若い女性2人&社員の女性のシフトがとりあえずのパターンとなっとったんス。
社員の女性。全ての事をまかされとる店の責任者でして、はた目からも大変そうなのは理解できるんス。声をあらげる事も多々ですが、そこは皆大人ですので理解してあげてたんス。しかし気になるのがイヤミな注意のしかた・・・・。
作業をしてて他の事を指示された私。手がよごれてたんで洗ったんス。するとこの責任者の女性「海口さ〜ん。皆、急いでいますよ〜!」
私「はい?」
女「皆、走ってますよ〜!見えませんか?」
走っている人はいません。あせってるのはこの責任者の女性だけです。私、意味わからずもう一度「はい?」
女「忙しいんで急いで下さいね〜!!」
私「・・・・。」
心をおさえて優しく注意してるつもりが内心の怒りだだ漏れなのがすげーつたわる言い方をする方なんス。
オバチャンと話すとやはりそれは気になっとる様子。あっぷあっぷなんでしょうね。と2人で納得しつつ励ましあいながら働いとったんスよ。
しばらく働いてますと何となく調子みたいなもんがつかめてきた私。パン屋と違い仕込む生地もひとつだけですのであたふたしつつも何とかやっとったんです。
シフトの関係でしばらくオバチャンと一緒にならない日々があったんです。私は心配しつつ働いとったんスがとうとう・・・・。
午後から出勤だったその日。作業場に入るとさっそくの怒声が。
女「○×さん!!それはソースぬっちゃ・・・・。あ゛〜っ!!いやっ!ごめんなさい!言わなかった私が悪いんです!!あ゛〜っもういいですいいです!もう時間なんであがって下さい!!」
オバチャン「・・・・。おつかれさまでした・・・・。」
女「海口さん!△×を□☆して下さい!!」
怒声を聞いてたのもありましてすぐに作業にとりかかった私。オバチャンのことは気になったもののコイツがアレだったものでオバチャンと話す間がなかったんスよ・・・・。
次の日。出勤すると女責任者が一言「○×さんから昨日の夜電話ありましてつらいから辞めると・・・・。」
私、すげー後悔したっス・・・・。昨日一言でも声をかけたら違ってたんじゃないかと。
生地こねたり何だりする仕事をまったくやったことがない人に対して。年上の人に対して。何とかなんないのかコイツは!?人に何か教えるのってスゲームズイんスよねえ。ましてやシロウトに。知識ゼロの人に。覚えが悪くなってる年長者に。
怒る時ってその人の『地』というか『本質』がでますよね。
正直「あっ!!ヤベえなコイツ!?」と思ったんスよ。

15日単位でシフトが組まれるんス。腰を痛めた男性。初日からリタイアした方ですが、1回TELきたとの事。いわく「薬飲んだら目まいがして・・・・。休みます」との事。なので女性責任者もどうしたもんかと考えとったそうな。シフト作るのでTELしてみたら、「大分良くなったので来月から大丈夫」との事だったそうな。んでもってシフト作りメールで送信したそうな。2日後(月も変わって)から夜メールがあったそうな。いわく「私、今月シフトどうなってるでしょうか?」との事。ってかシフト送ったんですけど・・・・。ってかもう月も変ってますけど・・・・。けっきょくこの男性そのままドロン・・・・。何だろ?
とりあえず何とかやっとりますよ。何とか・・・・。

閉話次話。
某日。DSでドラクエをやっとりますと22時半頃TELが。元彼女からどした。別れてからも数回会ったりしてた仲なので別段。という感じ。この日は何やら作業しつつTELしてきた様子。何ゆえか問てみたんスが・・・・。いわく。入社2年目の女性に約400通のDMの作業をたのんだ。「出来ましたあ〜」と持ってきたDMを受けとってみると何とも軽い。おそるおそる封を切ってみると・・・・。何も入ってなかったそうな!!何のためのDMか!?前にも同じようなミスをしたべ!?と注意したらば入社2年目は急に泣きだし「私・・・・、PTSDかもしれないんです・・・・」とのたまったそうな・・・・。元彼女いわく(PTSDの人に失礼だ!!)とは思ったものの、もしそうならしかるべき病院に行ってこいとアドバイスしたそうな。怒りにふるえつつこれじゃあラチあかんわい!と2年目を帰し、明日、明後日休みな私が残業してますわよ。との事。
ウーム・・・・。働くって本当大変だわよねえ。などとしばらく話し電話を切った私でした。
んでもって23時半頃。そろそろねようかしらと考えとったんスが、やはりどうにも気になるので元彼女にTEL。
やはり先程よりもあきらかにつかれてる声が・・・・。私、次の日休みだったのもあり手伝いに行くことに。
んでもってDM作ってたんスがね・・・・。郵便番号なし。<仙台市青葉区>だけ。なぜか<仙台市あおばく>とひらがな。などなどでてくるでてくる・・・・。ひきました・・・・。
自分を省みますね。俺はこういう作業をしてないだろうか?職場でウザがられてないだろうか?体臭は大丈夫か?などなど・・・・。
2人で作業して終了が2時半!!
泥のようにねむりました。
(fin)


「過去原稿」ページへ戻る

第191回を読む