やったぜ湯川専務!

(初出:第21号 98.12.20)

ついに出ましたねえ、ドリームキャスト。今回私はそれほど欲しいとは思っていないんですけど。ま、それでも「バーチャファイター3tb」には興味がありますね。噂ではムービーシーンにすごいのがあるとか。折も折、ゲーム屋さんに実物が置いてあったので見てみました。
件の映像とはヒストリーモードのことですね。バーチャ(1)からの画像の遍歴を見せてくれるという。改めて見比べてみると、はあ、やっぱり段違いですね。それでも全作、アーケード登場時にはスゲー!なんて思っていたのに。
普通こういったデモ映像にはワンカット毎に色々な意味、意図が含まれているものです。作品の設定とか、世界観とかを表わしていたりします。あるいはこんな技術が使われていますといったことを示していたりね。でもその辺は詳しくないんで、見たままの感想を書きます。当然評価は3が最高になりますね。まず背景ですが、これは2も遜色ない出来だったので、取り立てて3がスゴイとは...言えます。このリアルさは、何なのでしょう?ガラスがガラスに見え、雪が舞う。背景だけ鑑賞用に売り出してもらいたい程。勿論、そこにキャラが「置かれている」というズレはもはやほとんど感じません。キャラクターの動き、これも見事。特に(連続固有技→スタンディングポーズへ等の)各動作のズレがほとんど見えない。2までは、画面が入れ替わるというか、一瞬ながら空白の状態が見られましたが、3はそれが実にスムーズに「流れて」います。キャラでいうと一つの難点は顔でしょうか。目が動くなどの新効果は確かにいい感じですけど、リアルになりすぎて逆に難しいですね。皆綺麗すぎてモデルみたい...格闘家にみえない。現実の人間の顔に近づく(これ以上だと実写?)のか、あくまでデフォルメするのか、次回作があれば大きなポイントとなりそうです。デュアルの描写が3の完成度を示しているといって過言ではないのではないでしょうか。はっきりいって官能的です。金属の液体が形を成しているというこの不気味さ、不安定さ。闘いで技が決まる度に凹んだり、崩れ落ちたりしたらもうタマラナイですね。で、次の瞬間元に戻ると。あ、そうなると本当に無敵になっちゃうか。
で、一番これが評価出来る点になると思いますが。ゲーム屋さんの画面は、25型だったんですよ。これ、アーケードの画面とほぼ同じですよね。2まで感じていたのは、実際家のテレビ画面(15型だよ、どうせ)で見ると「ちゃちい(方言?)...」ということだったんですよ。な〜んか情けない。やっぱり大画面でこそ迫力あるんだよなあ、と。ところが3は逆に小さい画面で見てみたいですね。あの細密さが更に緻密に!たぶん限りなくリアルに映ると思うんですよ。で、それを自分の意のままに動かせる!ま、腕次第ですけど、シンクロする、あるいはトリップ出来るような気がするのです。
ところで。とは言っても昔のようなゲーム熱は今はなく。購買欲は限りなく0に近い...はずでした。なのに先日、何故か買う機会に恵まれました。でもそれは、友達の...。諸事情あって、代理で購入することに。しかし現在(12月初旬)本っ当に無いですねえ。秋葉原まで行ったのに、全ての店が品切れ。帰りの電車では一両全部がドリキャスを中心としたゲーム広告で、これもかなり効果アリ。くうううううう!やっぱり欲しいです!いや、マジで。



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