Ormai siamo
arrivati. やっと私たちはたどり着いた。という事で始まあり。
警備員なんぞをまだやっとります。こんな日もありますよ・・・。
某日。片側交互通行の枝道をさせられる。“枝道”というのは、規制間にまじわる道の事。片方から車を流してる時に逆方向に行こうとする車などを止めたり流したりの見張り係みたいなもんス。
私が立ってたのは何の会社かわからんが(R工業)と(JAの車整備場)の枝道。この2つはいがいと車の出入りがあるんス。片交は(I&N)作業員のそばには(T)の配置。朝に(N)から注意されたのは『信号機のすぐ近くなので絶対に前に車を着けろ』との事。流した車のケツに枝道からの車を着けるとその分、信号機側の車が溜まるので渋滞してしまう。のがその理由との事なんだが・・・・。どっちにしたって工事してっとこって渋滞するべよ・・・・。とは思いながらも働き始めたんス。
規制を張って準備完了したらば片交開始。しばらくは普通だったんスよ。枝道に車が来たら1ターン待たせるのがどうにも不安不満だったんスがねえ・・・・。
開始から約2時間ぐらいたった時。(I)と(N)が無線でやりとりしてたんス。いつものように一方的に(N)が怒鳴りちらしつつ片交してたんスよ。「最終○×」「○×で折り返しま〜す」などのやりとりをしてたんスが無線のボタン押したりなかったのか何なのか・・・・。枝道をキョロキョロしてた私がフト道路を見るとトラック同士がゆっくりとお見合しそうになっとりました・・・・。
急いで無線をいれる俺。怒鳴り合う(IとN)。何もしない(T)。
とりあえず片方の車列を工事規制内に流す俺。そんなことしたことないんだけどとりあえず車を整理。
ひとまず何事もなく(それ自体が“事”なんだけど・・・)ひと安心。作業員は怒ってましたけど・・・・。(当然だよ)
んでもってまたしばらくしてると・・・・。
(R工業)から大量のガスボンベを積んだトラックが出てきました。止める俺。しかしタイミング悪いことにその車は信号機方向に行くみたい。調度良く(悪く?)信号方向への最終ナンバーをコールしたばかりだったんス。最終の車が約20メートルぐらい行ったあとだったので1ターン待ってもらうしかない。しかしトラックのドライバーさん(エネ△スジャンパーの50代のオッサン)からすると行きたい方向に車が見えてるんス。なのに俺が止めてるもんだから「なぜ行かせない!?」となるわけスよ。
オ「オイッ!!出るって!行かせろ!!」
私「申し訳ございません」
オ「オイッ!!バカかオメェー!!車見えてんだろがあ!!」
私「スミマセン・・・・」
オ「バカじゃねえかオメェー!!?」
こまかく説明しても長くなるのでとりあえず平謝まりする俺。
オ「オイッ!!オイッ!!バカか!?お前バカなのかあ!?オイッ!!オイッ!聞いてんのかオイ!!クソヤロー!オイッ!オイッ!」
私「・・・・。」
そんなに悪い事してんの俺?そんなに言われるようなことしてんの俺?
オッサンは無線にて何やら話とります。
オ「クソみてえなガードマンに止められでんだあ!!バカじゃねえがど思ってやあ!」
私「・・・・。」
今年で39歳になるんですが本気で泣きたくなりましたよ・・・・。
んでもってしばらくたって、場所をずれることに。その日は歩道を工事してたんスが、作業が進むとともに場所もちょっとずつずれていく方式にしてたんすよ。私も枝道からはずれて何やるでもなく工事規制内にて工事車両の出入りなどを担当してたっつうか何つうかしてたんス。
現場作業員の最年長者の(Gさん)という方がいるんス。この方はいわゆる自由人でして、いらぬ指示をだしたり勝手なことをやったりとかなりの迷惑人なんス。
(G)がトラックで規制内に入ってきました。普通、作業員は車両を移動させる時などに警備員にひと声かけるんス。「4トンダンプバックで入れるから」や「2トントラック切り返すから」などなど。その指示にしたがって車の流れを止めたり誘導したりするんス。
(G)はトラックで規制内に入ってきたんスが何も言わなかったので私は車をただ止めるんだと思っとったわけです。しかししかししかし・・・・。
(G)のトラックは規制内でバックを始めて駐車。別に何もない所でバックしたので私はただ見てました。
G「オイッ!!いい身分だなあ!!お前バック誘導ぐらいしろ!!」
何で怒鳴られてんのかまったく理解不能っス。
んでもってしばらくたって。
道を均す(慣らす?)平らにする車両機器があるんス。でかいローラーついたやつね。そのローラー部分に作業員が何やら液体をたらしてたんス。液をたらし〜の車両動かし〜のしてたんス。均らして移動のくり返しでしたので私は一緒に移動してたんス。ポリタンクに入った液体は車両を動かしてる作業員が移動ごとに持ってってってました。
しばらくするとある程度均し終ったのか場所を大幅に移動していきました。私は無線で指示をあおぐと、「その場所にいろ」との事。なので何もない誰もいないとこにポツネンと立っとったんスがフト見ると液体が入っとるポリタンクが。(これは持ってったらよいのかしら?)などと考えとるとタイミングよく現場作業の総責任者の(Mさん)が来たんス。アゴはシャくれてるが温厚な(Mさん)にきいてみることに。
私「(Mさん)コレ(ポリタンク)持ってったほうがいいスか?」
M「あ゛あ゛っ!?んなもん勝手にしとけ!!飽きたかなんだか知らねえがオメーはここにつっ立っとけばいいんだ!!よけいな事すんなっ!!」
私「・・・・。」
俺、そんなに悪い事した?ってか何もしてねえけどなんでそんな怒鳴られなきゃならないの?
・・・・。こんな日ってあるよねえ・・・・。
閉話次話。
あれから2年スね。被災地ではまだ何も決まってないっスね。かわってないっスよ。工事関係はこれから(今もだけど)忙がしいみたいス。
今年の3月11日14時46分。私はひとり黙祷しました。片交最中に。旗をふりながら。
(fin)