これ以上の進化無用

(初出:第204号 14.6.20)


わずか10分で少なくとも4年分のムダに気付いた携帯話。
飲み会の待ち合わせに定刻で着いたら、相方10分ほど遅れるとメール。それで近くをブラブラしていると携帯ショップが目に入る。買い替えを考えているのでそろそろかなあとフラリ立ち寄る。スマホはきっぱりナシの方向で、ガラケーはどうなっているのかしら?と眺めるともはや4機種ぐらいしか並んでいない。かんたんケータイってのもなあ..閑散とした平日の夕方で、店員が早速近づいてくる。ひやかしとはいえ買い替えの意志はあるのでいくつか質問。「料金プランを長年変えていないので、機種変更したらどうなるのか」という話から、「じゃあちょっと調べてみましょうか」と対面席へ。一昔前のプランを継続していると思っていたから、最新の料金体系はどうなっているのかしら?そうすると、極々「スタンダードなプランで組まれていますね」と。ちょっと拍子抜け。買い替えてもこのままですよと一安心。ただ..「無料分が溜まっていますね」。
請求書が送られてこなくなって、月々の利用状況が(ネットで見られるけど)分からないから気にしていなかったが、やっぱり全然使ってないからサービス分が上限に達したまま。いい大人なのでいざという時お金お金と言いたくないから掛け捨ての保険のつもりでいたのだが、どうなの?店員さん曰く「直近の3か月の利用状況からすると..一番下のプランでも大丈夫そうですね」だって。うーむ・・・・(マネっこ!)。今年に入ってから、というか携帯でネットに繋がなくなってから少なくとも4年ぐらい、全く同じ使い方だったけど、それってつまりその間最低料金の請求で済んでたってこと。「プラン変更、すぐ出来ますけど」「是非お願いします!!」ということで、翌月請求分から料金がほぼ半額に。無料機種で2年間、指定の料金プランに入るのは機種代込みだからまあ仕方ないとして、それ以降自動継続のままで放っておく使い方で、少なくとも4年、以前の機種も考えると下手すると10年近く実態の倍の料金を支払っていたんじゃあ??
使いたい時に金が勿体ないとケチケチして使い渋るのを潔しとしていないのだが、それならいざという時にきっちり追加料金を払えばいいというスタイルでいれば良かったんじゃないか、と気付けたのは待ち合わせの暇つぶしには上出来、その腹でいれば今まで払わなくても良かったんだ、と気付いてしまったのはフクザツ。
モバイル端末の時もそうだったけど、実際に話を聞けばお得な情報というのは懇切丁寧に開示してくれるわけで。ほったらかしというのが一番貧乏くじを引くわけですな..。
それで何となく、元取れじゃないけど買い替えの意欲がすっかり消え失せる。限界を迎えるまで安いプランで使い倒そうと言う腹で固まってしまった。昨年の今頃はスマホデビューを考えていたのにこの変わりよう。

結局こういう考え方に変わってしまったのは、マシンスペックの向上がかつてほど実感できなくなっているから。パソコンも買い替える度に快適、新機能と喜んでいたのに、エントリーモデルではすでに一杯一杯。新OSは宣伝を見る限りではヌメヌメとストレスフリーで動く印象。蓋を開けてみれば何の従来通り立ち上がり遅い、反応速度も今イチと少なくとも表面上はサポート終了のOSと何ら変わらない。逆に機能が満載過ぎでかつてのハイスペックCPUのパフォーマンスが阻害されている。というのも先代のパソコンを「ネットに繋がず」使っていると、今までならこういう使い方をしたら固まる、機嫌悪くなる、というパターンが問題なくなる。DVDプレイヤーも新調しておいたのだが、古い方が却って動くようになったから今のところ出番無し。
そして新台の方も先日劇的に環境改善。バンドルされていたセキュリティソフトを、無料お試し期間中当然のように使っていて、試用期間が切れる。お金払うのも馬鹿馬鹿しいので放っておいたら酷いことに10分に一回の割合で危険ですとPOPアップ表示が出るのでイライラ募ってソフトを削除する。そうしたらですよ、翌月からモバイルの上限がですね、いつも通り使っていて一向に達しない(上限に達すると通信速度が極端に遅くなる)んです。思っていた通り四六時中メンテやらチェックやらで通信量をどれだけ食われていたか、ということですな。
つまり一人暮らしの学生アパートには、もの凄い厳重なセキュリティシステムが付いていた。泥棒被害には全く遭わないのだけれど、年間100万円の維持費が掛かっている。そんな矛盾がパソコンにはあるわけですよ。(あくまで個人の感想です)
まあそういった身の丈に合わせるためにカスタマイズをするべき、そうすれば当然快適になりますよと、今や家電扱いのパソコンがそこを要求してくるというのがどうも釈然としない。寧ろ最低限の機能で販売し、必要なら追加機能がこれだけありますんで好きなように取り込んで下さい、その代わり色々付ければ当然パフォーマンス落ちますが、としてくれた方が納得ずくで使えるんだが..全ての希望を取り込んで、なお更なる要望に応えるから進化するのだ、と言われるなら、もう、十分です、結構ですと伝えたい。

