歩きが趣味になりつつあるという話をするのに、「駐車が面倒」「ルートが決まってくるから飽きる」などと説明しているが、一つの肝心な理由は加えないでいる。「乗り物移動では飲酒移動が出来ないじゃないか」
核となる趣味がいよいよ手詰りになっていて、さりとて漢詩に取り組もうと図書館に籠るのは時期尚早と中途半端に持て余していて、移動に時間を掛ける、つまりフラフラと(一杯引っ掛けながら)放浪する度合いが増してきた。
先日はわざわざ地下鉄にまで乗り込んで郊外で開催された日本酒フェスへ。無論、久しぶりに日本酒に向き合おうという理由だが、想像以上に小規模で開始を過ぎてから入ったのに各ブースに行列は無く。お陰さまで隅っこで混〜ぜ〜て、でなく、堂々と中央スペースの椅子に腰かけて参加させて頂く。チケット4枚だから4杯飲めるな、とプレミアの2枚で1杯など目もくれていなかったら2杯目飲んでいる辺りでようやく「本日の数量限定銘柄が終了となりました」とアナウンス。お猪口1杯で400円也と元々高価い買い物なんだからそうか、そういう希少酒を目当てに来るべきだったか。飲みたいだけなら駅に行けば1杯100円で飲み比べ出来る場所があるのに..。銭失いと悔いかけて、でも私の目的は単にのんびり過ごしたいなのだからこれでいいのだと思い直す。実際杜氏さんたちのトークショーや、途中抜け出しパチ屋の休憩スペースで大股開いて一服と寛ぎまくった4杯で2時間を過ごす。
ただこうしたイベント事を組み合わせられるのは稀で、普段は単に歩いて帰るだけなので、このところはスーパー巡りを兼ねている。お目当ては食材ではなく、焼酎のハイボールのあるフレーバー。赤紫蘇味はきっちり塩味が付いていてなかなかの美味しさだったのだが、初めて買って以来見かけていない。どこで買ったのか、何せ放浪しながらの衝動買いなのでそもそもスーパーなのかも怪しい。コンビニ?量販店?と、違うルートを通るたびに「ここだったっけ?」と覗くものの全く出て来ないでいる。すでに2ヶ月ほど、その間ルートの全店舗を回ったがついに見つからず。数量限定フレーバーなのでおそらく売り切り間際に購入したものと。来期再販されるのを楽しみに、しかしいい物欲だったと思う。それを探して行ったことのないスーパーに入ったら激混みでレジ大行列。普段ならうわ〜ヤダヤダと逃げ出すところ、実際商品を戻しかけたのだがレジ前(行列横)がお酒コーナー!レジを待つ間、ほろ酔い状態で眺める酒コーナーの何と楽しいこと!結局2本ほどついで買いし、その日はなかなかの千鳥足で帰宅しました。
こんな感じで意外に退屈せず、歩きが趣味になりつつあるが、歩き飲みが趣味とはやっぱり言えない。
電池に「7年保証」って書いてあるけど7年持つの?
交換1回で7年も持ったら誰も電池買わないでしょうよ。
こんな馬鹿話を思い出した。
自室の置時計が電池切れで、買い置きの電池を入れたコンビニ袋を引っ張り出してビックリ!何か塩吹いてビショビショなんですケド..。
1本の電池がパックリ割れている。うわ、これ爆発したんじゃ?漏電火災なんてのも聞いたことあるぞ。今さら慌ててもしょうがないのだが、見てしまったら平静でいられずドキドキしながら選り分けて拭きながらダメそうなのを捨てに掛かる。その間に上のエピソードを思い出していた。つまりもう7年も使わずに置いていた電池があったということか。
この類はいざ使いたい時に無いと買いに行くのが面倒なので買い置きしてしまうのが当たり前、なんだがよくよく見るともう絶対に使わないだろうゲーム用のボタン電池なども残っている。こういうのが火元になる可能性もあるのか..とようやく気付くことになった。
使い捨てのカミソリなんかも買い置き対象だがこちらは1袋7本なので最後の袋を開けたときに「あ、買ってこないと」となる。電池も今後は最後の買い置きを使ったら買い物リストに上げる、程度の頻度で良いのだと思い直す。
とはいえ貧乏性が身に付いてついつい日持ちのするものは買い置きしてしまう。
先日もしばらくする機会が無いのに鍋〆のラーメンが安かったのでとりあえずついで買いして家に戻ったらすでに3袋買い置きしていた..。これはなかなか、厄介なクセになっているようだ。
鍋〆ラーメンと言えば。
何の予定も立たないまま迎えた連休をどうやって消化するか。プチ旅行を模索するも動機(行き先)が見つからない。
最近の至高の休み方と言えば昼から鍋を作ってのんびり飲りながら食べて途中で昼寝というパターンだが、家人が居ればそんな自堕落な過ごし方は許されるはずがない。
だからこれを旅先でやれば良い。宿泊先に調理器具が備えてあって自炊出来るとなれば..「グランピング」か!流行りもんだな!!
