2時以降の文章                    凹身腹

(初出:第257号 18.11.20)


思わず懐かしのタイトルを付けてしまったけれど、その通りこのところ残業日越えが当たり前になっていて、寝しなにポチポチ綴っているのが「午前2時」。なのでついつい、隊長の昔のエッセイタイトルをお借りした次第。25年も前になりますかね..まだ青春だった頃の話。

通いの定食屋が無くなって夕食の危機が訪れ、主食抜きダイエットも兼ねてコンビニに頼ってみたが早々に飽きる。
そこであちこち寄り道してみたところ代替店が結構あることに気付く。
「○○食堂」。ほぼ同じシステムで従来より100〜200円増しのレートながらかつての定食屋より美味しい食事が出来る。定時上がりで即向かわないと間に合わないのが玉にキズで、月に何度かしか行けない。
「某牛丼屋」。禁断の値引き誘客を次々繰り出した結果、ここ数カ月クーポン利用、定食ご飯特盛無料、夜豚汁100円で差額が250円ほどになり、そうなると牛丼を食べている場合ではない。後述するが牛丼は持ち帰りで店では専ら定食を食べている。期間限定品は割引き対象外なのでメニューが極めて限られ、せいぜい週イチペースではある。
「そば牛丼屋」。麺類が食べたい!と言う欲求で入ったらマグロ丼まであって嬉しい誤算。そば+ミニ丼セットでそこそこ取られるがコンビニで同様の「保存食」を買うと考えると高くはない。「和食ファミレス」で深夜料金取られて何とか御膳食わされるより100倍マシ。
ちなみに行きつけのラーメンチェーンも少し回り道すれば2時まで開いている店舗があったので冬場の一杯にはありつけそう。

そんな感じでウロウロと、普段通らない道を走ると街並みが変わってきている。
「チェーン書店」。国道沿いの大きな本屋さんが気が付けば重機が入りあっという間に更地になってしまった。景気悪いなと思っていたらこのお店、新店のモール内に入っている。なるほど、間借りでいこうと方針転換か。同じく通いの定食屋も先日あっという間に更地になり、こちらは駐車スペースに。居抜きすらありませんでしたか..。
「ハンバーグファミレス」。改装なのか閉店準備なのか不明。装飾を外してのぼりだけで営業中。
通な品揃えで密かにファンだったスーパー(接客は極悪)。近くにディスカウント店が出来た途端に深夜明かりが点いていると思って見れば工事車両。クローズしたの?
同じく「イタリアンファミレス」も外枠が工事の網掛かっている。そう言えば流行りの「肉チェーン」が入るとか言っていたような。しかしここは単なる塗リ装フォー工ム事で現在は今まで通り。
とは言えどの店、どの業種でも一生そこにあるような盤石な看板というのは無いようで、そう考えるとどんな大型店が出来ようと地域の代名詞になるような象徴にはならない時代なのだなと思う。季節柄ちょっとおセンチになってしまった。

話しを戻すと牛丼屋のクーポン券が困ったことに牛丼一律30円引きで、個数制限が無い。つまり特盛を30円引きで買うよりも、並を2個買った方がお得に感じてしまうのだ(総額は少しだけ高くはなるが)。
それでご飯並、肉2倍の豪勢な牛丼が一つ食べられるとして、ご飯が1個分丸々残ってしまう。寧ろここが望むところ。
「タモリ倶楽部」で無印良品のレトルトカレーが物凄い種類になっているのを観て食べたくなる。無印と言えばわざわざ駅前に出向かずともファミマにスタンダードなものは置いてある。早速眺めたところムム、高価い..。ココイチとか、専門店とか、外食でカレーを食べる習慣の無い、レトルトで充分、定食屋の黒カレーが大好きだった、程度の愛着でこの値段は出す気が起きない。諦めていたら西友のPBが手ごろな値段でそこそこの種類を出している。
しかし。
隊長はスパイスから調理してカレーを仕上げる本格っぷり。私は、と言えばレトルトを極める事も無く思い切り道を踏み外す。カレーに行かず買い込んだのは何故か「スパゲティソース」各種。これをご飯に掛けてみようと思い切る。コンビニで久しぶりにご飯もの、ドリアを買って食べたのがきっかけ。トマトとチーズは定期的に欲しくなる組み合わせ。スパゲティに飽き足らず(麺量が不満)、今夏は流水麺うどんにスパゲティソースを掛けてナンチャッテパスタを思うさま食べた。ご飯に、スパゲティソースを掛ければドリアみたいなものじゃないか、と..。
肉抜きの牛丼、つまり白ご飯が並盛一杯分、ある。悪趣味な..という抵抗がありながら一歩踏み出してみる。うーん、まあレトルトカレーと変わらないかな。温めてないとただただ味があるだけで汗が出るとかフーフーするとかいう五感が楽しめないので皆一緒。つまり、無問題。

