そうさ夏の陣                  ポケステ

(初出:第207号 14.9.20)


世知辛い世の中だ。
行きつけのラーメンチェーンのギョーザ無料券が、先月からセット割引との併用が不可となる。セットで割安分からさらにギョーザ単品分の値引きだったからかなりのお得だったんだが..以降、ランクを下げるかセットをやめるか大盛りをやめるかで価格調整。
スーパーやコンビニも5%の頃は総額表記でコミコミ価格だったのが、一斉に税抜き表示で8%分は会計時頂きますと。それは構わないけれど税抜き価格がかつての総額に限りなく近い。近い将来の10%を見越して、そこまで面倒見切れないぞとこの機に消費税分を丸投げしているように思える。さらに内容量を減らした実質値上げetc...
思うに、消費が回復しないのはこういった便乗値上げとは言わないが何だかんだと理由を付けての結局は値上げ、という辺りにあるのではと。先のラーメン屋も単純に会計は80円くらい値上がるわけで、率にすれば10%近い値上げ。増税分より高いじゃないか!
そんな中。
正しく虫の知らせだったのだろう、ビール(似)は極(以降便宜上札幌)で迷うことなしと思っていたらまさかの終売、そしてリニューアル再販から今月各社糖質0、プリン体0の発泡酒が出揃ったので一日、嬉々として飲み比べる。
まずはいつもの札幌。以前の第3のビールだったものを、もう飲むことが出来ないので比較出来ないのだが、再販直後に思ったのはちょっと焼酎?ウィスキー?に近づいた?という味。飲み込んだ後のこみ上げる風味が変わったような感じ。この時点ではこれ一択だったので好きも嫌いも無く、今回は他のを飲んでみてどれが気に入るか、という楽し過ぎる飲み比べ。店で飲んでああ、これがビールだったな、という頻度でしか親しんでいないのでなるべくビールに近いものをという基準はもはや無い。
そうは言いつつも続いて開けたのはビールでお馴染みのレーベルで期待値の最も高い朝日。ノンアルコール飲料で培った技術を駆使し、とラベルにも書かれてあり、これはビールに限りなく近いのではと、ん?ノンアルコール?..飲んだ直後の印象は、あ、味が付いている。という違和感。ノンアルビールを飲んだ時にも思ったなんちゃって感だ。調合具合が透けて見える。合成酒なんか、逆にそれが好きな味だったりもしたのだが、これはちょっと甘いと感じる。ウーム..。
次、行きましょう。シンプル過ぎるラベルで売れる感じの全くしない(失礼)太陽鳥井。しかしこれがなかなかに。まず泡がクリーミー。そして苦味が強い。かなりのビール感!ドライってこういうコンセプトだったんじゃないのかな、なんで正統派に寄せたんだろ、と前のものへの落胆を引きずりつつ、これが一番いいんじゃないかと早くも決まりつつ、しかし。ちょっと泡が強すぎるような。ピッチャーで下手に注いだグラスビールのような泡ばかりといった感じもして、喉越しの爽快さが薄い。そして成分表を眺めていると他には入っていない苦味料の文字(札幌にも入ってました)。子供なら避けて通る苦味を、金払ってまで求めるようになったかと思うと何かちょっと違うような。泡と苦味が矛盾してしまっているかも。
そしてラストを飾るのが麒麟の発泡酒、ロングセラーのレーベル。私は第3のビールで良しとしていたのであまり馴染みが無い。そして35缶とはいえ家呑みで一気に4缶というのはもはや限界。飲んでいる途中でお約束の撃沈。半分ほど残す。ところが陥落直前の印象では何とこれが一番いい。味も風味も強すぎない、クセの無さが飲み干す爽快感につながっている。まあ、飲み干せなかったんだけど。
あれだこれだと言いつつも今回、各社出揃って何が良かったって、コンビニでもいずれか一つは扱うようになった点。帰り道でスーパーや量販店が閉まっている時間でも冷え冷えのゼロゼロが手に入るようになったんで、この後もそれぞれを毎日のように飲み比べている。
酒なんて安けりゃいいと思っていたところへ今回のゼロハマりは久しぶりにトレンド消費と経済貢献を実感出来る景気良い話となりました。

今年はついに27時間テレビを一度も観ることも録ることもせずに過ぎてしまった。飲みが入っていたという事情はあるにせよ、チラとチャンネルを合わせることもなく、後日談を聞いてもネットで見たいと思うことはなく。完全に飽きたとしか言いようが無い。
ところがバラエティは近年になくあれこれ観ている。理由は単純、2テラバイトのHDDがあるから。とりあえず目に付いた番組を録画しておくだけ、これが延々に続いている。始めの内は「見たい」番組としてドキュメンタリーや映画を中心に録っていたが、これがなかなか見る気分にならなくて消化出来ず。仕事終わりの一杯と共に流し見るのに最適なのはやはりバラエティ、ということでゲストや内容を加味した上でポツポツと録り出したら止まらなく、また順調に消化出来ている皮肉。お陰さまで過去分を遡るほど「シリーズ戦争」などお固い番組が並んでおりマス。
近年ACCの観覧に休みでもいかなくなったのは、地方在住でさっぱり面白いCMを見かけなくなったから。地元CMばかりでほとんど振り向かずにいたところへ、メルセデスが思い切ったCMを打ってきて思わず食い入る。スーパーマリオのBGMに載せてベンツが懐かしの1−1を疾駆。ステージクリアしてゲーム世界に寄せた荒野に降り立つのは実写マリオ。ここまではまあ、作り方としては想定内。確実にターゲット世代なんだなあと少々疎外感を感じつつ。驚いたのはオチとしてクリボーに触る→絶望の表情を浮かべるマリオ→そしてミスった時のSEと共に浮かぶベンツマーク。CIとして不変であるはずのサウンドロゴすら捨てて全編マリオで収めたところ、日本に向けた並々ならぬ気概を感じた。そしてターゲットとして見過ごせなかったのがリゲイン。実写ラムだっちゃさんの再現度云々はさておき、あぐら浮遊を持ってきたのは素晴らしい。吊り(ワイヤー)だけで出来たのかしら?CG処理?ともかくあの姿は往時のファンにとって強烈な惹きだ。レッドブルのナポレオン編も良いね。久しぶりに好きなタイプの、どこか懐かしい作風のイラストレーターを持ってきたなと。まあCGアニメなんだろうけど。そして昨年の作品でも量販店でリピート再生されていたのを買い物中嫌というほど聞かされた挙句まんまとハマったのは鏡月。「写真はご遠慮願うでザンスよ..」ツンデレ万歳。いやいや、少ないながらも確実に良作CMは放映されております。早送りはしない方が良いようです。