勢い込んで検索してみるも..高原のコテージ1軒借りは独りじゃ高価すぎる!!しかもほとんど山奥なので飲んだら動けない。食材を買い込んで籠るのに車移動は大前提だが街っ子の悲しさ、散策するに明かりが無いのでは途方に暮れる。
じっくり、読み込みたいブ厚い本でも持って行けば一晩くらい..とは思うものの、そこに何万も掛けるのは貧乏独身貴族の身の丈に合っていない。
条件を変えながら検索していって思い至ったのは、新潟のチェーンビジネスホテル。鶴岡の温泉(ボロボロ)大浴場と比べてナンチャッテ温泉ながらスーパー銭湯のような充実ぶりに大満足した記憶。著名温泉地の日帰り入浴+食事で5000円掛かると思えば、ビジネスホテルの大浴場付きで素泊まり行けるのでは?
という事でどこの駅前にもあるチェーンホテルを予約。朝食付きで5000円からちょっとはみ出すくらいなら許容範囲。ロケーションは地方都市の郊外で、バイパス沿いにチェーン店や大型スーパーの並ぶ、どこにでもある街、イコール私の勝手知ったる「他所の土地」。
早々にチェックインしてひと風呂浴びて、軽く一杯。夕暮れ時にほろ酔いでフラフラ彷徨ってチェーン店(ぐる寿司でも、ラーメンでも)で夕飯食べて。帰りスーパーで酒買って部屋で飲んで撃沈。翌朝再び風呂に入り、(場所を確認しておいた)物産館か駅ビルでお土産買って帰宅の途に就く。
観光するでなく、名物を堪能するでなく、普段の休日と何ら変わらない行動をしつつ「旅行、行って来ました」でいいじゃないかと。
なれば道中も寄り道不要也。車でなく電車(かバス)で直行直帰。呑み鉄もイケる。
昼酒の線引きとしては「朝から飲みたい」ではなく、「飲んでも支障ないスケジュールだから」としている。グダグダになっても別に良い日。帰って寝るだけの休日。目的の無い小旅行だから昼酒、問題無し。
以上の目論見で行って来ました。
平日なので思った通り通学駅を過ぎれば閑散と、ペットボトルで水分補給の体で地酒舐めるも前回通り。
15時チェックインに14時に着いたので大型スーパーに真っ先に立ち寄り買い出し。普段通りのラインナップながら今回はちょっと豪勢に、菓子つまみ系を買わずに惣菜のみをチョイス。ただこれだけは深夜のお楽しみ、ご当地カップラーメンは前日行ったスーパーより高く苦笑い。酒はさすがに地酒のラインナップ充実で、ワンカップなど買い漁ってお土産にとも思ったが、今回は日本酒飲みツアーではないので踏み止まる。ブームはとっくに過ぎ去っているし。とはいえ一応、地物中の地物、ご当地に住所のある銘柄を1本買い物カゴへ。すでに1本飲んでいる(列車移動中に飲み切るややハイペース)のでビールとチューハイを1本ずつ、これでも普段より多い、まさに至福の休日に飲み干す程度の分量。お祭り気分で大量買いして残してお荷物(重量)にと過去の失敗談を繰り返さない買い物は、実は「すぐに買い足しにいける」という保証があっての為せる技。この辺りが「勝手知ったる」環境を選んだ甲斐。
15時10分前にホテルに入れば「もういいですよ」と受付。チェックインの際、フロントが「浴場は思うより狭い」ので「混雑状況を確認してくれ」と。
テレビ画面に風呂の混雑状況が表示されるのは新潟で経験済み。平日のビジネスホテルでチェックイン開始直後に入る人はいないでしょうと確信犯で一番乗りすれば案の定無人ながら「(大)浴場」、家族風呂規模が1つだけなんですけど..。新潟の比ではないお粗末な内容ながら、これがメインでもあるので混む前に元取れとばかり入り倒しておく。30分ほど、誰も来なかったので身体も洗い終え、以降は混んでいても湯船に浸かれれば良いから温泉、堪能したと言えるかなと。結局普通の温泉宿と同じく3度入っていずれも無人(かほぼ入れ替わり)でした。女性風呂の方は翌朝ずっと混雑中表示になってましたが、ビジネスで浴場って、皆さん利用しないんですね。ありがとうございます!
