(初出:第156号 10.4.20)
キンキンに 冷えたビールが あたたかい
のっけから七五調で始まってしまったが、今年は4年ぶりに真冬日があって、こんな珍現象に出くわした。学生?時代からの悪い癖で、帰宅途中に買った缶ビール(発泡酒)を帰り道に開けてしまうという..ゴミ箱にポイ、で済むからなかなか止められませぬ。さておき。買ったばかりの冷え冷えの、はずが何故かやや温い。それも道理でこの時外気温は氷点下。冷やされて4〜5℃の液体の方が温かいのである。やっぱり冬は熱燗が一番だな..とシミジミ思ったものの。このところのハマリものは何とワイン。ボジョレは毎年義理で予約させられていたのが、今回(昨年)は外注だけでノルマをこなせる人気ぶり。というのも低価格品がトレンドだったからで、店頭売りも即完売。数年ぶりにボジョレを飲まず、何となく物足りなくてワイン売り場を眺めてみたら。輸入物が超安い。何と1本¥298からある。国産(メーカーの)物は以前からあったものの、甘ったるかったり、宿酔いになったりで敬遠していた。試しにと白赤辛口甘口..と飲み出してみたら、これが結構ボジョレに近いテイスト(軽い、ってことなんだろね)。グラスで3杯ちょっとの量なのでついつい1本空けてしまうんだが、それでも¥298!発泡酒1本とワイン1本、小さいナチュラルチーズもしくはチーザ(チーズ含有量が5割以上の濃厚スナック)と、5〜600円で済んでしまう。ぶっちゃけ毎日でもいいくらい..さすがに重過ぎるけど、一時週3ペースでした。今では飲み会でもビールの次はワインに、行ってます。高価いの飲んでないから「ワインにハマってます」なんて言えないんですけどね。でも3000円程度でもハウスワインって、格付けとかで安い括りにされてるでしょ?そう思えばヴィンテージしか飲まないセレブ以外は皆同じ安ワイン愛好家。ここは堂々と。ワタクシ、今ワインにハマってマス。
職場の内覧会で国際センター(旧スポーツセンター)へ。1時間足らずで観終わってしまい、迎えのバスが1時間後。困った..同僚を尻目に、そそくさと外へ。どうしても見ておきたかった景色を見る絶好の機会だったから。某日新聞で、現在の追廻地区の写真を見て愕然とした。ほとんど退去してしまい、空き地だらけになっていた。少年〜青少年時代、近くに住んでいた私にとってここは友人知人のたくさん住んでいた住宅地。戦災の代用地で、私が生まれる前から再開発が決まっていたというのは聞いたことがあるけれど、そんなまさかと思ってしまう変貌振りである。それを自分の目で足で、確認してきた。
通りという通りは見通しが効きすぎて、一区画に1〜0軒の家しかない景色は寂寞として..。この角を曲がるとあいつん家、この店はあの時の..なんて記憶がさっぱり蘇ってこない。すっかりどこか知らない土地に変わってしまった。
しかし長沼、広瀬川、見上げると隅櫓、東北大のバルコニー。見える風景は全く変わっていない。すでに同じ市内の今の場所に越して10数年、私が住んでも8年ほどになるが、この風景の記憶に勝るものはない。故郷と、呼べる景観はこの近辺であると、改めて感じた次第。今はまだ、旅の空..というわけだ。
アニメをさっぱり観なくなってしまったのに、熱は干支が三回り目を迎えようとしている今が最高潮なんではないかな、視線は前ではなく過去を向いているけど。
「崖の上のポニョ」をテレビで観る。宮崎アニメで一番好きかも知れない..と思った。水の描写がドンハマリ。ドプンドプンと、魚の形で落ちてくる辺りがたまりません。主人公が相変わらず走りまくっているし、ご都合主義の展開も心地よい軽さ。いい!と思った映画は立て続けに2回観るんだけど、これは3回観た。
ただこれをもって今アニメに夢中、というのではない。モバイル通信を始めて1年になろうとしているが、ようやく高速(中速?)回線の醍醐味に触れている。YouTubeやニコニコ動画を見るようになった。いや、見るというより聞く、なのだ。「作業用BGM」と題された、アニソン全集をパソコンを開くたびに流しっぱに。懐かしの選曲を見つけては記憶の糸をズルズルと。ここがひと段落してもCMソング、テレビ主題歌etc...と聞きたいジャンルは目白押しで、当分パソコンから音楽が流れ続けます。肝心の「作業用」という用途が、書き物の手が止まってさっぱりはかどらないのはお約束..。
帰宅直後のゴールデンタイムはともかくとして。深夜にテレビを見ることが無くなった。というのも、ビデオテープ1本で回す生活が続いているから。長年使っているテレビデオが相当ガタついており、イヤホーン口はゆるゆるで音声がだだ漏れ、そしてビデオテープが出て来ない(正確には入らなかったのを奇跡的に入れたところ、今度は出て来なくなったという..)。従って特番を3本ほど録ってしまえば、あとはライブで見るしかない状態..睡眠を削ってまで、ダラダラと見続けることが出来なくなったのは歳のせいか。しかしビデオテープをフル活用せねばならない年末年始、年度末の特番ラッシュは意外とすんなりいった。松本人志を追っかけていったら、いいペースで視聴できた。お笑い飽和状態は末期でコンテンツ不足は目に見えていて、バラエティは番組構成だけでなくネタもトークも被りまくっている。そう言えるのは結局一通り見ているからなのだが..中でクオリティの高さとなるとやはり人志松本presentsとなるのではないか。時間を忘れもっと見たい!と思ってしまうのは彼の特番くらいなので、それをビデオに録り後は見たり見なかったり。
一応今年中には地デジ導入となるはず、HDDも付けて、さてテレビっ子に戻るんでしょうか。