ドキドキ東京(アドニス)編 第174回

(初出:第182号 12.7.20)


Ha la residenza a Milano e il domicilio a Torino. 彼は正式にはミラノの住民だが、トリノに住んでいる。という事で始まあり。(しかし何ちゅう例文だ!?)
某日。某バイトを辞め〜のしてから何日か後。一緒だった女性からメールあり。いわく『給料でますよ』との事。色々あり〜のだったので(もしや!?)とは考えとったのでひと安心する。んでもって給料日。女性からメールあり。いわく『社長がケータイなくしたから給料明日にして下さいとの伝言』との事・・・・。『イヤ』と即レス。『ですよねえ』と即レス。う〜む・・・・。社長が<ケータイなくした事>と<私の給料が当日払えない>が頭の中で一致しないんスけど・・・・。納得できかねるんスけど・・・・。なのでとりあえず行ってみることに。
21時に店前にて待ってると何やら男性が店へ入ろうとしとります。私と目が合うとその男性が丁重に挨拶。社長の弟氏どした。営業職でお客様と会った帰りに直帰しののでフラリと寄ってみたとの事を話しつつ待ってみるが一向にこないんス。約20分待ってTELしてみると『はいもしも〜し』とでやがんの!!何やら回りで女性の声がウルサクきこえとります・・・・。
私「今店の前にいんだけど」
社「えっ!○×から聞いてないの?」
私「何が?」
社「今日はムリだって」
私「どこにいんの?」
社「今、レセプションでてんだ」
私「・・・・。」
社「んで明日ね」
・・・・。私、まったくもって勘違いしとりましたね。ハナっから今日わたす気がないんスよねえこの人・・・・。来もしねえんだもん・・・・。一杯飲んで帰りましたよ。
次の日、同じ時間に行ってちゃんといただきました。その次の日。女性からメールあり。
女「給料もらいましたか?」
私「もらいました。ちゃんと事前に計算してた額だったのでひと安心」
女「給料の計算は私がしてるので大丈夫ですよ。ちなみに私は8万円しかもらえませんでしたよ」
私「!!」
ひどいっスねえ・・・・。

閉話次話。
某日。フラリと友人が働いてる店に行ってみる。調度友人も働いており、約半年ぶりぐらいに会う。たまに店に行くもタイミングあわずなのか会えずでしたので会うのは久々どした。
私「最近何かあった?」
友人I「う〜ん・・・・。何もないねえ・・・・。今年初めに籍だけいれました」
私「だよねえ・・・・。そろそろだと思ったんだ」
I「いやっ!ちょっと何か色々だったんだって。急だったから」
いわく彼の籍いれ話。
彼女の両親とは何度も会っているとの事でして年末に(友人I)は「<新年の挨拶>でもしに行くかな」と彼女と話してたそうな。彼女としては『挨拶』に反応したんでしょうね。ってかここでズレがあったんスねえ。んでもって正月。車で向かえに彼女が来ました。(I)はダウン、シャツ、ジーンズの普通のかっこうです。それを一目見るなり彼女が一言「挨拶なんだからスーツぐらい着てよ!」
(何も<新年の挨拶>ぐらいでスーツか?)と考えつつもとりあえずスーツを着て行くことに。色々考えながら着たそうな。車中彼女いわく「両親は早起きしてタンスなんかをどかして待ってる」との事。
(・・・・。結婚の挨拶!?)と考えつつも(しても良いけど養う程の給料じゃないし〜〜〜〜)などとモヤモヤ考えつつ彼女の実家着。玄関からでてきたのはビシッとスーツを着てあきらかに緊張している彼女の父。
(I)いわく「挨拶したっちゃあ・・・・。」
おめでとうございます。
数日後。革バッグを作ったのでせめてものお祝いにと渡す。彼には昔おせわになっとるのです。
早朝ソフトボールをやっとった(I)はユニフォーム代やらリーグ参加費やら何やらと皆に言っては金をまきあげ、その金で私を飲みにつれてってくれたのですよ。彼には恩があるんス。手作り革バッグでもうしわけないと思いますが・・・・。
私「こんなんで申し訳ないスが御結婚祝いということで」
I「えっ!!いやいや・・・・。ありがとうございます」
私「昔、早朝ソフトボールのお金をちょろまかして酒をゴチになった恩があるからね」
I「そんな事した!?まったくおぼえてないけどありがとう」
・・・・。俺だけのキオク?あんな悪い事しててそのキオクないの?

閉話次話。
3年目になるんスがお中元バイトしております。某球場のバイトを辞めてすぐに調度よくTELきたんス。なのでとりあえずっスね。と考えて3年目っスね・・・・。
バイト開始数日前にシフト表が送られてきたんス。封筒には私の名前があり、中にはシフト表が一枚。見ると私の名前が間違ってんスけど・・・・。なぜか知らんが前々回ぐらいから間違い始めたんス。その度に担当者の(Tさん)に言ったんス。(Tさん)は笑いつつあやまりつつしてたんスがコイツはバカだったんで全然直らなかったのでなかばあきらめとったんスよ。
んでもって今回。担当者が変わりまして(Dさん)なる人になったんス。
バイトの面々の情報によるとあまりにも仕事ができなくて飛ばされまくってる人らしく墓場的なこのバイトの担当になったとの事。ピグモン+オバQ+ミニラをグァバでわったような顔の(Dさん)にバイト初日、初顔合わせ時に言ってみる。
私「あの〜・・・・。私の名前が間違ってんスけど・・・・」
D「えっ!何で?」
私「何でって?・・・・間違ってるんですよ」
D「え〜っこれはこれは大変失礼しました!すぐに直します」
私「Tさんの時から言ってるんですよ。多分パソコンのデータに間違って登録してんだと思うんでそれを直していただければ良いですから」
D「いやあ〜、本当申し訳ない!!すぐ直しますから」

数日後、現場にあらわれた(Dさん)手には何やら持っとります。
D「シフト持ってきましたよ」
私「あの・・・・名前は?」
D「大丈夫!ちゃんと直して持ってきましたから!!」
見てクリビツ。名字は直してんスけど名前が間違っとるんスけど・・・・。
私「これ・・・・。間違ってますね」
D「えっ!何が?」
私「・・・・。名字は合ってますけど名前が間違ってますよ・・・・」
D「ええっ!!いやあ〜、これは・・・・」
私「う〜んと・・・・。ちょっとどうスかねえ?」
D「大変失礼いたしました。」
私「う〜ん・・・・。パソコン上で名前ちゃんと直してくれればいいっスよ」
D「いや、本当申し訳ない!これは失礼だ!!新しいの作り直してくるから」
私「いや、いいです。パソコンの登録をちゃんと直してもらえればOKスから」
D「いや、これは私のプライドにかけてちゃんと直してもってきます!!」
私「・・・・。」
D「それで海口さん、下の名前は何て言うの?」
私、ここであきれはてつつブチッとなったんスよ。
私「履歴書送ってあんだから自分で調べて直したら!?」
数日後。作業しとると(Oさん)が「新しいシフトだなあ?何だ?いつの間においてあったんだ?」
忍のごとく人知れず持ってきて勝手に置いていく50代の担当係長ってどうよ・・・・。
あきれるっつうかなんつうか・・・・。ちゃんとしろよ!!
(fin)


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