風呂に入ってすでに本日の目的終了、部屋に戻って昼のワイドショーを眺めながら発泡酒を開け、一服。シングルルームながら自室よりは広い(テレビもデカい)し、窓を開ければ高いビル一つなく眺望もなかなか、夕陽が照り付けるのも非日常。ベッドに横たわれば極楽極楽..で、早くも寝こけてしまう。思い返せばここまでが至福で、あとはかなりグダグダだった。起きるとすでに夜も更けて、地元ニュースを観ながら腹は空いていないが何か食べて来ないと閉まるしなあ..と全国ニュースの前に一旦外出。寿司、肉、そば!うーん、いいや、で普段寄らない(ルートにない)丼屋でそれでも鍋風をつついておく。帰りすっかり酔いも覚めていて、しかし日本酒は明日の道中酒にしようと切り替えていたので量販店に立ち寄り発泡酒を買い足し。部屋に戻ればひと風呂浴びてもやること無し。ダラダラと飲めるのは理想通りながら、自室と違い娯楽というか物が圧倒的に少ないので持って行ったエッセイ1冊(吉田戦車の最近の)を読むしかない。テレビは久しぶりに有田でも見ようかと思っていたらまたしても寝過ごす。夜中過ぎてつまみとラーメン、残りの酒を何とか消化して就寝..したら4時過ぎに起きてしまう。夜明け前に何故?風呂に行くにはあまりに早いし、チェックアウト、いや朝食サービスまでもまだまだ先。結局エッセイを読み切ってしまい、後はウトウト、ニュースを付けながらのグダグダタイム。出勤前の午前中がこんな感じなのでいつも通りと言えば特に問題無いが、宿取ってまですることか!と言われそうでもある。
休日に運動もせず飲み食いだけで過ごすのは耐えられない身体になっているか、朝食サービスは申し訳程度のおかずが並ぶ簡素なビュッフェだったがサラダが身に沁みてカレー(ルーのみ)とサラダをおかわり。したところで、前日から食べても飲んでも物足りなかった腹が満たされる。求めていたのは炭水化物でも油でもなく、食物繊維とスパイスでした。
食べ終わってもまだチェックアウトまで数時間。居続けなければいけない理由としては電車の待ち合わせがある。別にもっと早い便で出てもいいのだが、本日の旅程は帰るだけなので、出たところで立ち寄り先で持て余すだけ。こういう時車なら気が向いたら出られるから気軽だなとは思う。荷物も昨晩の残りがあったとしても気にせず持ち運べたし。天気も良いからちょっと足を伸ばしてみるかと暇の潰しようはある。何よりナビが付いている。
移動手段が交通機関と徒歩のみ、事前に仕入れた情報以外のナビ無しなので旅程は縛られがち。この近辺では土産調達は期待出来ないのでひとまず始発駅まで足を伸ばし、そこにある物産館でお土産を買う。昼飯は..まあ、何かあれば、で夕方帰宅を目指すので、ホテルには居られるだけ居なければならぬ。
となれば..飲酒を気にしなくて良い唯一のメリットを活かすべし!と、ペットボトルに詰める前にお猪口で一杯。実は上記の飲みフェスでの景品を持ち込んでいた。折角日本酒を飲むのだからこのくらいはと準備していて又も無駄になりそうなところ、最後の最後に使えました。
朝からフラフラと飲み移動、とはいえ他所の地だからそれなりに集中していて、色々と土地柄、地元との違いを観察しながら立ち寄り先で土産探し。一応宿の駅ビルで保険としてつまらない菓子折りと、これは別口でご飯のお供を購入済みなので、かなり敷居高くして臨む。すると物産館も、駅ビルも、スーパーすらも回ったが大した物は見つからず(心に引っ掛からず)。さらにもう半分と駅の反対側に向かってみれば絵に描いたような駅裏(再開発中)で、見渡す限り行きたい場所は無し。
こういう時スマホだったらなあ..ガイドでピンポイントで回る場所が分かるのに。あの路地の向こう側に大きい通り、商店街が開けているかも知れない、と足を伸ばしてはガックリ、をすでに繰り返している。目当ての物産館へも案の定距離感が掴めずグルグル回ってようやくたどり着いていた。どうにも効率が悪く、しかもわざわざ立ち寄った先で消費一切せず(あ、コンビニでタバコ買いました)。
時間は..夕方、のつもりだったが昼過ぎ。..もういいだろう、普段の場所へ戻ろう。
ホテルで19時間を過ごし、移動で4時間、立ち寄り先で3時間放浪するだけという使い方で1泊2日を費やした。掛かった額は諸々総じて大まか1万4千円。無駄遣い..と思わない辺りが独身貧乏貴族である。何より丸1日、普段と全く同じ過ごし方で非日常を味わえたのは貴重だった。これは定着すると思われるが、手軽な場所でとなるとやはり限られてくる。その内隣町に泊まるとかやり出すのでは?と少々こじらせることには危惧を覚えつつ。