ドキドキ東京(西東京代表)編 第243回

(初出:第250号 18.4.20)



Yacht. ヨット。という事で始まあり。
某日。働いとります某施設の宿泊所業務をしとったんスね。事務所にて金庫をうけとりまして某宿泊所へ。お客さんが来るまでにフロいれ〜のでただただ待つ。という業務なんスよ。
その日に宿泊するお客さんの名簿など見て女子ブロだけをいれたり男ブロだけいれたりなんぞするんスよ。
この日もミヤネ屋なんぞを観つつ待っとったんス。すると何やらツナギを着た男が宿泊所に入ってくんださ。
時々、よくわからないながらトイレを借りにオッサンとかが勝手に入ってくることがあるので注意するべく声をかける。
私「どうされました?」
ブルーのツナギの男「う〜ん、様子を見ようと思ってね」
私「?」
ツナギの男はキョロキョロと見回しとりますよ・・・・。
私「何の事スか?」
ツ「だから様子を見に来たんだよ!」
私「?」
『だから』と言われても・・・・。よくわからんねえ・・・・。そもそも質問の答えになってねえんスけど・・・・。
私「トイレスか?」
ツ「うん!トイレはどこ?」
私「申し訳ござーさんが宿泊者以外にはトイレは貸してないんスよ」
ツ「あるんでしょ?」
私「・・・・。トイレはありますが・・・・。宿泊者以外には〜〜」
ツ「ふ〜ん・・・・。」
何なのだ・・・・。かみあってないっつうか俺が見えてない感・・・・。ズ〜っとキョロキョロしてんスけど・・・・。

ツ「俺、運転手だから」
私「はい?」
ツ「運・転・手!」
私「はあ・・・・。」(俺、そーじ手!)
ツ「今日、泊まるの!」
私「?」
全部わかってるだろ的フリーダム思想家の圧にバビりながら今日の名簿見てみると確かに15号室に『運転手1名』と書かれてあるんだがさあ・・・・。
今までバスの運転手が泊まることも多々あったんスがね、90%ぐらいの確率で制服制帽子。又はスラックス&Yシャツ&白手袋。又はスラックスにその学校のジャンパーなどなんスけどね。コイツは酪農家のブルーツナギなんスけど・・・・。これで運転手ってわかんねえよ・・・・。しかも何言ってるかわかんねえし・・・・。
ツ「ヘヤどこ?」
私「代表の方ではないんですか?」
ツ「いや、違うよ」
・・・・。誰も受付に来てないのにわけわかんないコイツをヘヤ行かせていいのかしら?
ツ「俺だけヒマだから、15時になったらヘヤに入ってていいからって言われて来たんだけど」
私「はあ・・・・。」
そんな取り決めって俺知らねえし・・・・。
内線かけ〜ので某職員に説明するも何も考えてない『いいんじゃない』というありがたいお言葉をいただきましてブルーツナギをヘヤに通したしだいどす。
こんな運転手なんてワナだよ・・・・。

