ドキドキ東京(星の夜、願いこめてチェリー)編 第13回

(初出:第120号 07.4.20)

Andarono verso il monte. 彼らは山の方に向かって行った。という事で始まあり。
某日(3/24)某いとこの結婚式。家族そろっての参加となりました。某山形県天童市まで車で。
ホテルにて神前なんたらしつつ披露宴会場へ。
久々の親戚などと挨の拶だの相の殺だのしつつ待ってると始まりましたよ会場入場許可が。
しかし親戚のオバチャン方は何でいつも身長の事を言うのだろうかねえ?「あら〜、大きくなって〜また伸びたんでないの!?」そしてチラッとデコを見つつ「お父さんに似てきたこど〜」となる。俺が伸びたんじゃなくオバチャンが縮んだんだよ!と何人にも言ってやろうと考えつつ右から左へ流す。
私達家族の席はTオンチャンと一緒でした。このTオンチャンは私の父の一番下の弟で東京在住。60歳で独身。久々の再会に話をする。
オ「お前らはどうなんだ結婚は?」
私の姉「まだまだ先だよ」
私「姉が先行ってからかな?」
オ「早くしねえと俺みたいになるぞ」
私&姉「いやいや...」
私「オンチャンだってこれからでしょ?」
オ「いやぁー、俺はあきらめた!」
私「!?」
ウーム..。実家(本家)に行かなくなって何年もたつ。Tオンチャンと会うのはこういう場だけなのだよ。以前他のいとこの結婚式の時に話した時は「まだまだあきらめてないぞ!!」だったのに60歳にもなると...。
んでもって式開始。
程よい広さの会場でテラスもあり、晴天でもあり、なかなかの雰囲気でした。しかししかし..。
大人の事情というとても厄介なものがあるんですよねえ..。社内恋愛ゴールインなだけに会社内のちゃんとした大人(おえらいさん)も出席しとりましたのよ。席表を見ると『株式会社○△×社長』とあり、この方がスピーチをするみたい。お約束!?でありもしや!?でありやはり!?でしたよ。
普通新郎新婦の略歴紹介っつうのはさあ、司会者がやるじゃない?プロジェクターでスクリーンにドーン!!と子供の頃のドリルチンコ全開の写真なんかを見せながら「○△さんは千葉県で生まれ〜〜」みたいな。しかし今回はこの社長、なぜか自分で2人の略歴を紹介したんだよねえ。しかも多分、下読みしなかったらしく、言葉カミカミだし、江戸時代の手紙風?よくある決闘状風の紙に書いたもんだから紙がバサバサする音がマイクひろっちゃってウルセェのなんのって!!(しかも2回落とした)社長いわく「新郎の○△君から紹介をたのまれまして」と言ってたが..。
これは憶測ですが、スピーチはたのんだけど略歴紹介まではたのんでねえんじゃねえのか!?老害ですな。しかも..「新婦の『ウミノ』さんは〜〜」って言っちゃったから会場ザワザワ..。しかしこういう時にかぎってこういうやつは『ウミノ』を連発。名前もよくわかってねえ社員の式になんか来んなよジジイ!!
となごやかに式は進行。私が心配してたのは余興ね。あれほどキツイものはないと考えてる私ですのでいやはやどうなるのかと思ったんスがカラオケ3曲で終了。なぜ3曲だけだったのか?なぜオジさんは(松山千春)の「長い夜」をチョイスしたのか?なぜオジさんは口からマイクを遠ざけたり近ずけたり(マイウェイなどの時にやるあの手での音量調整ね)したのか?不明。
一応ある程度はわきまえてるつもりの私。ですので親戚中にお酌しつつされつつしてピスを我の慢しとったんですよ。それにルービーは一回だしちゃうと近くなるからね。んでもってそろそろマキシマムだからと行ってみることに。ウェイターに聞くと「こちらの扉を出ろ」とのこと。軽く酔っとった私。ドア引いたら開かない!(オッ!?バカな俺)と考えつつ酔っていたせいもあり式場の重い扉っつうのもあり、ちょっと強めにドアをバーンと押したら......。
そこにはリトルミラクルが起こっていて..、お色直しをした新郎新婦がスタンバっていて会場内に丸見えてしまい..走りまわってるガキには「もうすぐニイちゃんでてくるよ!!」だの「ドレス赤いのキレイ!」だのと先見せ興業とあいなってしまいました。私はビビりつつもマキシマムだったこともあり「○△ちゃんおめでとう!そしてゴメン!」とそそくさとバッくれ。
死を考えるのはいつもこんな瞬間ですよ。
そして席にもどるとキャンドルはすでに灯されていまして..。そしてそしてなぜだかわからんがTオンチャンが酔ってしまい..。
以下私の父との会話。
オ「俺もさあ、この歳まで一人だからさあ、何も出来ねえんだよ。」
父「...。」
オ「S(父のすぐ下の弟。Tオンチャンの上の兄)も世話しねえだろ!?俺も何も出来ねえしさあ」
父「...。」
オ「だからたのむよなオヤジとオフクロの世話」
父「...。」
あのぉ..Tオンチャン、あなたは酒で、私の父は怒りでお2人とも真赤になってんスけど..。空気読めよオンチャン!!
華やかな式場内の空気の中でカトレアの席だけが重苦しい空気になり式は無事終了となりましたとさ。
閉話次話。
(人志松本のすべらない話)という番組があり、DVDもでている。私もTVでは何回か観た事があり、ネタかもしれないと思いつつも楽しく観ていてスベらない話っつうのは誰かれ何個かは持ってるもんなんだべなあと考えておりました。先日友人と飲んだ時にその話をして「貴方のスベらない話をおしえてちょ」と聞いてみると..、皆もってるもんだねえ。
《友人K氏の話》
以前勤めていた老人ホームでの体験談。
そのホームでは当直(宿直?)した者が朝の各部屋の点検をするとの事。点検といっても各部屋の小さな引き出しの中を軽くチェックする程度の事らしい。(服とかちらかってるので引き出しに入れるなどが主)
ある日の当直の朝、いつもの様にチェックして回っていると、あるオバアさんの部屋の引き出しの中から見た事がない石鹸ケースが出てきたそうな。(こんなの持ってたかな?)と不思議に感じつつもケースを開けた友人。そこで見たケースの中には......、『ウンコ』がモリモリと内包されてたそうな..。あまりの衝撃に落胆しながら友人は聞いたそうな。
友「オバアちゃん、これ何!?」
するとオバアちゃん、お前は何でこんな物も知らないんだ?というニュアンスをたっぷりとふくませつつ一言。
『ん!?ウンコだあ』
《友人H氏の話》
高校時代の野球部での話。
友人のいた高校野球部がご多分にもれずムダにキビしくて練習中に水は飲んではいけず、トイレにも行けなかったそうな。
しかし部員達はあれこれと策を練り、ファールボールを拾いに行くフリをしつつトイレに行ったり水を飲んだりしていたそうな。ある時一人の一年生が急にもよおしたくなりファールボールを拾いに行くフリをしたそうな。ちょっと長い時間もどってこなかったので先輩達が感ずきだした頃、その一年生はボールを持って走ってもどってきたそうな。しかし彼のアンダーシャツの右袖はキレイになかったそうです。
色々人に聞いたのですがシモが多いですね。スベらないイコールシモなんですねえ..。
(fin)



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