ドキドキ東京(エーゼット)編 第165回

(初出:第173号 11.10.20)


Sono arrivato 30 minuti prima. 30分早く来すぎた。という事で始まあり。
某日。友人からお誘いをうけまして飲みに行くことに。その日は大雨でして超寒かったので流石の私もバスにて街中へ行くことにしました。
彼女宅のマンション前のバス停から乗る。ここらには障害をもった方々の施設?学校?があるのでバス内にはそういう方々も多々乗っとります。
たまたま私が座ったとこの後ろにも常に「あ〜、ああ〜、おぉ〜っ!!」と発している方がおりましたよ。
ちなみにこの方は朝は車道にでてバスを待っとる方でして付近を大渋滞におとしいれる人物です。私はポリスに報告したんスよ。しかし普通にしてたのは数日。しばらくたつと車道に。くりかえしですな。
んでもって数停行ったとこで乗ってきた娘が私の前に座ったんス。歳の頃は21、2ぐらい。茶というよりレンガ色?オレンジブラウン?な髪の色の娘っ子です。あきらかにこれから出勤とわかる夜の娘っ子ですな。香水なのか化粧なのかツンとするカホリをプンプンさせとります。
しばらくすると娘っ子、髪を束ね始めたんです。耳上にも指をいれーの首をちょっとふり〜のしてシュシュでまとめ〜のしようとしてたら・・・・『おお〜!!』
ビクッ!とする娘っ子。私もビクッとなりましたよ。今までの流れでは『あ〜』2回で『おぉ〜!』1回でしたのでいきなりの『おお〜!!』しかもいつもより大音量ではずるいってもんです!
すると娘っ子。なんてこった・・・・後ろをチラリとふりむいたんスがなぜか私をニラんでんスけど・・・・。
(俺じゃねえよ!!)と内心をにじませながらもなぜか目をそらすダメな俺。
んでもって再度髪を束ねようとする娘っ子。しかし・・・・。こういう時の常として、はたまた私の持って生まれた武運の不運のおかげか・・・・。
髪をまとめてシュシュを・・・・、『おおお〜!!!』
娘っ子、窓ガラスごしに私を見てんスけど・・・・。(イラッとした目で・・・・)それにしても・・・・。後ろの方よ・・・・。さっきまでのタイミングじゃないじゃんよお〜!!話が違うよ〜!!
ってことでしてその後4回髪を束ねようとしてましたが私の後ろの方の大声での『おお〜!!!』におそろしくなったのか何なのか、けっきょく娘っ子は髪は束ねることなく街中へときえてきました。
ニオイに反応したのかしらねぇ?

