ドキドキ東京(梅宮クラウディア)編 第176回

(初出:第184号 12.9.21)


Pazienza! がまん!という事で始まあり。
昔から細か〜い記憶が良い私。彼女などにも「よくそんなこと憶えてるねえ?」と言われた事多々です。仕事や勉強は憶えられないのにヘンな事や細か〜い事っつうのは憶えとるんですよ。
某日。普段TEL、メールなんぞめったにこない私です。くるのは彼女ぐらい。それも『仕事終ったよ〜』的なのぐらいっス。なので彼女が帰宅したら電源を切ってしまう私です。別に意味はないんスよ。しいていえば電池節約かしら。その日も彼女が帰宅したので電源を切っとったんスよ。23時すぎっスね。
翌日。朝彼女を見おくってからいつものパターンで録画したもんを観てたんス。80年代の映画をやっとりまして気にはなってたがウーム・・・・となってた『ポーキーズ』を観てたんス。内容はないっスねえ・・・・。タイトルの<ポーキーズ>って主人公達のチーム名かなんかだと思ってたんスがクリビツでしたね。主人公達(高校生)が行くいかがわしい店の名前なんスよ。多分邦題なんでしょが・・・・。いかがなもんでしょか?『ブルースブラザーズ』のタイトルが『税務署』みたいなもんですね。
話をもどします。ポーキった後に職安行こうとPHSを取ったんス。電源いれてねえことに気付いてメールなんぞをチェキしたんス。したらばめずらなことにメールがきてたんスよ。超久々に(K君)からどした。いわく『海口君ってカラオケするっけ?』と一言。23時半頃なので私が電源切った後っスねえ。(メンゴメンゴ)と思いつつ『しませんよ』と返信。時間的なことを考えるとカラオケ行きたくなったからお誘いのメールだというのはわかりますな。翌日にレスしたって遅いしどうしょーもないのは重々わかってますが一応ですね。
んでもって職安からの帰り道にメールあり。私の予想通りでした。メンゴメンゴと謝りつつも考えた事が・・・・。
(K君)とは専門学校の時の友達ス。当時ふくめズ〜っと一緒に飲みあるいた友達であります。本名(K・M)父(K・Y)祖父(K・M)祖父は地元の郵便局長を勤めた名士。剣道有段者でもあり地元に貢献。父も剣道有段者。(K君)も剣道をやっとりました。(無段者)家の庭にて祖父と稽古をしたそうです。
(K君)の祖父が歳とともにボケ始めてきたそうな。中、高と(K君)は祖父のヘヤにて筋トレをやってたそうです。腕立てしててフト机を見ると何やらサイフがチラリと見える。何とはなしにサイフを手にして中を見る。中にはお札が数枚・・・・。中、高校生の考えるこたあそんなもんですね。1万とっては1000円いれとく(本人いわく“もどしておく”)のを高校卒業まで定期的にやっとったそうです。
仙台で専門学校生活を始めた(K君)を心配で両親はたびたび仙台に様子を見に来てたそうです。
しかし親の心子知らずです。御多分に漏れず(K君)は親が来るのがメンドクさーくなってきたんスね。
仙台駅で待ち合わせ。仙台駅内の喫茶店でお茶をしてそのまま帰らした事もあるそうです。
専門学校時、K君は本屋、居酒屋でバイトをしてました。本屋は数ヶ月、居酒屋は2日で辞めました。
洗濯機があるのにコインランドリーに行ってビール&ジャンプを楽しんでいました。
(K君)はカラオケ好きでした。飲んだ後はかならずカラオケ。
歌も上手く、B´z、ビートルズなど邦洋とわずに(ビ)のつくものは何でも歌っとりました。飲んだ流れで付き合いでカラオケに行く私は引くぐらいの音痴。なので人前では歌なんぞ歌えません。しかし流れってものもありますのでついてってたんスよ。「海口君も歌いなよ!」などと言われること多々でしたがそれをうまーくかわしつつしてたんス。
K「もしも俺が死にそうになってる病室で『歌声がききたい・・・・』って言ったらどうすんの?」
私「残念だけどそれでも歌わないねえ」
K「・・・・。」
という会話をした記憶があります。
友人、知人の特徴?など憶えとるのが普通だと考えとる私。(K君)=デカチン。(ズボンの中に夢がつまってる男だねえ。と褒めたら喜こんでた)(H君)=フェラ、フェーラ。(K君宅で男女でザコ寝してたら横でモゾモゾと!皆で見てた時のH君の名セリフ)私といえばそれは<カラオケをしない>になると勝手に考えとったんですよ。(K君達との間の関係上ね)
それぐらいは憶えててくれてると思っとったんスよ。
(K君)と最後に飲んだのは4、5年前ぐらいかしら。
居酒屋行って、私が「もう1軒行こう!」と言うと「ギブ・・・・」と言ってたんス。(あっ俺の方が酒強くなっちゃった・・・・)と思った日以来タイミングあわずだったり無職が長くなってたりで会う機会がなくなってたんスよ。だから私のストロングポイントである“カラオケ歌わない”を忘れてしまったんだべねえ。
別に悲しいとかイラッときたっつうわけじゃあないんスよ。
彼女いわく「それが普通、隊長が異常、いやっ、記憶力がいいからじゃないの」というフォロワーをいただきました。