...低糖質ダイエットはよ。
しかし主食を制限なく食べている割に、体重は下げ止まりながらキープしている。
何故なら定期的に絶食ダイエットを、結果的にしてしまっているから。
独り飲みを諦め、コンビニをハシゴ酒、にしたら夕食を抜くことが多くなった。歩き飲みは大通りでも遠慮無いのは20代後半くらいからやっているから。しかし歩き食いは未だ抵抗ある。それでもかつてはコンビニ前で総菜パン食べながら飲んでいたのが、今は店前に佇まず。気が付けば酒しか買わず飲み干して帰宅。部屋でせいぜいポテチをつまめばいつの間にか撃沈している。それで翌朝、年イチの人間ドックみたいなすきっ腹で目が覚める。このパターンになってしまった。
従って最近は「休みが続けば続くほど痩せる」という状況に。先日の長休で、中間辺りにスーパー銭湯に行き体重計に乗ってみるとついに夢の数字(台)が表示..!!その後風邪を引いて連日寝込んでいたせいか、どうやらそこをキープは出来なかった体感なのだが..。長い目で見れば現状の食生活で来年の今ごろは履けなくなっていたウエストのズボンを再び引っ張り出しているハズ。

暑い夏の最中に佳那氏宅を訪れて、飲み食い花火観賞と夏を満喫。夏の終わりには隊長とも一献交えられて悔いなしの夏を過ごせた..何か、足りない。
ケチの付いた一つが隊長と行って10年来の馴染みだった鉄板の居酒屋が変わってしまったこと。飲み放題、メニュー、全て若干ながらはっきり分かる値上げとなり、そうなると全く面白みの無い普通の店でしかない。通う価値が無くなってしまった。刺身が3切れだろうとチョリソーが2本だろうと、何しろ安いから笑えたのだ。格安居酒屋の元々チープな駄菓子つまみとは違う、安かろう悪かろう具合が絶妙だったのに..。
それでも飲むだけは飲んだので帰宅して缶コーヒーでテレビを観ながらあれこれ思考を巡らせていたら、そうだ、カラオケ行ってないわと思い至る。隊長は歌わない人なのでそもそも予定に入らないが、佳那とは行く話になっていて結局行けてなかった。思い返すとおそらく1年以上開いている。そうだ、今年の夏を締めくくるに「夏」縛りでカラオケに行こう!
勢いに任せていわきの単身赴任者へメールする。次の連休、単なる2連休だが平日だしどうだ?と。片道5時間のドライブ、行く私が負担に思えるがさにあらず。実はその頃には異動で福島へ引っ越しているはずなのだ(単身赴任は変わらず)。福島なら新幹線で20分の超好アクセスである。飲んで日帰りすら可能である。それを見越しての善は急げであったのだが..。
残念ながら異動前後のドタバタでいわきにも戻らなければならず、現状余裕無しと。
これであっさり万策尽きる辺り..いや、禁断の、一人カラオケに踏み込むか!?独り飲みを諦めて昼から一人カラオケで一杯やるか!?
とまあ、ここに踏み入ると休日のルーティンが崩れるので辛うじて現在までどこの会員カードも作っていない。
ただ「大声を出す」ってのも有効な壮健活動だと思うのよねえ..。


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