ドキドキ東京(お前の事、好きじゃない。愛してるんだ)編 第104回

(初出:第111号 06.7.20)

Un intensa ondata di freddo sta interessando vari paesi del Mediterraneo. 強い寒波が地中海諸国を襲っている。という事で始まあり。
普段やってない事をすると何かが狂うもんなんだねえ。
某日、観るテレビ番組がなかったので飲みに行く事にしましたとさ俺。なんとなくムシムシしてたのでチャリンコで行く事に。んでもって店で軽く飲みつつW杯ネタで盛り上がり下がりしつつ3時頃帰る事にしましたとさ俺。
自宅まで約40分の道に酔いもさめつつチャリンコをこいでて自宅まであと約半分の所に某吉牛が。なんとなく食ってくべかと寄る事に。
チャリを止めてカギをかけてフト下を見るとそこには仔ネコの死体が!!?夜中3時に31才男子無職の裏声での驚きビビリ声っていったら悲しい事..。「ウワァッ!!」気をとりなおし店内へ。客は私一人。
ブタ丼(並)に紅ショーガ大量のせ食いしとりましたら店員が何やら掃除機を用意してるのが見えた。(まさかなあ..)と考えてたらまさかな事に掃除を始めてやがる!!ウィ〜ンブ〜ンと店内に響かせながら掃除してるバイト店員。客俺だけ。厨房奥に店員ひとり。(ウーム..)と考えつつ食う。(まさか俺の所までは来ないだろうねえ?)と考えとったんですが甘かった!私がジャマなごとく私のすぐ隣の席→私を避けて→逆隣へと掃除をしてるのでコレはイカんだろうと私は掃除人に声をかけた。エライ人に直接言うのが早いのでエライ人を呼んでもらおうと考えたのだよ。
私「あの〜、スイマセン!!」
掃除人「ハイ!」
と顔を上げた掃除人の顔には汗が滝のように流れていて..しかもどうみても40後半の方。キビシイ世の中なのでここで深夜に働いとるのでせう..。内心(ああっ!)と思いましたが心をオニ(青)にして「エライ人呼んで」とつげる。厨房へ行く汗男。厨房で働いてたのは23才位の大学生風の男子。
厨「どうかされましたか?」
私「あの〜、掃除する時間って決まってるの?決まってるんだったら俺はその時間には来ないようにするから」
厨「申し訳ございません。特に決まっているというわけじゃないんですよ。ただお客が誰もいない時を見計らって掃除するんですが..。」
私「んあっ!?俺客だろが!?」
厨「申し訳ございません...。」
全く意味がわかりません。客がいない時に掃除をするそうな..。
腹は満たされたものの何か満たされず帰ろうとしてチャリに乗ろうとしたら..。
「ウワァ〜!!!仔ネコッ!!!」
すっかり忘れとりました私..。
んでもって帰宅するべくチャリこいでるとパトカーが。まわりに人、車、チャリなど全くいない。(あ〜こりゃあ絶対止められるなあ)と考えつつ自宅へとばしてたらやってきましたよ細い路地から猛スピードでこないとここまで短時間でこれねえべ的早さでの5、6年ぶりの職務質問。25才ぐらいのメガネポリスが2人。
メポ1「どうされました?」
勝手に呼び止めといて(どうされた)もねえだろ!?と思いつつ
私「家に帰るとこです」
メポ2「いやさあ、無灯火だったから」
私のチャリはライトが灯かなくなっとったんですよ。だから呼び止められると思ったのさ!!
私「今日久々に乗ったら灯かなくなってたんですよねえ」(まあこういう事って定番だからね)
メポ2「ああそう。これ君の自転車?」
メポ1「どこからの帰り?」
私「私のチャリです。飲んだ帰りです」
ここぞとばかりの質問にヘキエキドス。
メポ1「あっ!これ防犯登録してないねえ」
盗まれたチャリンコが戻ってきた話を私は聞いたことがないので買った時に登録しなかったのだよ。その事を説明する。
メポ2「ウ〜ン..。今は結構戻ってくるんだよ。」
私「ウ〜ン..。」
と無線で盗難車か確認するメポ1。
私、ベロンベロンになるまで飲むという事ってあまりないんです。この日も普通でした。しかし..。
メポ2「一応ね、自転車も飲酒運転したらダメなんだよねえ。君もさあ、大分飲んでるみたいだからね」
私「....。」
私、(飲んでる)とは言ったもののいたって普通だったんスが..。ロレツが回ってなかったわけでもなく、フラフラウンテンデモナカッタンスがナンダカカッテニ(大分飲んでる)事になってるようで...。
ここで私はメポ2の拳銃をサッと抜き一言。