閉話次話。
ヤキニク屋を辞めてからしばらくたって右脇腹腰上あたりの臓器がニブ〜く痛みだしてたんス。右腰は常に痛いっス。気にしつつ忘れつつ生活してたんスがフト思いたちまして病院へ行ってみることに。
彼女宅の道路向かいのH医院ス。彼女に聞くと悪くも良くもない普通の医院とのことでした。この医院の横っつうか後ろっつうかには以前はマンションが立っとりまして、今は取り壊されて新地になっとります。
今までマンションで見えなかった医院の裏側が見える様になったんスが、この医院。けっこー良い感じの建築なんスよねえ。医院の評判なんぞよりもその建物内に入りたい欲望をおさえきれなくなり行ってみることに。
入口にはスリッパなぞなくて(土足可?)と今どきにしてはめずらな待ち合い室。「お初どす」とブス看護師に伝えて手続きする。受付け前には挙動不審な若者。いわゆるアッチの組合の方でしてホットな奇声を発しておられましたが、私なんぞは慣れとりますのでチラリと見やる程度にとどめときました。(他の方々は奇声ごとにビクッ!とされてましたが・・・・。)
時間があるのに気付き新聞を取ったんスが横のオバちゃん、何やらスリッパ履いてんのね。(オヤ?)と思いつつ他のオババを見るとスリッパ履き・・・・。奇声君もスリッパ・・・・。どこにあったのかしら?とは考えたものの(注意されたら履きかえるべ)と心中ダメな開き直り。
そうこうしてっと呼ばれる私。呼ばれてもいない奇声君もなぜか憑いてきます。(丁重に待ち合い室にもどされてた)先生は髪の多い林望みたいな風貌。症状を説明するとグイッと右腹を押される。痛みはない。先生首をかしげつつ「血液&エコーの用意」と指示。場所を移動する。
暑い日だったので窓を開けっぱにしてた医院。一段下がった部分にヘヤがあり、動線がちょっとおかしい。建物は正方形を階段状にした感じなのだが一階はちょっと半地下になってて段差があるんだね。指示されたとこに座って窓を見やると、(ホ〜ッこんな感じなのね)という普段見ない角度からの眺めに感心してたら採血終了。エコー検査もしたんスが、いたって普通。腎臓やら何臓やら見させられましたが何ともないってさ。
考えられるのは腸に便がたまっとるかもしれんとの事。しかし私。快便男なんスが・・・・。結局何もなかったらしいっス。「お腹をマッサージすると良いよ」との事でして薬なぞなしの診察料だけの¥3370どした。
んでもてその日の夜。フロ入りーのすると血を取った右ヒジ内側がちっとだけ痛むんス。一応と思いバンのソーコーを貼ってのフロだったんス。よく考えっと血取ってからもしばらく痛かったのを思いだす・・・・。
しかししかし・・・・。
医院行ってから5日目なんスがまだ紫なんスけど・・・・。ひと昔前のシャ△中みたいな注射針痕がくっきりあるっス・・・・。押すと痛いっス(じゃあ押すな!)ヒジ曲げると痛いっス・・・・。外に見とれてた俺が悪いのかしら?バイ菌?それとも射すのがヘタだったの?運?
(fin)


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