5月某日。青天の霹靂。テレビが壊れる。家に帰ってルーティン通り、テレビの横に積んである布団を下ろしたらテレビに引っ掛けてテレビ転倒。確証は無いけれど、何回かやったことのあるアクシデント。何より震災の転落揺さぶりを耐えた代物だからありゃりゃくらいで元に戻しておしまい。布団を敷き終え、さあて今日の楽天は、と、テレビを付けると色鮮やかなラインが何本も出てくる。何の番組だろう、とまだ気付かない。数秒後そのラインが不規則に動き出し、ある一点から放射状に出ていることに気付くと同時に「うわ!やった!!」。よく見れば、画面の一点からリアルな亀裂が..。
「え?こんなことで買い替え??」リモコンボタンのゴムが取れたとかいうレベルでなし、メインカメラがやられているわけだから液晶の張り替え修理となれば商品代くらいするよなあ。一瞬の暗転に呆然となり、ふて寝。翌朝保証書を引っ張り出しアフターサービスを調べれば案の定、お客様の過失による損傷は対象外と。もうこの長期延長保証ってマトモに使えた試しが無い!無用の長物じゃ!憤ったところで結論は「買い替え、かあ」。
ちょうど前述の通りデジタル機器のグレードアップに懐疑が芽生えておったので、本件もまず考えたのは「もっと小さくていい」。希望の2ランク下のサイズで買ったのにさらに小さいものを希望と。理由は部屋で寝て観てて、画面の右下が隠れてしまうから。野球を観てていつもスコアが見えない状態だったのだ。そして元凶たる布団の引っ掛け、これも画面がはみ出していたから起こったこと。さらにこんなことでおシャカになる代物に大枚はたいてられるかという虚無感。もう消耗品と考えてワンセグでもいいとすら。
そして改めて、「外付けHDD」買おう。何が痛いって、出費も勿論!だけど内蔵HDDの保存データがパーになってしまったこと。特に震災関連のドキュメントを見返せなくなってしまったのは無念。どうにかしてそれこそ古いパソコンに取り込めないかと模索してみるも、肝心のテレビ画面が操作出来ないから正攻法では叶わず。本当に観たいならアーカイブスにあるじゃないかと観念し、全てを諦める。保存版とするなら外付け買っておくべきだったとはあとの祭り。
近くの店には在庫が無く、探してもらったところ奇しくも震災前に購入した同じ家電量販店にて、これらの希望が叶った2代目(+外付けHDD)購入。ちなみに壊れたテレビも持参して即座にリサイクル手続きを取ったのだが、その際何気なく「今さらですけどこれ修理に出したらどんなもんでしょ?」と聞いたら、「3万円くらいで2週間ほど」との回答。...んん??修理という選択肢もあったんじゃないの??
またも後ろ髪引かれまくりながらのテレビ購入となってしまった。まあいずれにせよ、外付けHDDは必要だったんだし、テレビもコンパクトになって良かったじゃないか、とひたすら納得させる日々。外付けは今までの何倍も取っておける容量だがこれもまた特に必要な部分じゃないので半笑いスペック。そして静音設計なので気にならないものの、何かテレビを付けている間中動いている気配。テレビのリモコンには「直前見返し」ボタンなるものが..。観ている番組をひたすら一応録り続けているの?
ですから、こういう機能って、標準装備では要りませんから!!


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強制的に買替です。。。