マスブチの耳 第2回

(初出:第16号 98.7.20)

今回の選挙はマスブチの耳での努力が実りました。すばらしい投票率じゃないですか 。皆さんにここで御礼を言っておきます。「ありがとう。民に喜びを」。

さて今回はさらなる投票率の向上を目指しまして、長年考えて考えてきた僕のアイデ ィアを紹介しましょう。
それは名付けて『三子の魂作戦』です。つまり3歳というの は極端ですが、高校生くらいまでに社会に関心が無かった奴は20になっても関心は無 いのです。政治への関心はガキのうちから植え付けなければならないのです。皮肉で すねぇ、昔は学生が関心有りすぎて困っていた時代もあったのに。彼らは35くらいに なってリストラとか食らって初めて関心を持つわけです。
だので、中学高校時代に選 挙あったら、公民の時間に地域の候補者達の公約をプリントにして配るのです。「オ マエら、これについて何でも良いからレポートだ」と言うのです。この文章を呆れて 読んでいる人、います?いいんです。これは何もクラス全員に社会への関心を持たせ る為にやってるんじゃないんです。何人かの子が関心を持てばいいんです。採点基準 も国語の作文程度で書いたら100点で良いんです。自由党を応援して女性党をけなし たからってどうでもいいんです。
この作戦のメリットは、「お父ちゃん、こんな宿題 でたよう」「どれ正太郎。一緒に考えよう」と親子共同作業が生まれそうなので、父 親も威厳なんてものを取り戻します。あと「伊藤先生のクラスって面白いレポート多 いわね」「いやあ、五嶋先生んとこもなかなか」などと先生達の偏差値離れに貢献。 更に!子供(の一部)は社会に関心を持てるのです!どうだ。すごいだろう。
これで次期 衆議院選も投票率アップですね。別に実施日を二日間にしてコンビニを投票所にする こたぁないんだぁ、など思いました。

増渕大輔:仙台生まれ。「年増の女はキャミソール着るな!」



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