ドキドキ東京(脳内ダライ・ラマ)編 第191回

(初出:第198号 13.12.20)


Quel critico nn perdona a nessuno. あの批評家は誰をも容赦しない。という事で始まあり。
9月中旬頃から働き始めまして色々色々ありまくりまして終了しました仕事。
いつも行ってるホルモン屋のオババいわく『あんた・・・・。呪われてんでねえの?』
確かにそうかもしれませんねえ・・・・。
この仕事。けっこう楽しかったんスよ。んだけっどもやはりっつうかなんつうか・・・・。やはり一緒に働く人の相性ってのも重要スよね。本当に大変でして正直『パッカーンッ!!』となっとりましたのよ・・・・。
女上司。ひと言で言えば『子供』又は『お姫様』ですな。とにかく気になったら言わなきゃ気がすまない。それもザクッ!!ズザッ!!っと切ったり刺したりしなきゃ気がすまない人でして、変に自分に自信があるとても扱いずらい人でしたのよ・・・・。初めは私が理解能力が無いのかしら?と考えとったんスがね、いやはやそうでもなかったんスよねえ・・・・。
この方は頭の中で全てが決まっとりまして、それを乱す行動をするとイラッ顔になりイヤミを言われネチネチとなぶらるんスよ・・・・。
作業内容を指示された私。言ってることがわからなかったので聞き返したんス。そうすっとこの方、イラッ顔になりつつも同じ説明をする。同じ説明なので何言ってるかわからない私。なんとなくざっくり理解しつつ作業をする日々でしたよ。バイトの女性達皆に聞くと、「何言ってるかわからないので予想して働いてる」との事。男と女では脳の使い方?考え方?が違うので〜〜などというのを聞いたことはあるものの、それを実感したしだいどす。

◎バイト女子と2人で作業してた時。終業時間の18時近くになり、掃除してたらヤツが状況を見にくる。「明日は40kg仕込むから粉など用意しといた方がいいですよ。あと△×ソースも40kg分作っといて下さい」
時計を見ると17時50分。まあ間に合わんわな。2人でため息つきつつ掃除終わらせーので粉やらソースやらを作っとったんス。結果18時半頃になりましたわ。様子を見に来たヤツ。あきれたような顔で一言。『時間あったらって言ったんですけど!?』
私達「・・・・。」
ウ〜ム・・・・。言ってないっス・・・・。

◎何やらどっかに出なきゃいけないことになったヤツ。私に指示だすものの(あっ!!コイツダメだ!)と思ったのかバイト女子に指示をだしました。2人で指示を聞いてたものの相変らず何言ってっかわからんちんのどっちめちん。(ちなみに聞き返すとイラッ顔になるので聞かないようになってた。皆。)
ヤツが出かけてったので2人で作業してたんスよ。ヤツ帰ってきてスゲー驚いてやがるの!ヤツは○ソースと言ったのでそれをぬってたんスが実際は△ソースをやってほしかったとの事・・・・。いわく『途中で気がついたんだけど、昨日海口さんに△ソースって言ったからおぼえてるかなあと思ったんだけど・・・・。やっぱりダメでしたね』
とにかく『私は悪くない!悪いのはあなた!』な人なんスよねえ・・・・。

◎その日の作業が終わり、掃除してたんス。洗い物をやり終わろうかという時。
ヤ「まな板に消毒の意もこめて熱湯かけときましょうか?」
全て洗い終ったあとだったので私は(今後そうするべ)との事だと思って他の作業をしようとしてたんスよ。するとヤツが急に怒りだし・・・・。
ヤ「言い方変えますね!!まな板に熱湯をかけて下さい!!!」
私「・・・・?」
ヤ「海口さん!言・い・方・変えますね!!熱・湯・を・かけて下さい!!!」
私「・・・・。?」
私、なんで急にキレられてるのかまったくわかんなかったんスよ・・・・。
なんだかわからんながらもポットを取りに行くと・・・・。ポット電源切れててお湯なんて沸いてねえでやんの・・・・。再びポット電源いれ〜のでもどるとイラッ顔に報告。
私「お湯沸いてな・・」
ヤ「沸・か・し・て・下さい!!!すぐ!!!」
私「・・かったス・・・・。」
とにかくイラッとしたら止められないんスコイツ・・・・。