「ホールダップクラッカー!!」と銃を額につきつけた。メポ1が腰の銃に手をかけようとしたのを見た私は1に発砲。1のこめかみにかすり血がピャッとでた。
すかさず2の右足太腿に2発目をみまい3発目は1の右胸に命中。パトカーに足をひきずりながらもどろうとしている2の後ろから頭に発砲。
1は大声をだして助けを呼んでいる。私は1にも頭に発砲してあげる。2人をパトカーに押しこみシートに火をつけて帰宅しました。
閉話次話
某日久々に大酒をくらいまして歩いて帰宅の途中。金があったのがいけなかったのだが、シータクで帰る事に心がボッキリと折れてしまいました。
時間は深夜朝方?4時頃。道路に止まっとるシータクもないままトボトボフラフラと歩いていた私はヒラメータのですよ。(病院の前にはシータクが止まってるはずじゃい!!)つうことで某病院前からシータクにて帰宅する事に。
乗りこんだシータクの運転手に行き先をつげる。「ハイ」とか「かしこまりました」の言葉はナシ!
私シータクでは運転手さん(ドライバー)と会話するように心がけとるんです。(深い理由はないが)この日も話しかけてみる。「名字が『百々』とめズらシいですね?」と聞くが返事ナシ!キコエナカッタノカシラ?と考えて同じ事を聞くが返答ナシ!(この人は話したがらないのね)と考えて私もダマットリましたのよ。
しばらく無言のまま走っているといつもタクシーの時はここで曲がるのよ的交差点で曲がんないのだなあと考えとるとこの運ちゃん小声で「あっ間違えた!!」と一言。
「さっきのローソンの所を曲った方が良かったのだよね」とやさしく一言。あわてて曲った道はやはり遠回りでした..。
んでもって着。そして..。
運「2330円です」
私「運転手さんさっき(間違えた!!)って言ってたじゃないスか?だから2300円で良いスか?」
私もオニ(緑)ではないっス。金は払うわよ。けどね、(間違えた)って言ったの聞いちゃったし事実遠回ってんだから穏便に丁重に低調に..、したつもりだったんスがコイツ顔色もかえず、さも当然との態度で
運「いや、2330円お願いします!」
私、この日は大の分飲んでました。次の瞬間コイツの胸倉をガッとつかんだんです。
がしかし...。次の記憶が地下鉄駅でゲロをはいてる私が...。
私金払ったのかしら?
閉話次話
某日。某飲み屋でヨタ話てて『最近物忘れがヒドイ』話をしていた時の話。
私にふられたのでひとつおもいあたるエピソードを話したんです。
「シーブリーズのCMの俳優の名前がでてこなくて悩んだ」と私は話したんです。
するとアルバイトのMちゃんが大笑いしながら一言。
「隊長さんから『シーブリーズ』って言葉がでたのがオドロキです」との事。泪も流さんばかりに大ウケしているMちゃんを私は(?)と見るしかありませんでした。
いったいどういうことっしゃ?
私、肌が弱いため「某シー鰤伊豆」は使えないのですが31年生きてきてこの商品の存在ぐらい知っとるわけですよ。Mちゃんの言葉から察するに私はこの品を知らないと思っとったと考えられますな。
Mちゃんは私をどんな人間だと思っとったんだべ?と考えさせられる出来事でした。
『人は鏡』なんて申すものでして、その人に対してる対度が自分にもかえってくるなんて言いますわな。(wanna)
そこで思い出した出来事がひとつ。先日我が家のペットのフェレットが死んでしまいましたのよ。姉(バカ)が飼っとったもんなんスが無職が長い私は日々コヤツと遊んどったわけもあり、思いもひとしお思い出ドクドクだったので、久々に泣いてしまいましたのよ。思い出にひたっていると某友人女性から久々にメールがありました。「元気してる?」とのメールに説明をして、「だから泣いてたよ」と返信。すると友人から「犬だっけ?」と着信。私はフェレットの話をこの人にはしてなかったかしら?と考えてフェレットの説明を返信。そして数分後着いたメールを見て私は泪が止まりました。
タイトル「マジで!?」
本文「ウソ〜ッ!!マジでそんな動物っているの?アタシ信じちゃったんだけど本当?」
「人は鏡」なんて申します。私が人に対している態度が私にもかえってくるというもんですよ。
私、本当に泣いとったんスが、私はこの人に対して今までどんな態度をとっていたんでしょうか?
私こんな時までウソいわないんスけど...。
人生初です。悲しさの向こう側へ行ったのは。
(fin)



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