んでもって街中着。友人と合流する。
この日は横丁にてイベントをやっとったんスよ。スタンプラリーなるこのイベント。私も何回か大人に誘われて参加したことあります。¥4000でチケットを購入。チケットには初めに行く店が書かれとります。その店で何やらだされた物を食したり飲んだりする。その後3店行けるのですが、行ける店はブロックでわかれとります。初めに指定された店がAブロックだったら残りは残りはB、C、Dから1店ずつ選んで行けます。計4店行って各スタンプを押してもらい〜の受付にてクジを引くと豪華プレゼントが!というイベントです。
2人で当日券売場へ行くと長列が。大雨の中ご苦労というよりご苦栄なこってすね。(私らも)並んでいると何やら町内会のニイちゃんが人々にドリンクをくばっとります。何だかわからずも見ていると「ハイボールで〜す」と大雨の中渡される。
飲みつつも並んでると別のニイちゃんが「ハイボールで〜す。よかったら飲みくらべてみて下さ〜い」と・・・・。
これから飲むことを考えつつ寒さもあったのですがなぜかもらってしまう2人・・・・。好き者だからしょーがないっスね・・・・。とはいえ350mlぐらいのプラグラスに氷なみなみのハイボール2杯。飲んでたら店で飲めなくなるぞい・・・・。などと考えつつも飲んじまいましたよ・・・・。(ガタガタふるえがきたけど)
んでもって最初に指定された店はオデン屋さん。仙台では超有名店です。ここではビール1杯&オデン4品をいただく。店内にはスタンプカードと地図を持った客が大勢おりました。私らのとなりにいた女性2人組(超ドブス)は気になったらしく友人に話しかけとりましたよ。ブスだったのもあり友人は冷たかったですけどね。
オデン食いつつ次の店を考える。こういう機会だから普段行けないような店に行こうかと考え中国人スナックへ行く。
人生初の中国人スナックにはサラリーマン達がいっぱいいましたよ!!このイベントだから私達と同じく『普段行かないとこに行くべ』派ですね。
席に座ってると骨太な女性があいさつしにきました。この店ではウィスキーor焼酎30分飲み放題というやっつけ的内容でした。あいさつにきた女性がママらしく、名刺をいただくと『絵理』とあります。(?)と考えて「本名は?」と聞くと「徐○×です」だとさ。何でなんだべ?と2人で話しとると次の女の子が座ってきます。名刺には『はるか』本名を聞くと「李×○」とのこと。中国人スナックに来てるのだから中国名でよいのでは?
人がごったがえしてきたので早々と出る。
次に行ったのは某バー。60代とおもわれるマスターがひとりでやってるバーでした。ズージャーが流れる席数15ぐらいの小さな店。普段は常連さんしか来ねえんだべなあと2人で話す。
この店ではドリンク2杯&おつまみ1品をいただく。とりあえず「ビール2つ」とたのんだんス。マスターは「これでビールは終りですから」と一言。
時間は20時すぎです。瓶ビールなこの店は客がごったがえすことを予想できなかったんでしょうねえ・・・・。
ってかこのマスター、まったくやる気なしでした。
大人の事情でしょうかねえ。町内会の付き合いなどでことわりきれなかったんでしょうねえ・・・・。もっとちゃんとしてほしい反面、かわいそうでもありました。
その後もう1店行ったんスがキオクが・・・・。18時からハイボール2杯で始まって21時すぎまで飲みまくりでしたから・・・・。
でも何だかんだ言っても楽しいイベントどしたぜ。

閉話次話
某日。彼女宅にてオムライスを作るべく作業する。
横丁イベント後、なぜか3軒行った私。友人と別れてからゲロったりしたものの彼女宅へ帰る前に(玉子がなかったんだわ!)と思い出して買って帰ったんス。
そしたら台所に玉子が20個程あり・・・・。
次の日彼女に聞いたところによると、社長がゴルフコンペで玉子1ケースもらったので皆におすそわけしたとのこと・・・・。何このタイミング・・・・。
んでもってニンジンなど切っとったんです。すると右前方から視界にス〜ッと何かが動いた感が!!
・・・・。とは言っても・・・・。う〜む・・・・。まあ、まあさあ・・・・。ほら・・・・。気のせいじゃなかんべ?と考えて作業にもどったんス。リビングの窓は開けとりまして寝室の窓も開けとります。空気の通りをよくしてヘヤにニオイがこもらぬようにしとったのです。ヘヤのライトは消しとります。台所だけつけとります。暗いヘヤで台所だけです明るいとこは。
(まあ目の錯覚だべ)と考えてると急に背中に悪寒が・・・・。「ゾッ」という感じや「ゾゾッ」という感ではなく「ゾゾゾゾゾゾゾゾゾッ」でした・・・・。
窓開けてたからというわけじゃないんス。その日は暖かい日でしたし、その時私は上下ジャージーを着用しとったんス。悪寒が止まらずマジで恐くなった私はとりあえず窓を閉めましたよおお!!
んでもってとりあえず彼女にTELしたんスが、当然仕事中ですよ。でやしませんわね・・・・。
36才無職独身ポッチャリ男な私ですが、生まれて初めてアレ的な感で恐くなりました・・・・。なさけないって言わないでね。マジで恐くなったんだからあああ!!
(fin)


「過去原稿」ページへ戻る

第166回を読む