◎普段から頭がおかしい事を自覚しとる私。
世間話の中でも「いや〜、私は頭おかしいですからねえ」などと言ってたんスよ。ある時の会話。
ヤ「自分自身が頭おかしいって思ってるんですよね?」
私「そうスねえ。実際頭おかしいですから。△△さんはそう考えた事ないスか?」
ヤ「う〜ん・・・・。ないっていうか・・・・。私、頭おかしくないと思うんですよ」
私「皆だれでも頭おかしい部分ってあるじゃないスか?」
ヤ「う〜ん・・・・。」
私、イラついてしまい軽ギレで一言。
「『自分は頭おかしくない』と思ってることが私から言わせれば頭おかしい事なんじゃないスか!?」
ヤツは納得したようなしてないような納得してない怪訝な顔をしとりましたよ・・・・。
その後しばらくしてバイト女子が言うには・・・・。
「別の意味があったんじゃないですか?お前調子のんなよ的な」
う〜む・・・・。ありえる!
とにかく異なものを排除しないと気がすまないんスねえ・・・・。

◎んでもって仕事が終了し〜ので白衣をクリーニングして持ってったんスがね・・・・。
私「白衣もってきました」
ヤ「ちょっとひとつ聞きたいんですけどいいですか?」
私「・・・・。はい」
ヤ「昨日、海口さん走って仕事してましたよね?」
私、まったくそんなこたあないんスよ。とにかく毎日怒られるので常に内心(早くしなきゃ!!急がなきゃ!!怒られる!怒られる!!)と思ってただけス。何の事を言ってんのかわかんなかったっス。
ヤ「今まで何度か海口さんに「急いで下さい!」とか言ってるのにまったく急ぐそぶりもみせなかったのに昨日は走って仕事してたのってなんでですかねえ?」
私「・・・・。」
何を言えばよかったのか・・・・。ってか何か言ったとは思うものの恐怖でおぼえてないっス・・・・。
ヤ「それと、前に△×ちゃんと2人だった時に△×ちゃんが急いで働いてて「海口さん急がないんですか?」ってきいたら「俺あきらめてるから」って言われてものすごく悲しかったって言ってたんですよ!!それってどうですかね!?社員がバイトに言う言葉じゃないですよねえ!!?」
私「・・・・。」
最後までこんな調子でしたよ・・・・。
帰り道、バイクで帰りながらの自問自答。なんとなく遠まわりして帰ったしだいどす・・・・。

今回働いてみて考えたのは、(もしや自分に全ての非があるんじゃないかしら?)って事と(忙がしく急いでるフリでもしたほうがよかったのや)もって事。
まったく急がないってこたあないんスよ私も。けど基本的に(急いでもしゃーない)と考える性格であるのは確かなんスよ。フリでもなんでもしときゃあよかったのかしら?とは考えるものの・・・・。フリってできねえよなあ・・・・。
まあコイツとは合わなかったって事で自分を納得させねえと顔面ピクピクしてくるので深く考えるのはやめましたよ。まだまだ色々あるんスが書ききれないのでやめます。すべて忘れて次探しまあ〜す。

閉話次話。
今年も最後号ですな。今年は色々ありすぎましたよ・・・・。
道路に一日中つっ立ってる警備員をしてノドを痛め、家族経営パン屋では年下のバカムスコに2週間「クズ」「バカ」と名前をつけられ、5年目で彼女と別れ、頭の悪い女性に毎日イヤミをネチネチ言われ・・・・。
本当に大変でした。色々とありすぎまくりでしたのである程度パッカーンッとなりまた。ので深く考えないようにしていますよ・・・・。
とにかく来年こそは・・・・。生活安定したいス・・・・。ゆっくり行きますよ。って毎年言ってるね・・・・。ハァ・・・・。
(fin)


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