勘違いしたまま一生を終えるところだった。
スーパー回りで久々に立ち寄った郊外の地域店にて。「トンミノ」と印字された加工肉のパックを見つける。いわゆるホルモンを細切れにしたお惣菜で珍しくも無いのだが、有名なのは「とんみのキムチ」というメーカー品。平仮名であるのがポイント。これしか見た事が無い私は「とんみ「の」キムチ」と変換していた。つまり「とんみ(豚味?)」というブランドの「キムチ」と言えばこの、ホルモンを細切れにしてキムチの味付けをした商品です、という名前なんだと。だから「トンミノ」とだけあるこのパックを前にしばし固まる。「トンミの、何」?自社製品だよね、商品名パクってもいいの?という疑惑と同時に「そうかミノか」とこの片仮名表記に合点がいっている。ホルモンというか、ミノだわな、確かに。じゃトンって何だ??
片仮名でも、平仮名でもピンと来ないので謎だったがミノが分割出来たのでとんみ、豚味、トン、豚。ぶたか!!
即ち。「とんみのキムチ」とは「豚」「みの」「キムチ」、ブタのミノのキムチ味付け品。キムチ味じゃないからメーカー名じゃないから素材「トンミノ」だけの表記。50を前にして気が付けた、ので記念に買って帰る。
今さら?というしか無いが門外漢のオッサンでも気付けるようになったというか、567の自粛で空白期が出来て新鮮な視点で周囲が見えたというか。
街中に出てみると驚くほど韓流スタイルの若者が増えたなと。こう何というか、フワフワした感じの女の子の格好からメイクから、思い馳せるとそこに至る。で野郎もまたそう言えばシュッとした感じの髪型やシルエット。ワイドショーで韓流スター/グループのインタビュー場面を見ると「最近の若者ってこんな感じだな」「いや若者がこれを目指しているのか」と。
流行り廃りは世の常で云々言うつもりもないけれど、こういう流れはよろしいんじゃないかと昨今の時流を踏まえつつ。
そう言えば高校生の頃、ジーンズ(当時Gパン)を履かなくなったのは或る日通学途中でジーンズ姿のご老人が庭先を掃除している姿を見て「そうだ、そもそもワークパンツなのだから年取ったら野良作業で履くべきだ」と勝手に決意したからなのを思い出す。うーん、思春期。そろそろ、いいかも。持っているズボンがブカブカになった今なら買い替えるなら。
「しらたらこ」やってみたら世界が広がった。
麺好きが低糖質を意識してこんにゃく麺も様々、試しているがやはりどう洗っても拭えない臭いが食欲を削ぐ。カップ麺のカサマシ要員にしてもこの問題が二の足を踏む。
もはやカップラおにぎりなんて炭水化物を重ねるメニューは禁忌に近く、パスタも500gを一気に消費が不可能となり。とはいえたまには豪快に麺をすすりたく。
某4コマ作品(瀬戸口みずき『めんつゆひとり飯』竹書房)にて紹介されていた「白滝のたらこ和え」に興味が湧く。弁当の片隅に入っているお惣菜を主食としてめんつゆで味付けすると曰く「ヘルシーなたらこパスタって感じ」「糸コンでも良いし、明太子でも良い(もはやしらたらこではなくなりますが)」「海苔にあさつきをちらす」フムフム、ローカロリーで和風パスタ1品出来上がるじゃないか。
とはいえあの臭いがなあ..とお試しでやってみたら炒めて水分を飛ばしたからかほとんど気にならないレベルに。噛めばもちろん小麦粉の麺では無いのだが、明太子のパスタソースにめんつゆの下味で塩気は充分、バカみたいに海苔を撒いたら風味も重なって低糖質の物足りなさは感じない。これはアル。
和風以外でもこの満足感が得られれば、今まで通りの麺量が負担なく食べられる。小麦が無いならコンニャクを食べれば良いじゃない?
近場旅行にて。帰路の途中ホームセンターに寄る。お目当ては「バランスボール」。普段の休日は雨降りでしかも用がある時しか車は使わない(運転イヤ)ので定宿に泊まる機会で、と考えていたのだ。今回は少し遠出となったがバイパス沿いにこの手の店は必ずある。売っているかどうか確認したことは無いのだが、予想通り一角にエクササイズコーナー。「ドデカいゴムボール、収納スペースどうする?」という最後の懸案が丁度昨晩読んでいた4コマ誌の作品にて「部屋の天井(隅)に挟んでおく裏ワザ」が載っていて「買い時来たり!」と盛り上がっていたのだ。一番大きい(多分これが適当)サイズで1500円。これで部屋でゴロゴロしているのに体幹が鍛えられる一石二鳥生活が!
買う気満々で仕様を読んでいたら但し書きに目がいく。いわく「疾病のある方は使用前に必ず医師にご相談ください」で「高血圧(降圧剤服用の方)」と..。運動不足の成人病者が運動器具を止められる。「何ちゃって運動だから」気にする要も無いのだろうが..この文言で一気に意気が挫ける。もっと手軽そうな「バランスクッション」もある。多少値は張るが買って痛い額では無い。...。同じ事が書かれている..。
百均のツボ押しマットに座る(寝転がる)生活のままか。結局冷やかしで店を出た。
バイトの兄ちゃんが社会人となって上京し、連休最終日に顔を出す。色々聞いている内、夕方に帰るとの事で「夕飯くらい食ってけばいいのに、まあ明日から仕事だから早めに帰った方がいいか」なんて返したら「いやバスで帰るんで着くのは夜中ッス」と。「そうか、そうかそうか。」と納得しながら思わず唸る。
近年慣れてしまったのが交通費ゼロの旅行。近場は車で行くと言ってもガス代は通勤も込みなので旅行中に補充することも無い。だから上京となれば新幹線代が物凄く気になって途中下車なんて手も模索していたわけだが、567で寸断されて気が付いたら高速バスという手段をすっかり忘れていた。
時間だけはあって、何より安いが一番。ここまでは激しく同意も着くのが(出るのが)夜中だろうが朝方だろうが一向平気という体力はもう無い。高速バス往復で友人宅泊まり。休日街に出る感覚で上京出来ていたのはズバリ「若かった」から。昼に出て最速チェックイン、ギリギリに出て日が暮れる前には帰宅。こんな旅を最近もしたばかりである。
今や新幹線移動は必須事項で友人宅泊まりもこちらが気兼ねする。飲み代程度の額ではもはや収まらない、とは言え友人との邂逅はプライスレス。歳相応にケチらず行きたいところ..。