閉話次話。
某日。私個人の休憩室(あまってるヘヤを勝手にそうしてる)にて求人誌なんぞを見てるとバカ大将が入ってくる。いわく「内線かかってきたけど俺にかわれ」との事。
私「お電話かわりました」
某職員「あの〜、ゴミ袋をだした枚数の表がないんですけど」
私「いつのスか?」
職「去年の7月から今年の3月まで」
私「ちょっと待ってもらっていいスか?」
電話おき〜のバカ大将に声をかける。
私「ゴミ袋の枚数の紙ってどうしてます?」
バカ大将「えっ!?」
私「・・・・。枚数の紙って月末にシフトと一緒に事務所にもってくって俺言ったっスよね?」
バカ「・・・・。う〜ん・・・・。確かそんなこと言ってたような・・・・」
私「・・・・。」
ていちょーに職員にあやまり〜ので今日中にもってくようにする。
このバカ大将・・・・。本当にバカなんスよ・・・・。
去年の7月に私がいる某施設に来たんスがね。本社でも1、2をあらそうダメな男でして、消去法にてここに来たんスよ。一番最初にここに来た時にコイツ、私にかましたかったんでしょうねえ、『ここの責任者になれると思ってました?俺がここの責任者なんすよ』とホザイとったので内心(ヤベーなあ)と思っとったんスがね、社長が後日来〜ので「サポートしてやってくれ」とホザイてったのもあり優しくしてたんスがねえ・・・・。
来て最初に館内めぐり〜ので色々と説明はしたんス。(メモとってねえけど大丈夫?大丈夫じゃねえだろうなあ・・・・)とは思っていたものの「あ〜、大丈夫っす」「OKです!」「はいはいはい」との力強いお言葉、お返事でしたので何も言わなかった私ですよ。何も言えなかった私ですよ。何も言葉がでなかった私ですよ。
休日にTELしてくるのは普通。しかも本当にどうでもいい事やなぜそれを聞く?的な事ばかり。
とにかく自分で何かを判断できないのでそれを私に確認っつうか何つうか・・・・。
シフト作りをまかしているんですが、それも毎回ビミョー。(今でも)
朝、仕事をしたら終日休憩室にてゲーム、マンガをズーッと。トイレ以外にヘヤから出ないんス。
何度か係長にもかけあったんスがね、この係長も定年まじかでして事なかれ主義でして・・・・。
某施設の職員にはへんなアダ名つけられ〜ので業務的な事は私に言うようになってんので一応「ヤツが責任者なんスけど」と話してみるも「だって見ないから」との正答をいただいたりたりたり・・・・。
とにかくヤベーヤツなんスね。

んでもってその日。プライドはあるみたいでして私に注意されたのがそうとう面白くなかったんでしょうねえ・・・・。
昼食時、めずらしくメシも食わずにパソコンにてゴミ袋用紙を作っとったんス。
バカ「で!?どうすればいいんすか!?」
私「・・・・。全てまとめてでいいって言ってましたよ」
バ「はぁ〜っ!!」
私「・・・・。」
バ「海口さん、そういえば、いつ辞めんすか?」
私「いやあ・・・・。色々やってんスけどなかなか見つからなくてねえ・・・・。」
バ「海口さん雇うとこなんてないんすね」
私「・・・・。そうスねえ・・・・。」
バ「あっ!!今聞いたのは、責任者として全て把握しとかないといけないんでね。」
私「・・・・。」
いやはや・・・・。もうしわけねえっス(棒読み)

んでもってその日の夕方。次の日が休日な私です。最近、インスタントコーヒーの減りが早くなってるのもありましてちょいとしたワナをしかけることにしたんス。ドロボーがいるかもしれないのでね。
私の休憩室のドア開けたとこに画鋲をば。

次の日。朝8時半すぎ。TELあり〜のでムニャムニャし〜のででてみると・・・・。めっちゃ怒ってんスけど・・・・。
バ「海口さん!どういう事っすか!?」
私「ムニャムニャ・・・・。何がスか?」
バ「今、海口さんのヘヤに勝手に入ったら画鋲がささったんすけど!!」
私「うん!?画鋲!?」
バ「どういうつもりっすか!?」
私「何で俺のヘヤ入ったんスか?」
バ「それは・・・・、えっと・・・・、責任者として・・・・」
私「ワナですよ」
バ「ワナ!?どういう事っすか!?」
私「ギャグですよ。マジでひっかかる人がでるとは思ってなかったんスけど・・・・。プププッ」
バ「何笑ってんすか!?海口さんこの場にいたらブンなぐってましたけどね!!」
私「あー、ププッ、申し訳なかったっス。深い意味はないっスよ。イタズラっス。プププッ」
バ「フーッ!ああ、そうすか!」

<ポイント>
1.『勝手に入った』って言っちゃった。
2.『責任者として』私のヘヤ(まあ、誰のヘヤでもないんだが)に『勝手に』入ったって言っちゃった。
3.『この場にいたらブンなぐってた』脅されちゃった。
あ〜あ、早く次決めねえとなあ・・・・。

(fin)



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