極めて適当、なんちゃってながら低糖質ダイエットを続けている。
きっかけは吉田戦車「おかゆネコ」2巻(小学館)。参照されていた「古代人の食生活に学べ」という説は「当時の平均年齢いくつだよ」と端から半笑いだったが、「現代の生活習慣病は無かった」と言われればウーム..。
いずれにせよ夕食は自身の裁量に委ねられているから、空腹に任せて余計に買ってしまうところをグッと踏みとどまって「ごはん」「パン」類は売場に戻す、ところから始めてみた。元々朝がパンなら帰りは牛丼屋!というぐらいの米好きながら、夜は酒が付いてくるので「おかず」オンリーでもまあいいかと。定食屋でも「麺類」を汁代わりにして「ご飯」も食べていたのを、どちらかをスッパリやめてみる。しかし代わりに頼んでみた「豚汁」に大ハマりしてしまい、豚汁にはおにぎりが付き物、しかし寒くなってきて「かけそば・うどん」も恋しい..論外であるカップラおにぎりと変わらず、悩みどころ。そこで罪滅ぼしにこんな炭水化物だらけの日には帰ってからの一杯をやめることに。
「(家)呑むなら喰わない、(外)食うなら飲まない」と、要するに若かりし頃の牛飲馬食を省みる事で「低糖質ダイエット」としている。
家人の留守に豪華な宴を、という際もかつては肉肉肴、にご飯、あるいはスパゲティ、焼きそばなど主食は必須であったが食べないようになった。また油もの、揚げ物は正直キツイと思えるような歳にもなり、代わりに嵩増し要員だった野菜を欲するように。
結果体重は理想+2kgで安定して減りもせず増えもせずでここ1年過ごせているが効果あってのものなのかどうか。「甘いもの」もやめればハッキリ数字に表れると思うが、缶コーヒー、ブラックは飲まないしなあ。そうして牛丼屋もラーメン屋も気付けば再びルーティンに組み込まれているし、発泡酒も糖質オフだプリン体ゼロだを考慮せず様々飲んでいる。
「酒飲まないと寝らんね」という発言には「温かい紅茶でも飲んで布団入ってみな、飲まなくとも寝られっから」と諭せるようになったが、「食べたいと思った半分も食えば十分満足するよ」という経験を実践に移せる日はまだ遠い。来年は、来年こそは、来年こそ..。
手前味噌で申し訳ながら先日佳那氏を連れて行った居酒屋は実に良かった。というのも我々学生以来の日本酒好きで、以前に松島で和食日本酒飲み放題プランというのを見つけ至福の時を過ごした。また新潟旅行の土産は自宅での日本酒フェスetc...ただしいずれも銘柄は数種類に限定されていた。まあそれで充分なのだが、今回はたまたま宿近くのテナントビルで見つけた日本酒充実の居酒屋が何と銘柄問わずの飲み放題。「通われる方はもっきりじゃなくグラスでいいと言われて色々飲まれていきますね」とは若き店長の談。我々は..残念ながら年1回の邂逅すら難しい距離の通えるコンビでは無いので、厳選しながらいずれもなみなみと頂いたがここは間違いなくまた行く。独りでは街で飲まない(×→飲めない)ので佳那氏と限定、の店ではある。
そんな訳で憑きが落ちたか、いつもの中古酒で一升瓶を2つ手に入れるも持て余す。大吟醸だからもちろん美味いのだが、普段飲まない銘柄のせいかどうも違う..やっぱり古いからかなあ、何てついつい間が空くと栓が開いているので益々劣化している..ように思う。いずれ無くなるにせよどう飲み干すか。少しばかり心にあったのが、たまたま一夜コンビニで買った某著名メーカーの「梅酒ハイボール」。これがなかなかのヒットで、まろやかな甘さも良いが何といっても後味にくる塩気が新鮮。そう言えば甘じょっぱ系は好きな方。でさらに思い出したのが、小学生板前が主人公の大井昌和『ちいちゃんのおしながき』(ライオリ)。酒好きの女将が「梅酒もホワイトリカーではなく本格焼酎で!」と力説していたのを思い出す。そうか、梅酒で割ってみるか..ということで一日、某酒販店の入らない通路で品定め。ピンキリある、瓶とかパック単位は多いなあ..男梅の酒!?瓶か..等々楽しく物色した挙句、例のメーカーのスタンダードなカップ梅酒に落ち着く。度数17度と梅酒サワーの比じゃない硬派だが、焼酎の梅割りも加減次第と。日本酒の梅酒割り、足し?はどうか。
うん、美味〜い!!味が付いて日本酒の風味は無くなるが、やっぱり甘じょっぱ系、嫌いじゃない。これはいい!と半々で2杯。梅酒は無くなったが梅が残っている..今度はこっちに日本酒を入れちゃえ!梅風味じゃ!と、テンションで一目瞭然。すっかり出来上がっている上にこの梅日本酒の方は..美味くない。そして翌日の軽い二日酔い..。割り算でなく足し算では結果ウィスキーの飲み過ぎと同じ結果となることが分かり、少々反省。まあしかし、このハイペースのお陰で2本を1月で飲み切ることが出来ました。ワンカップ同士で合わせてみるのもいいかも。
ついでに余談。前後して梅酒ブームとなり、色々な梅酒サワーを飲み漁る。マイベストはずばり「男梅サワー」に決定。純粋な梅酒、甘いだけの論外ではなく、調味しまくった塩辛い男梅強し!ロングセラーもうなずけます。
今年は数年ぶりに結構アニメを観た。
きっかけはご当地ヒーローをテーマにした『アクションヒロイン チアフルーツ』。丁度関心のあるモチーフだったのでタイトルに魅かれ深夜チャンネルを合わせる。その後忘れて観なかったりと録画してまで観る番組とはならなかったが、深夜帰宅して録画していた番組を観る、からやっているアニメを適当にザッピングという選択肢が復活した。
かつてと違うのは「観よう」と思って録画するでなく、全てを偶発性に委ねる観方に変わったこと。CSの無料日にやっている観方ではあるが、毎日深夜アニメはやっているから続いている。中で『少女終末旅行』など録画してでも観る番組に(世界観が好み。音楽もいい)。
さらに日曜夜のお楽しみであった『Zガンダム』が放送日が変わり、気付かずに観た『コードギアス』にハマる(小学生の発想に腹芸のオンパレードという作り込みが見事)。Zはもう後半に入っているのですでに観た作品、こちらが週イチのお楽しみに切り替わる。そしてCSの無料日で『けいおん!』を一気見して味をしめ、録画リストの未視聴の映画のさらに底に眠っていた、何と3年前のテレビシリーズを機が熟し一気見(『長門有希ちゃんの消失』)。
本誌と同期の「めちゃイケ」終了が象徴するように、バラエティの一時代が去っていく代わりのように復活したアニメ視聴、眠っている一気見作品はあと..5タイトルある。
『らき・すた』を観て懐かしさを覚えて原作を読み返していると、10年前はオタク文化は未だマイノリティーで自虐に近い扱いで描かれている。今やその手の知識は誇れるホビーとして公言して何の支障も無い。
前号の後記でも書いたが中年男がアニメ観てますと言って何の羞恥も覚えない時代になったので、来年もこのブーム、継続しそうである。