百花繚乱、お笑い界はいよいよ爛熟期に突入と年末年始のテレビを見て確信した。きっかけは昨年の年明け「レッドカーペット」。20組の芸人が2時間の枠で次々にひと笑いをみせる主旨ならキャラ押し有利は当り前。じっくり練られた名人芸という見どころはもはや無く、ネタ見せ番組もついにここまできたかと感じていた。当番組の元ネタはおそらく深夜枠「インパクト」で若手紹介のお試し版という側面は確かに評価出来る。しかし年始「ヒットパレード」の早朝夕方を占めて総勢100組超の出演はやはり供給過剰であろう。前回と同じネタを披露した者も多かったし、好評を得て回数が重なる度にジリ貧となっていくのは間違い無い。
同主旨で年末にあった「お笑いDynamite!」には108組が5時間(2日間)の内に登場。いずれも見覚えのある馴染み所ながら正直これらと営業だけでは身が立たないだろうという雑感。キャラなのか天然なのか分からないボーダー芸人がテレビで見られるのは嬉しくもあるのだが。
歴史の大流には逆らえない。今や帝国だけで年間500人の新人が輩出されているという。年末年始に現れた芸人は2〜300組といったところ。生存競争が益々激しくなっていくことは言うまでも無かろう。ここ2〜3年で一応の結果は出るはず。
そんな中、さすがと唸ってしまったのがダウンタウンの健在ぶり。特に著名人を一同に会し、実績ある芸人を緊張させながら主賓として登場した「すべらない話」での松本には神々しさすら感じた。未だ一線に居る大御所たちを越えた瞬間、それが今年末年始のダウンタウンの番組で随所に見られたように思う。越えたということは今度は越えられる立場になるということになるが、ポストDTの現れるのは..次のブームを呼び込む芸人ということになるか。当分先の話になりそうだ。
昨年のCMで、唯一これは!と記憶に残っているのは某セキュリティ会社のCM。
オッサンが昼間っから自宅の庭にゴロゴロして、道行く人に向かい「誰、だれ!?」と叫んでいる。実にシュールな情景、全く意味不明だったのだが、その後雨が降ってきてもなお軒下に佇んで空を見上げている様を見てあっ!となった。つまり番犬を人間が演じているわけである。犬の鳴き声が全て「誰?」と言っているわけではもちろん無いが、このCMでは全部そうなっていて、神経質で臆病な感じがすごく出ていた。視点を変えてみると新しい発見がある。演劇チックなつくりで面白かった。2時間見せられるのは勘弁だが15秒CMなら効果は充分。しかし..これはちょっと地味過ぎて受賞しないだろうな、と思う。
昨年に関して特徴的だったのはいわゆる「日本仕様」というやつであろうか。特に欧米との違いが良く分かったのが「アックス」のCM。百人の美女が群がってくる本場に対し日本は意中の一人が..!という内容。一時だけ米国版が流れたが以降はずっと日本仕様。終いには欧米人を使って日本的アピール=振り向いてくれないあの娘をソノ気にさせろ、という内容をやっていて、でもちょっとノリが違ってて違和感があった。もう一つ、マックの比較広告は欧米仕様をそのまま日本版(ラーメンズ出演)でもやっていたのだが他国では公式ページで今も見られるものの、日本はすでに閉鎖とのこと。つくづく、お国柄というのはなかなか打破出来ないものだなとやや嘆息。
これではおそらく昨年も王道な作りの大企業CMが大賞を受賞したに違い無い、と今回も日程的に発表会(地方)に行けなそうなので悔し紛れにうそぶいておく。
今回のXデーは割と平然としていられた。直前に虫の知らせか書類等のバックアップは取っていたからである。パソコンの電源が入らない。コードに問題があるのか、接続部分が不良なのか。とにかく、何らかの行動を起こすしかない。
まずは買った店の保証内容を確認する。中古品でも3年は無償修理してくれるという。何日か後に電話してみる。しかし繁忙期かなかなかつながらず。そうこうしている内に電源回りは消耗品扱いで対象外と書かれてあるのに気付く。修理に出してみたところで結果有償ではなあ..元手が安かった分、買い換えも頭の中にある。
一番安く済むのはアダプタの買い換えで解決する場合。そこで中古パソコンショップを覗いてみる。前の機種が同じように電源コードの断線危機にあって探し回った時、iMac用のアダプタ「なら」あった記憶があったのだが..。あれから3年、今度はこっちも無くなっている..。
次いで量販店へ。専用コーナーにアダプタは確かにあるものの..型番が違う。恐る恐る店員さんに尋ねると、多分大丈夫ですよ、とのこと。ついでにサードパーティのものもあると案内される。こちらは透明容器に入っていて、ジャックプラグの形状が分かる。どうやらこれで良さそうだ。実は..と故障したことを告げると、修理に出す事を勧められる。駄目でも一度試してしまえば返品出来ないから。駄目もとでも..と逡巡していると更に、「直営店に持ち込んだらいかがですか?」とのこと。そう言えばすっかり忘れていたが、昨年直営店がオープンしていたんだった。一度チラと通り掛かったものの、新品の敷居高さに寄れずそのまま存在自体忘却していたらしい。そうだ、直営店なら原因を特定出来るかも知れない。しかし、中古で買ったのに修理に出せるかなあ..?とひとまず出直すことに。
ウダウダとしたまま1週間ほど過ぎる。近々で書かなければならない原稿が無いから何となく切迫感が無い。いや、一つだけ立ち上げ前の企画がある。これの資料漁りが済んでしまって、まとめる作業に。久しぶりに手書きで書いてみると..元々ワープロの機能も駆使せぬ身ながらあまりに稚拙な文字に愕然とする。しかも案の定、漢字がウロ覚えになっていて、出て来ない。今こうやってガンガン変換しているのに。そして長文を「書く」のがツライ..パソコンなら下書きの手直し完了=完成なのに、手書きはそれを清書せねばならぬ。今さらながらパソコンの(というよりワープロの)有難さが身にしみる。
これはやっぱり何とかしないと!と、ようやく焦り出して修理も辞さぬと覚悟の上、いざ直営店へ。すると..流石は専門店、早速同じタイプのアダプタが登場し、パソコンへ。実に2週間ぶりに電源が入る。データの消失も懸念していたのだが全く損傷無し。ともかくこれで本体の故障ではないことが分かった。ついで持ち込んだアダプタを店のパソコンにつなぐ。間違い無く電源が「入らない」。全く同じものはすでに製産終了していて、好きな人は断線箇所をハンダでつないででも直しているとの事。私は使えれば良い派なのですぐに一番手軽な方法(アダプタの買い換え)を選択。しかも純正品ではなく安いものを..と、原因が特定出来たところでソソクサと「あ、故障が分かればいいんです、どうもありがとうございまし..」挨拶もそこそこに退場。
改めて、家電量販店で5千円也のアダプタを購入し、ようやく復帰しました。これが12月の話。
どうやら今年も滞り無くプライベート業務が進行出来そうです。どうぞよろしくおつき合い下さい。