曜日変更ってオチじゃないかな、という結論で運命の日を迎えた。
或る日のANN、録音しているので出勤前の鋭気を養う体のうたた寝のBGMにしてぼんやり聞き流していると、エンドロールが流れる頃にカッと目が開く。「20年余り、続いて参りましたナインティナインのオールナイトニッポンですが、この度9月一杯をもちまして終了ということになりました。」ラスト3分で語られるには余りにも衝撃的な告知。そこに違和感を感じて通勤途中、やり取りを反芻する。やっぱりどこかおかしい。ラジオ、オールナイトへのこだわりを公言してきた岡村が特に語ることなく、詳細は全て来週と言っていたが次週は聴衆率調査のスペシャルウィーク。そこに引っ張ってくる辺り何かある。不人気からの番組終了ではあり得ない。となると、冒頭のオチに行き当たる。唯一、気掛かりなのは好き勝手出来る場所としてラジオからインターネットにシフトしたと言い出すこと。めちゃユルでこれからよろしくという流れでは無いだろうなと。
お気に入りの番組の終了は長いラジオ視聴の中で何度もあったから今さら大騒ぎするわけではなかったが、今回に関してはいよいよ地元ラジオで聞き続けている番組が無くなることになるので、専らネットで聴く時代にシフトするかの瀬戸際に立たされる。通信量の問題があるから、何度も聞き直す自由さが制限される。困ったもんだ、程度の意識の中でさて、運命の日。
明かされていく事情を聞いている内、岡村のみ続投の結論は容易に推測出来た。やっぱりどこか、番組終了の流れにしてはおかしかったのだ。矢部氏の燃え尽き感、卒業させてくれという経緯は特に長期不在で一人で回していた時期を聞いていたから素直に納得出来る。期せずして今年春、番組本ファイナルvol.6のエンディングトークでこの事態は予告されていた。
  岡「ニッ本シリーズも何やかんやで足かけ6年ですか、長かったね〜!」
  矢「長かったね〜!」
  岡「終わったね〜!」
  矢「終わったね〜!」
  岡「ファーストシーズンがね...」
  矢「ええええ??」
(ナインティナインのオールナイトニッ本vol.6より 一部要約)
ここに岡村の「まだまだこれからだ!」と矢部氏の「まだやるんスか!?」との認識の違いを見ることは結果論に過ぎないだろうか。いずれにせよコンビの片割れが卒業する形でナインティナインのオールナイトニッポンは10月から新しい時代を迎える。
いや、全く新しい番組が始まる予感がする。そこには危機感が多分にある。というのも、丁度病欠直前、岡村が一人でやったANNを聞いているのだが、提クレ一つ満足に読めずetc...と非常にぎこちない放送だったことを以前書いた。その時は勿論頭パッカーン寸前であるから仕方ないのだが、相方が対面にいないのはアシスト的な存在がいなくなるだけでなしに、従来のやり取りが無くなる番組になるわけで、リスナーとの対話形式って、やれるのかな?との不安がよぎる。
番組スタッフが声を出すようになるのか、アシスタントを入れるには人見知りだろうし..と、新章突入は決して楽観視出来るような状況では無いように思える。
いつまでも素敵な岡村さんであって下さい。とは念じているのだが。終局の序章になってしまわないことを望む。

震災から3年半、全壊した本棚を買い直渋っているまま重ねて積み上がりきって常時雪崩警報の出ていたのが、カラーボックスを2つ格安で入手し重い腰を上げる。ただかつては業務用本棚に入れていた量を戻すとなると縦を横にしても入りきるもんではない。今回はついに少女漫画全般に目を付け断捨離。何度読み返しても泣ける名作、そして思い出の大長編..も、いつか読み返すと思い続けて早10年。いつか一気読みと途中からビニールも開けていない新刊本もあるが、いつその気になるのか..もはや自信が無い。そしてその辺りのメジャーどころは文庫も出ているし100均でいつでも揃えられる感じ。という踏ん切りを付けて80冊ほどブクオフへ。金に換えようという腹は毛頭無いからただハイハイ言って終わり、なんだけど今回の買い取り価格は何と30円。ほとんどが買い取れない古本だったし、まあ3世代前くらいのヒット作品だからねえ。ウーム..読めば間違いなく手放したくないと思い直す名作揃いなんだが..金銭的価値は30円ですか..。やっぱり永久保存版とかいうのは金持ちでないと考えるもんじゃないね。お陰さまで本棚、無事に何とか収まりましたが、地震対策を何一つ施していない(仕様が無い)ので危険度は平積みの頃より増しております。ひとまず震度4に耐えられるかが目安になるかな。


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