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作品の単行本化、長期連載の大作がきちんとまとめられるのは嬉しいながら悲鳴も若干。
順番に買うのが結構なのだが、ストーリー漫画ではなく、あった時が買い時でもあり、1〜2巻すっ飛ばして最新巻が手に入ることもままある。
ウロ覚えで欠番を埋めるつもりがダブり買い、なんて目にもあっているので携帯のメモに記録する、で解決。
問題は大作が多くなってきて、自分が今どこまで持っているのか分からなくなること。表紙で判断できる記憶力は無い(小石川ふに『まんがの装丁屋さん』(ホーム)ゴメンナサイ)。
袋詰めされていなければ中身を確認できるからパラパラめくれば読んだかどうかで分かるはずが。最新巻になるほど掲載誌で読んでいるから記憶が残っていて、何で読んだか定かでない。また刊行ペースが年イチ単位の間隔であるから、逆に1〜2巻前だとあれこれ読んでない?と勘違い。そこで何度か痛い目を経て、考え付いたのが巻末のおまけ。そしてそれで判断出来ぬと表紙をめくり、カバー裏のおまけで最終判断。これらは持っていなければ確実に未読であるから、買ってからのお楽しみであるのだがやむを得ぬ。表紙イラストそのままだとアウト。確証が持てなければ泣く泣く縁無しと棚に戻す。
それでも..何度か、同じものを買ってしまっている。宮成樂『晴れのちシンデレラ』(MOMO、ライオリ)、荒井チェリー『未確認で進行形』(ぱれっと)、異識『あっちこっち』(きらら)。これらは単行本6巻を超えるロングランである。また山東ユカ『ロボ娘のアーキテクチャ』(竹書房刊)は完結4巻を2回買った..。
全ての購入作品をメモに控えるのは大層骨が折れるので、やってしまったら苦笑いするしか無い。今後益々増えてくるかも知れないこの問題、繰り返すが嬉しい悲鳴、である。
単行本で読める時代になったのだからパトロンとして新刊で買い、思うさま読み込んだら良い。何もコンビニ書店をハシゴしてまで全誌パラ読みする必要はあるまい。
そうは行かないのが4コマ誌独特の慣習。かつて問題視していた旧態依然が今や古き時代の名残と言えるように。
各誌の巻末に並ぶ作品は、何年続いているか分からないロングランながら、単行本化されることなく読み捨て文化を残している。
「記録として残す社会的責任がある」と言う持論は曲げていないが、これらの作品、一度ならず単行本化は果たされているので声高に主張することはもうしない。繰り返し読む、毎月読み続ける、蜜月はつまり4コマ誌上にて果たされている。
木村和昭『おかあさんがいっしょ!』(ホーム)、『ニッポンのワカ奥さま』(タイム)
唯洋一郎『まんしゅう』(タイオリ)、よしもとあきこ『とーこん家族』(ライオリ)
安堂友子、森井ケンシロウ、ナントカetc...
今のご時世にあって誌面でしか読むことの出来ない作品であるから、毎号欠かせないのである。4コマ誌存続の原動力と言えるかも知れない。
そんな往時の4コマ界にあって一時代を築き上げた植田まさしの、4コマの顔として「まんがタイム」誌(芳文社)の表紙&巻頭を飾り続けた『おとぼけ課長』(タイム)が次号最終回との事。その翌号に「おとぼけ次長」云々といった作品が載るなら今回の話は何の区切りでもない。一線を退く一歩であるならば、歴史的な区切りとして記録となる。
バトンタッチのように今月芳文社はweb4コマに参入。電子書籍の有用性は失われしデータの集積保存にあると思うのだが..単行本のPRページになるんでしょうな、結局。